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公開番号2025072092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182609
出願日2023-10-24
発明の名称健康情報管理装置、健康情報管理システム、および健康情報管理方法
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類G16H 40/40 20180101AFI20250430BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】健康管理の対象者の健康に関するデータに基づいて、対象者の健康に関するデータを測定する機器の測定条件を好適に設定することである。
【解決手段】実施形態の健康情報管理装置は、健康管理の対象者の健康に関する情報を収集する収集機器により出力された健康情報に基づいて、前記対象者の健康管理を行う健康情報管理装置であって、分析部と、処理部と、を持つ。分析部は、前記対象者から今回収集された前記健康情報である第1の健康情報と、前記対象者から以前収集された前記健康情報である第2の健康情報とに基づいて、前記対象者の健康状態を分析する。処理部は、前記分析した分析結果に基づいて、前記収集機器が前記対象者の測定を行って前記健康情報を収集させる際の測定条件を決定し、前記決定した前記測定条件を前記収集機器に設定させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
健康管理の対象者の健康に関する情報を収集する収集機器により出力された健康情報に基づいて、前記対象者の健康管理を行う健康情報管理装置であって、
前記対象者から今回収集された前記健康情報である第1の健康情報と、前記対象者から以前収集された前記健康情報である第2の健康情報とに基づいて、前記対象者の健康状態を分析する分析部と、
前記分析した分析結果に基づいて、前記収集機器が前記対象者の測定を行って前記健康情報を収集させる際の測定条件を決定し、前記決定した前記測定条件を前記収集機器に設定させる処理部と、
を備える健康情報管理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記処理部は、前記分析結果に基づいて、医療従事者による対応の検討が必要であるか否かを判断し、前記判断した判断結果に応じて前記医療従事者に対して対応の検討の依頼を指示し、
前記指示に応じて前記医療従事者に対して対応の検討を依頼し、前記医療従事者からの検討結果を取得する検討依頼部、をさらに備え、
前記処理部は、前記分析結果に前記検討結果を含めて前記測定条件を決定し、前記決定した前記測定条件を前記収集機器に設定させる、
請求項1に記載の健康情報管理装置。
【請求項3】
前記分析部は、前記第1の健康情報と第2の健康情報との差異に基づいて前記対象者の健康状態の変化、必要な検査項目、対処法を学習済みの分析モデルを用いて、前記対象者の健康状態を分析する、
請求項1または請求項2に記載の健康情報管理装置。
【請求項4】
健康管理の対象者の健康に関する情報を収集する収集機器により出力された健康情報を収集する健康情報収集装置と、
前記健康情報に基づいて、前記対象者の健康管理を行う健康情報管理装置と、
を備え、
前記健康情報収集装置は、
前記対象者から今回収集された前記健康情報である第1の健康情報を判定する判定部と、
前記収集機器が前記対象者の測定を行って前記健康情報を収集させる際の測定条件を前記収集機器に設定する機器設定部と、
を備え、
前記健康情報管理装置は、
前記第1の健康情報と、前記対象者から以前収集された前記健康情報である第2の健康情報とに基づいて、前記対象者の健康状態を分析する分析部と、
前記分析した分析結果に基づいて前記測定条件を決定し、前記決定した前記測定条件を前記機器設定部に出力して前記収集機器に設定させる処理部と、
を備える、
健康情報管理システム。
【請求項5】
前記判定部は、
前記第1の健康情報と前記第2の健康情報との差異に基づいて前記対象者の健康状態の変化の大きさを表す指標を出力するように学習済みの判定モデルを用いて、前記第1の健康情報を判定し、
前記判定した判定結果に基づいて、前記第1の健康情報、あるいは前記第1の健康情報と前記第2の健康情報とが同様であることを表す、前記第1の健康情報よりも少ないデータ量の判定情報を前記健康情報管理装置に出力する、
請求項4に記載の健康情報管理システム。
【請求項6】
前記判定部は、
前記第1の健康情報と前記第2の健康情報との差異に基づいて前記対象者の健康状態の変化の大きさを判定するための閾値を用いて、前記第1の健康情報を判定し、
前記判定した判定結果に基づいて、前記第1の健康情報、あるいは前記第1の健康情報と前記第2の健康情報とが同様であることを表す、前記第1の健康情報よりも少ないデータ量の判定情報を前記健康情報管理装置に出力する、
請求項4に記載の健康情報管理システム。
【請求項7】
前記処理部は、
前記健康情報収集装置により前記第1の健康情報が出力された場合、前記分析結果に基づいて前記測定条件を決定し、前記決定した前記測定条件を前記機器設定部に出力し、
前記健康情報収集装置により前記判定情報が出力された場合、前記測定条件を前記機器設定部に出力せずに、前記収集機器の現在の前記測定条件を継続させる、
請求項5または請求項6に記載の健康情報管理システム。
【請求項8】
健康管理の対象者の健康に関する情報を収集する収集機器により出力された健康情報に基づいて、前記対象者の健康管理を行う健康情報管理装置のコンピュータが、
前記対象者から今回収集された前記健康情報である第1の健康情報と、前記対象者から以前収集された前記健康情報である第2の健康情報とに基づいて、前記対象者の健康状態を分析し、
前記分析した分析結果に基づいて、前記収集機器が前記対象者の測定を行って前記健康情報を収集させる際の測定条件を決定し、
前記決定した前記測定条件を前記収集機器に設定させる、
健康情報管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、健康情報管理装置、健康情報管理システム、および健康情報管理方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、例えば、腕時計型のウェアラブルデバイスなど、所有者の生体データを取得することができる、様々な種類の小型のセンサーが普及している。これらのウェアラブルデバイスは長時間の駆動が可能であるため、所有者の生体データの収集を長時間行える。ウェアラブルデバイスが収集した生体データは、医療関係者に送信することによって、所有者の健康管理に用いることが可能となっている。例えば、ウェアラブルデバイスが取得した患者(所有者)の生体データを、主訴と合わせて医療関係者に提供することにより、医療関係者が行った診断や診療の経過観察に用いることができる。
【0003】
しかしながら、例えば、健常者や慢性の病気を抱える患者(以下、「慢性疾患患者」という)からウェアラブルデバイスが取得した生体データは、その変化が少ないことが考えられる。これは、健常者や慢性疾患患者は、正常な範囲であるか否かは不問として、健康状態が安定していることが多い、つまり、健康状態が急変することはあまり考えることができないからである。このため、ウェアラブルデバイスによって健常者や慢性疾患患者から取得した生体データを、例えば、記憶装置などにそのまま保管(記憶)しておく、つまり、正常、異常にかかわらずに全ての生体データを保管するようにした場合、生体データを取得する期間が長くなるほど、保管された生体データのデータ量が膨大なものとなってしまう。そして、保管された膨大な生体データからは、病態に関連付けられるデータを見つけ出すのが難しくなってしまうことが考えられる。このため、健常者に発生した病気や、慢性疾患患者において再発した病気を、医療関係者が見落としてしまうことが懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-104493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、健康管理の対象者の健康に関するデータに基づいて、対象者の健康に関するデータを測定する機器の測定条件を好適に設定することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の健康情報管理装置は、健康管理の対象者の健康に関する情報を収集する収集機器により出力された健康情報に基づいて、前記対象者の健康管理を行う健康情報管理装置であって、分析部と、処理部と、を持つ。分析部は、前記対象者から今回収集された前記健康情報である第1の健康情報と、前記対象者から以前収集された前記健康情報である第2の健康情報とに基づいて、前記対象者の健康状態を分析する。処理部は、前記分析した分析結果に基づいて、前記収集機器が前記対象者の測定を行って前記健康情報を収集させる際の測定条件を決定し、前記決定した前記測定条件を前記収集機器に設定させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態に係る健康情報管理装置を備える健康情報管理システムの構成および使用環境の一例を示す図。
実施形態に係る健康情報管理システムを構成する健康情報収集装置の機能構成の一例を示す図。
実施形態に係る健康情報管理装置の機能構成の一例を示す図。
実施形態に係る健康情報管理システムにおいて実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、実施形態の健康情報管理装置、健康情報管理システム、および健康情報管理方法について説明する。
【0009】
図1は、実施形態に係る健康情報管理装置を備える健康情報管理システムの構成および使用環境の一例を示す図である。健康情報管理システム1は、例えば、病院10などの医療機関に設置された健康情報管理装置100と、健康管理を行う対象者(以下、「健康管理対象者」という)Pの自宅20に設置された健康情報収集装置200とを併せた構成である。健康管理対象者Pには、例えば、自ら健康管理を希望する健常者の他にも、慢性疾患を患っている患者(慢性疾患患者)、生活習慣病を患っている患者、何らかの医療行為を受けた後の経過観察を行う患者、手術に向けた準備のための観察をする患者、健康診断において指摘を受けた者など、医療従事者によって健康管理が必要である(主に在宅で容態を監視することが必要である)と診断された複数の者を含む。健康情報管理システム1では、健康情報管理装置100と、健康情報収集装置200とが、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局などを含む。
【0010】
健康情報収集装置200は、接続されているデータ収集機器300が測定して取得した健康管理対象者Pの健康に関するデータ(以下、「健康データ」という)を収集する。図1には、データ収集機器300の一例として、健康管理対象者Pが所有する腕時計型のウェアラブルデバイス302と、健康管理対象者Pが使用する可搬型の携帯端末装置304と、自宅20内で所定の位置から健康管理対象者Pの撮像を行う撮像装置306とのそれぞれを示している。ウェアラブルデバイス302は、健康管理対象者Pに装着されることで、健康管理対象者Pの体温や、血圧、心電(心拍)などのバイタルデータを含む生体データを測定し、健康データとして健康情報収集装置200に出力する。携帯端末装置304は、健康管理対象者Pに携帯されることで、健康管理対象者Pにおける歩行や運動などの身体活動の活動量を測定し、健康データとして健康情報収集装置200に出力する。携帯端末装置304は、搭載されたカメラによって健康管理対象者Pが撮影した口腔や患部の画像を、健康データとして健康情報収集装置200に出力する。携帯端末装置304は、例えば、既存の移動体通信網を利用した携帯電話の機能と、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)の機能とを融合させた携帯端末、いわゆる、スマートフォンやタブレット端末などであってもよい。撮像装置306は、自宅20内で健康管理対象者Pを撮像し、撮像した画像のデータを健康データとして健康情報収集装置200に出力する。撮像装置306は、撮像した画像に対して所定の画像処理を施すことによって、例えば、健康管理対象者Pの体温などを解析し、解析した結果を表す情報を健康データとして健康情報収集装置200に出力してもよい。図1に示したデータ収集機器300は、あくまで一例であり、データ収集機器300には、健康管理対象者Pの健康データを取得する種々の装置が含まれる。例えば、データ収集機器300は、健康管理対象者Pが携帯している万歩計(登録商標)や、健康管理対象者Pが自発的に血圧を測定する血圧計などであってもよい。例えば、データ収集機器300は、塩分濃度の測定が可能な塩分センサーや、尿、便、唾液、血液などの測定が可能な各種のセンサーなど、健康管理対象者Pに味覚障害や排せつ障害などがないかを確認するための装置であってもよい。それぞれのデータ収集機器300が健康情報収集装置200に出力する健康データには、その健康データを測定(取得)した時刻の情報が関連付けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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