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公開番号2025063574
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172908
出願日2023-10-04
発明の名称服薬支援システム
出願人株式会社ノアコンツェル
代理人弁理士法人ATEN
主分類G16H 20/10 20180101AFI20250409BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】服薬が適切であるか否かの即時の判定が通信状況により困難になりにくい。
【解決手段】服薬の現場において携帯端末200の読み取り部によって服薬情報が読み取られる。読み取られた服薬情報は、リモート照合処理及びローカル照合処理のいずれかにより、服薬の内容が適切であるか否かに関して照合情報との照合が行われる。この照合には、リモート照合処理及びローカル照合処理のいずれかが選択的に実行される。リモート照合処理においては、携帯端末200からサーバ100に服薬情報が送信され、サーバ100において照合情報との照合が行われる。ローカル照合処理においては、携帯端末200があらかじめサーバ100から受信しておいた照合情報と服薬情報とが携帯端末200において照合される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
服薬に係る情報である服薬情報を服薬の現場で読み取る読み取り部を有する端末装置と、前記端末装置と通信可能な第1コンピュータとを備えた服薬支援システムであって、
前記第1コンピュータが、
服薬の内容が適切であるか否かに関する前記服薬情報との照合に用いられる照合情報を記憶する第1記憶部及び第1制御部を備えており、
前記端末装置が、第2記憶部、出力部及び第2制御部を備えており、
前記第1制御部が、前記第1記憶部が記憶する前記照合情報を前記端末装置に送信する処理を実行し、
前記第2制御部が、前記第1コンピュータから前記照合情報を受信すると共に前記第2記憶部に記憶させる処理を実行し、
前記第1制御部及び前記第2制御部によるリモート照合処理と前記第2制御部によるローカル照合処理のいずれかが選択的に実行され、
前記リモート照合処理が、
前記第2制御部が、服薬に当たって前記読み取り部が読み取った前記服薬情報を前記第1コンピュータに送信する処理と、
前記第1制御部が、前記端末装置から前記服薬情報を受信し、前記第1記憶部が記憶する前記照合情報と前記服薬情報を照合し、その照合結果を前記端末装置に送信する処理と、
前記第2制御部が、前記第1コンピュータから前記照合結果を受信すると共に前記出力部に前記照合結果を出力させる処理とを含んでおり、
前記ローカル照合処理が、
前記第2制御部が、前記第1コンピュータから前記照合情報を受信し、前記読み取り部が読み取った前記服薬情報を前記第1コンピュータから受信した前記照合情報と照合し、その照合結果を前記出力部に出力させる処理を含んでいることを特徴とする服薬支援システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第2制御部が、前記第1コンピュータとの通信状況を確認する処理をさらに実行し、
前記通信状況を確認する処理による確認結果に応じて前記リモート照合処理及び前記ローカル照合処理が選択的に実行されることを特徴とする請求項1に記載の服薬支援システム。
【請求項3】
前記第2制御部が、前記通信状況を確認する処理において、前記第1コンピュータとの通信が可能となるまでその通信を試行し続けると共に、通信が可能となっていないまま、通信の試行を開始してからの経過時間が第1基準値を超えたか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の服薬支援システム。
【請求項4】
前記第2制御部が、前記通信状況を確認する処理において、前記第1コンピュータとの通信により必要なデータを通信し続けると共に、データの通信が完了していないまま、データの受信を開始してからの経過時間が第2基準値を超えたか否かをさらに判定することを特徴とする請求項3に記載の服薬支援システム。
【請求項5】
複数の前記端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能な第2コンピュータとを備えており、
前記第2コンピュータが、
前記複数の端末装置において共通に適用される前記第1基準値を記憶する第3記憶部と、
前記第3記憶部が記憶する前記第1基準値を前記複数の端末装置に送信する第3制御部とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の服薬支援システム。
【請求項6】
複数の前記端末装置と、前記端末装置のそれぞれと通信可能な第2コンピュータとを備えており、
前記第2コンピュータが、
前記複数の端末装置において共通に適用される前記第2基準値を記憶する第3記憶部と、
前記第3記憶部が記憶する前記第2基準値を前記複数の端末装置に送信する第3制御部とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の服薬支援システム。
【請求項7】
前記通信状況を確認する処理による確認結果に応じて前記リモート照合処理及び前記ローカル照合処理が選択的に実行されるハイブリッドモードと、
前記通信状況を確認する処理による確認結果に応じて、前記リモート照合処理が実行されるか、前記リモート照合処理及び前記ローカル照合処理のいずれも実行されず、前記第2制御部が通信エラーの発生を示すメッセージを前記出力部に出力させるリモートモードと、
前記通信状況を確認する処理が実行されず、前記ローカル照合処理が実行されるローカルモードとを選択的に取ることを特徴とする請求項2に記載の服薬支援システム。
【請求項8】
前記端末装置が、服薬の結果に関するユーザ入力を受け付ける入力部をさらに備えており、
前記入力部が受け付けたユーザ入力が示す服薬の結果が、
前記ハイブリッドモードにおいては、前記通信状況を確認する処理による確認結果に応じ、前記端末装置から前記第1コンピュータに送信されるか、前記第2記憶部に一旦格納された後に前記第1コンピュータに送信され、
前記リモートモードにおいては、前記通信状況を確認する処理による確認結果に応じ、前記端末装置から前記第1コンピュータに送信されるか、前記第2制御部が通信エラーの発生を示すメッセージを前記出力部に出力させ、
前記ローカルモードにおいては、前記通信状況を確認する処理が実行されずに前記第2記憶部に一旦格納された後に前記端末装置から前記第1コンピュータに送信されることを特徴とする請求項7に記載の服薬支援システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、服薬支援システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、病院や介護施設等の患者や施設利用者等が薬剤を服薬する現場において、その服薬を補助する業務がなされている。特許文献1の投薬内容チェックシステムは、そのような服薬の現場において服薬の補助業務を支援するシステムに関する。このシステムは、患者及び医療スタッフの発話音声から取得された投薬内容と患者への投薬指示とを照合することで、患者への投薬内容の正否を判定する。このシステムでは、医療スタッフが携帯するウェアラブル端末と投薬内容チェック装置とが通信ネットワークを通じて通信する。投薬内容チェック装置は、通信ネットワークを通じてウェアラブル端末から送信された情報に基づいて上記照合を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-144749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現場において行われる服薬が適切であるか否かの判定が、特許文献1のように通信ネットワークを通じて現場の装置と接続された遠隔の装置によってなされる場合、通信障害等により即時の判定が困難となるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、服薬が適切であるか否かの即時の判定が通信状況により困難になりにくい服薬支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る服薬支援システムは、服薬に係る情報である服薬情報を服薬の現場で読み取る読み取り部を有する端末装置と、前記端末装置と通信可能な第1コンピュータとを備えた服薬支援システムであって、前記第1コンピュータが、服薬の内容が適切であるかについての前記服薬情報との照合に用いられる照合情報を記憶する第1記憶部及び第1制御部を備えており、前記端末装置が、第2記憶部、出力部及び第2制御部を備えており、前記第1制御部が、前記第1記憶部が記憶する前記照合情報を前記端末装置に送信する処理を実行し、前記第2制御部が、前記第1コンピュータから前記照合情報を受信すると共に前記第2記憶部に記憶させる処理を実行し、前記第1制御部及び前記第2制御部によるリモート照合処理と前記第2制御部によるローカル照合処理のいずれかが選択的に実行され、前記リモート照合処理が、前記第2制御部が、服薬に当たって前記読み取り部が読み取った前記服薬情報を前記第1コンピュータに送信する処理と、前記第1制御部が、前記端末装置から前記服薬情報を受信し、前記第1記憶部が記憶する前記照合情報と前記服薬情報を照合し、その照合結果を前記端末装置に送信する処理と、前記第2制御部が、前記第1コンピュータから前記照合結果を受信すると共に前記出力部に前記照合結果を出力させる処理とを含んでおり、前記ローカル照合処理が、前記第2制御部が、前記第1コンピュータから前記照合情報を受信し、前記読み取り部が読み取った前記服薬情報を前記第1コンピュータから受信した前記照合情報と照合し、その照合結果を前記出力部に出力させる処理を含んでいる。
【0007】
本発明の服薬支援システムによると、端末装置から送信された服薬情報を第1コンピュータが照合情報と照合するリモート照合処理と、あらかじめ第1コンピュータから受信しておいた照合情報と服薬情報を照合するローカル照合処理とが選択的に実行される。このため、通信状況の悪化等によりリモート照合処理が困難である場合には、ローカル照合処理が選択されることで即時の照合が可能である。よって、服薬が適切であるか否かの判定が即時に行われやすい。
【0008】
また、本発明においては、前記第2制御部が、前記第1コンピュータとの通信状況を確認する処理をさらに実行し、前記通信状況を確認する処理による確認結果に応じて前記リモート照合処理及び前記ローカル照合処理が選択的に実行されることが好ましい。これによると、通信状況の確認結果に応じてリモート照合処理とローカル照合処理が自動で切り替えられる。
【0009】
また、本発明においては、前記第2制御部が、前記通信状況を確認する処理において、前記第1コンピュータとの通信が可能となるまでその通信を試行し続けると共に、通信が可能となっていないまま、通信の試行を開始してからの経過時間が第1基準値を超えたか否かを判定することが好ましい。これによると、通信の試行を開始してからの経過時間が長くなったか否かを判定するという簡易な方法で通信状況を確認できる。
【0010】
また、本発明においては、前記第2制御部が、前記通信状況を確認する処理において、前記第1コンピュータとの通信により必要なデータを通信し続けると共に、データの通信が完了していないまま、データの受信を開始してからの経過時間が第2基準値を超えたか否かをさらに判定することが好ましい。これによると、必要なデータの通信を開始してからの経過時間が長くなったか否かを判定するという簡易な方法で通信状況を確認できる。
(【0011】以降は省略されています)

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