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公開番号
2025072201
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182799
出願日
2023-10-24
発明の名称
調光シート
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G02F
1/13 20060101AFI20250430BHJP(光学)
要約
【課題】低温環境下において液晶化合物を駆動されやすくすることを可能とした調光シートを提供する。
【解決手段】調光層23の質量に対する液晶化合物の質量の含有率が、40質量%以上65質量%以下である。透明高分子層23Pの質量に対する硫黄原子の質量の含有率が、0.03質量%以上4質量%以下である。透明高分子層23Pは、下記化学式(1)で示される高分子化合物を含み、かつ、化学式(1)におけるXは、環状構造を含まない。ただし、化学式(1)において、nは1以上の整数であり、mは1以上4以下の整数であり、Xは直鎖状または分岐鎖状であり、かつ、官能基を含まないか、または、官能基としてエーテル基およびエステル基の少なくとも一方または両方を含む。
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特許請求の範囲
【請求項1】
第1透明導電シートと、
第2透明導電シートと、
前記第1透明導電シートと前記第2透明導電シートとの間に位置する調光層と、を備え、
前記第1透明導電シートと前記第2透明導電シートとの間に電圧を印加する状態と印加しない状態とを切り替えることによって、前記調光層が透明を呈する状態と不透明を呈する状態とを切り替えることが可能に構成された調光シートであって、
前記調光層は、複数の空隙を画定する透明高分子層と、1種以上の液晶化合物を含み、前記空隙に充填された液晶組成物とを含み、
前記調光層の質量に対する前記液晶化合物の質量の含有率が、40質量%以上65質量%以下であり、
前記透明高分子層の質量に対する硫黄原子の質量の含有率が、0.03質量%以上4質量%以下であり、
前記透明高分子層は、下記化学式(1)で示される高分子化合物を含み、かつ、前記化学式(1)におけるXは、環状構造を含まない
JPEG
2025072201000039.jpg
35
169
ただし、化学式(1)において、nは1以上の整数であり、mは1以上4以下の整数であり、Xは直鎖状または分岐鎖状であり、かつ、官能基を含まないか、または、官能基としてエーテル基およびエステル基の少なくとも一方または両方を含む
調光シート。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記透明高分子層は、1種以上の第1繰り返し単位と、1種以上の第2繰り返し単位とを含み、
前記第1繰り返し単位では、前記化学式(1)におけるXが直鎖または分岐鎖の炭素鎖を有し、かつ、官能基を含まないか、または、官能基としてエーテル基およびエステル基の少なくとも一方または両方を含み、かつ、mが1であり、
前記第2繰り返し単位では、前記化学式(1)におけるXが下記化学式(2)から下記化学式(7)のいずれかによって表される
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2025072201000040.jpg
20
169
ただし、前記化学式(2)において、naは2以上9以下の整数であり、前記化学式(1)におけるXが前記化学式(2)によって表される場合には、前記化学式(1)におけるmが2である
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2025072201000041.jpg
22
169
ただし、前記化学式(3)において、nbは2以上12以下の整数であり、前記化学式(1)におけるXが前記化学式(3)によって表される場合には、前記化学式(1)におけるmが2である
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30
169
ただし、前記化学式(1)におけるXが前記化学式(4)によって表される場合には、前記化学式(1)におけるmが2である
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2025072201000043.jpg
41
169
ただし、前記化学式(5)において、mcおよびncはそれぞれ1以上の整数であり、かつ、mcとncとの和が2または4であり、前記化学式(1)におけるXが前記化学式(5)によって表される場合には、前記化学式(1)におけるmが2である
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2025072201000044.jpg
52
169
ただし、前記化学式(6)において、R
1
は水素原子または炭素数1から5のアルキル基であり、ld、md、ndはそれぞれ0または1以上の整数であり、前記化学式(1)におけるXが前記化学式(6)によって表される場合には、前記化学式(1)におけるmが3である
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2025072201000045.jpg
55
169
ただし、前記化学式(7)において、ke、le、me、neはそれぞれ0または1以上の整数であり、前記化学式(1)におけるXが前記化学式(7)によって表される場合には、前記化学式(1)におけるmが4である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記透明高分子層の質量に対する前記第1繰り返し単位の質量の比が、前記透明高分子層の質量に対する前記第2繰り返し単位の質量の比よりも大きい
請求項2に記載の調光シート。
【請求項4】
前記透明高分子層の質量に対する前記第1繰り返し単位の質量の含有率が、26質量%以上46質量%以下であり、
前記透明高分子層の質量に対する前記第2繰り返し単位の質量の含有率が、1質量%以上14質量%以下である
請求項3に記載の調光シート。
【請求項5】
前記第1繰り返し単位は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n‐ブチル、および、アクリル酸t‐ブチルから構成される群から選択される1種以上に由来し、
前記第2繰り返し単位は、1,6‐ヘキサンジオールジアクリレート、1,9‐ノナンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールヒドロキシピバリン酸エステルジアクリレート、6‐(プロペノイルオキシ)ヘキサン酸3‐[2,2‐ジメチル‐3‐[[1‐オキソ‐6‐(プロペノイルオキシ)ヘキシル]オキシ]プロポキシ]‐2,2‐ジメチル‐3‐オキソプロピル、トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレートから構成される群から選択される1種以上に由来する
請求項4に記載の調光シート。
【請求項6】
前記透明高分子層が含む前記高分子化合物kの1分子当たりにおけるアクリロイル基数がfkであり、前記高分子化合物の総モル数に対する前記高分子化合物kのモル分率がnkである場合に、以下の数式(1)で表される平均アクリロイル基数faveの値が、1.5以下である
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2025072201000046.jpg
23
169
請求項1から5のいずれか一項に記載の調光シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、調光シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
調光シートは、第1透明電極層、第2透明電極層、および、第1透明電極層と第2透明電極層とに挟まれた調光層を備えている。調光層に含まれる液晶混合物の配向状態は、2つの透明電極層の間における電位差の変化に追従して調光シートの光透過率を変える。例えば、液晶化合物の配向秩序が構築されるとき、調光シートは低い拡散透過率を示し、これによって透明を呈する。液晶混合物の長軸方向が無秩序であるとき、調光シートは高い拡散透過率を示し、これによって不透明を呈する(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-45135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、調光シートの適用対象は、各種の建物が備える透明部材に限らず、車両が備える窓ガラスにも拡張されつつある。車両用の調光シートには寒冷地での駆動が必要とされるため、低温環境化において所定時間内に拡散透過率が変わることが求められる。また、車両用の調光シートには、透明時の視認性と不透明時の秘匿性との両立を可能とするために、高いコントラストを有することが求められる。調光層における液晶混合物の含有率を高めることは、調光シートにおける拡散透過率の変化を生じやすくし、また、不透明時における光の散乱を生じやすくする一方で、調光層と調光層が接する層との間における密着性を低下させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための調光シートは、第1透明導電シートと、第2透明導電シートと、前記第1透明導電シートと前記第2透明導電シートとの間に位置する調光層と、を備える。調光シートは、前記第1透明導電シートと前記第2透明導電シートとの間に電圧を印加する状態と印加しない状態とを切り替えることによって、前記調光層が透明を呈する状態と不透明を呈する状態とを切り替えることが可能に構成される。前記調光層は、複数の空隙を画定する透明高分子層と、1種以上の液晶化合物を含み、前記空隙に充填された液晶組成物とを含む。前記調光層の質量に対する前記液晶化合物の質量の含有率が、40質量%以上65質量%以下である。前記透明高分子層の質量に対する硫黄原子の質量の含有率が、0.03質量%以上4質量%以下である。前記透明高分子層は、下記化学式(1)で示される高分子化合物を含み、かつ、前記化学式(1)におけるXは、環状構造を含まない。
【0006】
TIFF
2025072201000002.tif
35
169
【0007】
ただし、化学式(1)において、nは1以上の整数であり、mは1以上4以下の整数であり、Xは直鎖状または分岐鎖状であり、かつ、官能基を含まないか、または、官能基としてエーテル基およびエステル基の少なくとも一方または両方を含む。
【0008】
上記調光シートによれば、高分子化合物が環状構造を含まないため、低温環境下において液晶化合物と高分子化合物との間に分子間力が作用することが抑えられる。これにより、低温環境下において液晶化合物が駆動されやすくなる。
【0009】
また、液晶化合物の含有率における下限値が40質量%であるため、調光シートが高いコントラストを有する程度に、調光シート内において光が散乱しやすくなる。液晶化合物の含有率における上限値が65質量%であるため、調光層に含まれる透明高分子層によって、調光層と透明導電シートとの間における密着強度を高く維持することが可能である。
【0010】
透明高分子層での硫黄原子の含有率における下限値が0.03質量%であるため、透明高分子層内に形成される空隙の大きさがばらつきにくくなり、結果として調光シートの面内において光の散乱が生じる度合いがばらつきにくくなる。また、透明高分子層での硫黄原子の含有率における上限値が4質量%であるため、透明高分子層の硬化速度が過剰に低くなることが抑えられる。これにより、透明高分子層内に形成される空隙が過剰に大きくかつ少なくなることが抑えられるから、透明高分子層と空隙との界面の面積が減少することが抑えられ、結果として光の散乱が起こりづらくなることが抑えられる。
(【0011】以降は省略されています)
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