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公開番号2025071877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182283
出願日2023-10-24
発明の名称光学素子
出願人AGC株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 7/02 20210101AFI20250430BHJP(光学)
要約【課題】反射防止膜と遮光膜の境界において光の透過率を急激に変化させる、技術を提供する。
【解決手段】光学素子は、光を透過する透明基材と、前記光の反射を防止する反射防止膜と、前記光の透過を遮る遮光膜と、を備える。前記透明基材は、前記光が入射する表面に、前記反射防止膜が形成される領域である光学有効面と、前記光学有効面の外周全体にわたって設けられる溝と、を有する。前記遮光膜は、前記溝の内部に充填され、前記溝の内部で前記透明基材に接触すると共に、前記反射防止膜の外周を取り囲む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光を透過する透明基材と、
前記光の反射を防止する反射防止膜と、
前記光の透過を遮る遮光膜と、
を備え、
前記透明基材は、前記光が入射する表面に、前記反射防止膜が形成される領域である光学有効面と、前記光学有効面の外周に沿って設けられる溝と、を有し、
前記遮光膜は、前記溝の内部に充填され、前記溝の内部で前記透明基材に接触すると共に、前記反射防止膜の外周を取り囲む、光学素子。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記溝は、前記光学有効面の外周の全体にわたって設けられる、請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記光学有効面の外周の少なくとも一部において、前記溝の内周と前記遮光膜の内周とが一致する、請求項1又は2に記載の光学素子。
【請求項4】
前記光の透過方向から見て、前記溝の内周が不規則な凹凸を有しており、前記不規則な凹凸は、80%以上の隣り合う2組の凹凸で、凹凸の高低差が異なる、請求項3に記載の光学素子。
【請求項5】
前記光の透過方向から見て、前記溝の内周が不規則な凹凸を有しており、前記不規則な凹凸は、80%以上の隣り合う3つの凸で、隣り合う2つの凸の頂点同士の間隔と、別の隣り合う2つの頂点同士の間隔とが異なる、請求項3に記載の光学素子。
【請求項6】
前記光学有効面の外周の少なくとも一部において、前記溝の深さは0.5μm以上である、請求項1又は2に記載の光学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学素子に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の光学素子は、レンズ基材と、反射防止膜と、遮光膜と、を備える。レンズ基材は、平滑面と、平滑面の外周を囲む粗面と、を有する。反射防止膜は、平滑面と粗面の一部とに連続して形成される。反射防止膜は、レンズ基材とは反対側の表面に微細凹凸構造を有する。遮光膜は、反射防止膜の外周を覆う。反射防止膜の外周と遮光膜の内周とは、平滑面上で重なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-141822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遮光膜は、一般的に、コーティング液を塗布して乾燥することで形成する。コーティング液は、その液膜の周縁に近づくほど、表面張力によって薄くなりやすい。それゆえ、遮光膜の内周の厚みが薄くなりやすい。その結果、反射防止膜と遮光膜の境界において、光の透過率を急激に変化させることが困難であった。
【0005】
本開示の一態様は、反射防止膜と遮光膜の境界において光の透過率を急激に変化させる、技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る光学素子は、光を透過する透明基材と、前記光の反射を防止する反射防止膜と、前記光の透過を遮る遮光膜と、を備える。前記透明基材は、前記光が入射する表面に、前記反射防止膜が形成される領域である光学有効面と、前記光学有効面の外周に沿って設けられる溝と、を有する。前記遮光膜は、前記溝の内部に充填され、前記溝の内部で前記透明基材に接触すると共に、前記反射防止膜の外周を取り囲む。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、光学有効面の外周に沿って溝を設ける。溝の内部に遮光膜を充填することで、遮光膜の厚みを増やすことができる。その結果、反射防止膜と遮光膜の境界において光の透過率を急激に変化させることができ、光が光学有効面の外側に漏れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1(A)は一実施形態に係る光学素子の平面図であり、図1(B)は一実施形態に係る光学素子の断面図であり、図1(C)は図1(B)の一部を拡大して示す断面図である。
図2(A)はΔr1とΔr2の一例を示す平面図であり、図2(B)はd1とd2の一例を示す平面図である。
図3(A)は第1変形例に係る光学素子の平面図であり、図3(B)は第2変形例に係る光学素子の平面図であり、図3(C)は第3変形例に係る光学素子の平面図である。
図4(A)は第4変形例に係る光学素子の断面図であり、図4(B)は図4(A)の一部を拡大して示す断面図である。
図5(A)は第5変形例に係る光学素子の断面図であり、図5(B)は図5(A)の一部を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
【0010】
図1(A)、図1(B)及び図1(C)を参照して、一実施形態に係る光学素子について説明する。光学素子2は、透明基材10と、反射防止膜20と、遮光膜30と、を備える。透明基材10は、光LBを透過する。反射防止膜20は、光LBの反射を防止する。遮光膜30は、光LBの透過を遮る。光LBは、例えば可視光線である。
(【0011】以降は省略されています)

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