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公開番号2025072932
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2023183424
出願日2023-10-25
発明の名称食品包装ロール体用検査装置
出願人信越ポリマー株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 21/952 20060101AFI20250501BHJP(測定;試験)
要約【課題】 巻芯の両端部の食品用シート側部からの突出を自動的かつ高精度に検査でき、しかも、食品包装ロール体の量産に困難を来すのを防止できる食品包装ロール体用検査装置を提供する。
【解決手段】 ハンガーコンベヤ11で挟まれながら搬送される食品包装ロール体1の両端部を撮像する一対の撮像センサ20と、一対の撮像センサ20に撮像された複数の画像を用いて食品包装ロール体1の良否を検査する検査判定手段とを備え、検査判定手段は、撮像センサ20に撮像された食品包装ロール体1の画像のラップフィルム4から突出した紙管端部3の面積値を計測する機能と、面積値を所定の上下限閾値範囲と比較する機能と、面積値が所定の上下限閾値範囲内の場合に食品包装ロール体1を巻きずれ無しの良品と判定する機能と、面積値が所定の上下限閾値範囲外の場合に食品包装ロール体1を巻きずれ有りの不良品と判定する機能とを実現する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
巻芯に帯形の食品用シートが巻かれた食品包装ロール体を検査する食品包装ロール体用検査装置であって、
コンベヤにより搬送される食品包装ロール体の両端部を撮像する複数の撮像手段と、この複数の撮像手段に撮像された画像を用いて食品包装ロール体の良否を検査する検査判定手段とを含み、
複数の撮像手段は、食品包装ロール体を挟んで斜め上方に搬送するハンガーコンベヤの両側部に設置され、
検査判定手段は、撮像手段に撮像された食品包装ロール体の画像の食品用シートから突出した巻芯端部の特性値を計測する機能と、この計測された特性値を所定の上下限閾値範囲と比較する機能と、比較の結果に応じて食品包装ロール体の良否を判定する機能とを実現することを特徴とする食品包装ロール体用検査装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
複数の撮像手段の下流に設置されて食品包装ロール体の全体を撮像する全体撮像手段と、この全体撮像手段の下流に設置されて食品包装ロール体を開口した化粧箱に箱詰めして封函するカートナー機構と含んでなる請求項1記載の食品包装ロール体用検査装置。
【請求項3】
撮像手段は、ハンガーコンベヤの撮像予定箇所に搬送された食品包装ロール体の中心部に対し、上方から-5°以上+5°以下の角度範囲内で食品包装ロール体の巻芯端面と食品用シートの側部が略平行になるよう撮像する請求項1又は2記載の食品包装ロール体用検査装置。
【請求項4】
検査判定手段は、撮像手段に撮像された食品包装ロール体の画像の食品用シートから突出した巻芯端部の面積を計測する機能と、この計測された面積値を所定の上下限閾値範囲と比較する機能と、比較の結果、面積値が所定の上下限閾値範囲内の場合には食品包装ロール体を巻きずれ無しの良品と判定する機能と、比較の結果、面積値が所定の上下限閾値範囲外の場合には食品包装ロール体を巻きずれ有りの不良品と判定する機能とを実現する請求項1又は2記載の食品包装ロール体用検査装置。
【請求項5】
検査判定手段は、撮像手段に撮像された食品包装ロール体の画像の食品用シートから突出した巻芯端部に色彩を施して画面に強調表示する機能と、この画面に強調表示された巻芯端部の面積を計測する機能と、この計測された面積値を所定の上下限閾値範囲と比較する機能と、比較の結果、面積値が所定の上下限閾値範囲内の場合には食品包装ロール体を巻きずれ無しの良品と判定する機能と、比較の結果、面積値が所定の上下限閾値範囲外の場合には食品包装ロール体を巻きずれ有りの不良品と判定する機能とを実現する請求項1又は2記載の食品包装ロール体用検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻芯に食品用シートが巻かれた食品包装ロール体の巻きずれを検査する食品包装ロール体用検査装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品や料理の保存等に使用される食品包装ロール体1を製造して出荷する場合には図6に部分的に示すように、先ず、巻芯である紙管2に長い透明帯形のラップフィルム4を多層に巻き替えて食品包装ロール体1を製造し、この製造された食品包装ロール体1の全体の外観を全体撮像センサにより撮像し、巻き替えられたラップフィルム4の巻き皺の有無等を検査して食品包装ロール体1の良否を判定し、その後、良品と判定された食品包装ロール体1を開口した化粧箱に箱詰めして封函することにより、食品包装ロール体1を出荷するようにしている(特許文献1、2参照)。
【0003】
出荷された食品包装ロール体1は、化粧箱に収納された状態でラップフィルム4が引き出して使用されるが、この際、多層に巻き替えられたラップフィルム4の両側部5から紙管2の両端部3(出代ともいう)が適切な長さで突出していることが重要となる(図6の楕円部分参照)。
【0004】
これは、多層に巻き替えられたラップフィルム4の両側部5から紙管2の両端部3が適切な長さで突出せず、ラップフィルム4の巻きずれに伴い、ラップフィルム4の一側部5から紙管2の一端部3が過剰な長さで突出するとともに、ラップフィルム4の他側部5から紙管2の他端部3が殆ど突出せずにラップフィルム4に包囲される(図7の楕円部分参照)と、化粧箱の内部側面にラップフィルム4の他側部5が摺接し、この摺接により抵抗が生じてラップフィルム4の引き出しに支障を来すからである。
【0005】
したがって、食品包装ロール体1を検査する場合には、ラップフィルム4の巻き皺の有無を検査するだけでなく、多層に巻き替えられたラップフィルム4の両側部5から紙管2の両端部3が適切に突出しているか否かも検査する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021‐162389号公報
特開2021‐147135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、食品包装ロール体1は、家庭用や業務用の用途により、ラップフィルム4の長さや幅、全体の太さが異なるので、全体の外観を対象とする全体撮像センサの大まかな撮像では、撮像角度等が充分に対応せず、紙管2の両端部3の適切な突出の有無を完全に検査できないことがある。
【0008】
この問題の解消には、(1)検査基準レベルを引き上げる方法、(2)全ての食品包装ロール体1の両端部を目視検査する方法があげられる。しかしながら、(1)の方法を採用する場合には、紙管2の両端部3が適切な長さで突出していない不良品と判定される食品包装ロール体1が続出し、食品包装ロール体1の量産に困難を来すという大きな問題が生じる。また、(2)の方法を採用する場合には、食品包装ロール体1が量産されるときに疲労等で検査ミスのおそれがあり、しかも、人件費が嵩むので製造コストの増大を招くこととなる。
【0009】
本発明は上記に鑑みなされたもので、巻芯の両端部の食品用シート側部からの突出を自動的かつ高精度に検査することができ、しかも、食品包装ロール体の量産に困難を来すのを防ぐことができる食品包装ロール体用検査装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明においては上記課題を解決するため、巻芯に帯形の食品用シートが巻かれた食品包装ロール体を検査する装置であって、
コンベヤにより搬送される食品包装ロール体の両端部を撮像する複数の撮像手段と、この複数の撮像手段に撮像された画像を用いて食品包装ロール体の良否を検査する検査判定手段とを含み、
複数の撮像手段は、食品包装ロール体を挟んで斜め上方に搬送するハンガーコンベヤの両側部に設置され、
検査判定手段は、撮像手段に撮像された食品包装ロール体の画像の食品用シートから突出した巻芯端部の特性値を計測する機能と、この計測された特性値を所定の上下限閾値範囲と比較する機能と、比較の結果に応じて食品包装ロール体の良否を判定する機能とを実現することを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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