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公開番号2025073411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184177
出願日2023-10-26
発明の名称リーン車両
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B60G 21/05 20060101AFI20250502BHJP(車両一般)
要約【課題】安定した走行性能を維持しつつ、また、旋回時には、安定したリーン姿勢を実現できるシンプルでコストダウンが可能なリーン車両を提供する。
【解決手段】リーン車両は、車体の少なくとも前方位置と後方位置とに設けられ、車幅方向に離間した一対の車輪を備える複数の車輪ユニットと、車輪ユニットのうち一方の近傍に設けられ、車輪ユニットと車体とを地面に対して相対的に旋回内側方向に傾けるリーン機構と当該リーン機構を駆動するためのリーン駆動部と備えるリーンユニットと、車輪ユニットの他方に設けられ、車体が地面に対して車幅方向に傾く場合にロール剛性を発生するパッシブサスペンションと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体の少なくとも前方位置と後方位置とに設けられ、車幅方向に離間した一対の車輪を備える複数の車輪ユニットと、
前記車輪ユニットのうち一方の近傍に設けられ、前記車輪ユニットと前記車体とを地面に対して相対的に旋回内側方向に傾けるリーン機構と当該リーン機構を駆動するためのリーン駆動部と備えるリーンユニットと、
前記車輪ユニットの他方に設けられ、前記車体が地面に対して前記車幅方向に傾く場合にロール剛性を発生するパッシブサスペンションと、
を備える、リーン車両。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記パッシブサスペンションは、前記車体の傾きの開始から所定角度までの第1領域と、当該第1領域からさらに傾いた第2領域とで、ロール剛性の特性が異なる、請求項1に記載のリーン車両。
【請求項3】
前記パッシブサスペンションは、前記車輪を支持するロアアームとアッパーアームと、前記ロアアームと前記アッパーアームのいずれか一方に下端が接続された前記車幅方向に離間して配置される一対のバネ部材と、一対の前記バネ部材の上端がそれぞれ前記車幅方向の端部に接続され中央部が前記車体に回動可能に接続されたシーソーアームと、を備える、請求項2に記載のリーン車両。
【請求項4】
前記車体の重量配分は、前記リーンユニットを備える前記車輪ユニット側が、前記パッシブサスペンションが設けられた前記車輪ユニット側より多く配分される、請求項1に記載のリーン車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リーン車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、容易な移動手段の一つとして、動力付きの少人数用車両、例えば一人用の小型車両が種々実用化されている。このような少人数用車両の場合、車両の前後方向の長さを短くするとともに、車幅も狭くすることで、小型化を実現している。その一方で、車幅を狭くすると、車両の自立性を維持することが難しくなりやすくなり、例えば、車両の旋回時に旋回外側方向に発生する遠心力により車両姿勢が不安定になってしまう場合がある。そのため、走行状態に応じて、車体と路面(接地している車輪)とを相対的に車幅方向(旋回内側方向)に傾けて、車両の旋回時に旋回外側方向に発生する遠心力とバランスを取り、車両姿勢の安定性を向上させ得るようなリーン機構を備えるリーン車両が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなリーン車両をより普及させるためには、安定した走行性能を維持しつつ、また、旋回時には、安定したリーン姿勢を実現できるシンプルな構造とするとともに、コストダウンがし易い構成を提供できるようにすることが望まれる。
【0005】
そこで、本発明の実施形態が解決しようとする課題の一つは、安定した走行性能を維持しつつ、また、旋回時には、安定したリーン姿勢を実現できるシンプルでコストダウンが可能なリーン車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一例としてのリーン車両は、車体の少なくとも前方位置と後方位置とに設けられ、車幅方向に離間した一対の車輪を備える複数の車輪ユニットと、前記車輪ユニットのうち一方の近傍に設けられ、前記車輪ユニットと前記車体とを地面に対して相対的に旋回内側方向に傾けるリーン機構と当該リーン機構を駆動するためのリーン駆動部と備えるリーンユニットと、前記車輪ユニットの他方に設けられ、前記車体が地面に対して前記車幅方向に傾く場合にロール剛性を発生するパッシブサスペンションと、を備える。
【0007】
上記構成によれば、例えば、車体の少なくとも前方位置と後方位置との一方の車輪ユニットには、リーンユニットが配置され、他方の車輪ユニットには、パッシブサスペンションが配置される。したがって、パッシブサスペンションのロール剛性によるロール抑制とリーンユニットによる傾き制御とをバランスよく行い、安定した走行性能を維持しつつ、旋回時には、より安定したリーン姿勢を実現できるシンプルな構造で、よりコストダウンがし易い構成のリーン車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るリーン車両の構成を示す例示的かつ模式的な側面図である。
図2は、実施形態に係るリーン車両を後方側から見た場合で、リーン車両が車幅方向に傾いていない状態を示す例示的かつ模式的なイメージ図である。
図3は、実施形態に係るリーン車両を後方側から見た場合で、リーン車両が車幅方向(旋回内側方向)に傾いている状態を示す例示的かつ模式的なイメージ図である。
図4は、実施形態に係るリーン車両の前輪に設けられたパッシブサスペンションの構成を示す例示的かつ模式的な斜視図である。
図5は、実施形態に係るリーン車両を前方側から見た場合で、リーン車両が車幅方向に傾いていない状態を示す例示的かつ模式的なイメージ図である。
図6は、実施形態に係るリーン車両を前方側から見た場合で、リーン車両が車幅方向(旋回内側方向)に傾いている状態を示す例示的かつ模式的なイメージ図である。
図7は、実施形態に係るリーン車両において、リーン制御を行う制御装置の構成を示す例示的かつ模式的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態および変形例を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
【0010】
図1は、実施形態に係るリーン車両10の構成を示す例示的かつ模式的な側面図である。本実施形態のリーン車両10は、車体の少なくとも前方位置と後方位置との一方の車輪ユニットには、リーンユニットが配置され、他方の車輪ユニットには、ロール剛性を発生可能なパッシブサスペンションを配置するものである。この構成により、リーンユニットを前後輪に備える車両に比べて、リーン車両10のコスト軽減を実現しつつ、安定した走行性能の維持、特に旋回時の走行安定性を得られるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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