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公開番号2025073600
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184523
出願日2023-10-27
発明の名称呼気測定装置
出願人矢崎エナジーシステム株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 33/497 20060101AFI20250502BHJP(測定;試験)
要約【課題】消費電力の低減を図ると共に、呼気に特定ガスが含まれる場合においてセンサ出力が必要以上に低くなってしまう事態を抑制することが可能な呼気測定装置を提供する。
【解決手段】アルコール検知器は、マウスピースMPと、マウスピースMPの出口MP2よりも内径が大きくされた大管部Faを有した流路管Fと、流路管Fに流れる呼気中に含まれるアルコール濃度を測定するためのアルコールセンサと、流路管F内の呼気をアルコールセンサ側に導入する導入管Iと、流路管F内の呼気をアルコールセンサ側に引き込む引込動作を行うソレノイドバルブとを備え、ソレノイドバルブは、引込動作を行う前に、通電されて導入管I内の気体を流路管F内に吐き出す吐出動作を行うものであり、導入管Iは、その先端IaがマウスピースMPの出口MP2から延びる延長領域EA内に到達しない長さで、大管部Faを通じて大管部Faの内壁FWよりも突出する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
被験者の呼気が吹き込まれ、少なくとも出口側において直管状に延びる直管部位を有する管路と、
前記管路に接続されると共に、少なくとも入口側において前記管路の出口よりも内径が大きくされた大管部を有し、吹き込まれた呼気が通過する流路部と、
前記流路部に流れる呼気中に含まれる特定ガスの濃度を測定するためのガスセンサと、
前記流路部内の呼気を前記ガスセンサ側に導入する導入管と、
前記流路部内の呼気を前記ガスセンサ側に引き込む引込動作を行うソレノイドバルブと、を備え、
前記ソレノイドバルブは、前記引込動作を行う前に、通電されて前記導入管内の気体を前記流路部内に吐き出す吐出動作を行うものであり、
前記導入管は、その先端が前記管路の出口から前記直管部位に沿って延びる延長領域内に到達しない長さで、前記大管部を通じて前記大管部の内壁よりも突出している
ことを特徴とする呼気測定装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記流路部における呼気圧力を検出する圧力センサをさらに備え、
前記導入管は、途中で分岐されて前記圧力センサにつながる第1流路と、前記ソレノイドバルブにつながる第2流路とを有し、
前記流路部は、呼気の出口となる排出口を有し、
前記排出口は、前記大管部の断面積よりも小さい面積を有する開口とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の呼気測定装置。
【請求項3】
前記流路部は、前記大管部よりも前記排出口側において前記大管部よりも流路断面積が小さい小管部を有している
ことを特徴とする請求項2に記載の呼気測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、呼気測定装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特定のガスが呼気にどの程度の濃度で含まれているかを測定する呼気測定装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このような呼気測定装置は、人の呼気が吹き込まれるアタッチメントと、アタッチメントに接続されると共にアタッチメントの出口よりも径が大きくされて呼気が通過する流路管と、先端が流路管内側に突出した導入管と、導入管につながって呼気に含まれる特定ガスの濃度を検出するためのガスセンサ(第二ガスセンサ)とを備えている。また、ガスセンサはソレノイドバルブに接続されており、呼気測定装置は、ソレノイドバルブの動作によって流路管内の呼気をガスセンサ側に引き込む構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6671008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に係る呼気測定装置において導入管の先端は、流路管のうちアタッチメントの出口の延長領域となる部分まで突出している。しかし、本件発明者らは、導入管の先端を当該延長部分まで突出した場合、以下の問題があることを見出した。
【0005】
まず、呼気測定装置は、ソレノイドバルブによりガスセンサ側に呼気を引き込む場合、ソレノイドバルブの動作に係る電力量を抑える観点から、ソレノイドバルブのオフ時において流路管内の呼気を引き込んだ状態とされる。このため、呼気測定装置は、ガスセンサによる測定時において呼気を引き込む際、まずソレノイドバルブをオンして導入管から流路管側に気体を吐き出し、その後、ソレノイドバルブをオフして流路管内の呼気をアルコールセンサ側に引き込む。これにより、呼気測定装置は、ソレノイドバルブを瞬時的等比較的短い時間だけオンしその後オフすればよく、比較的短い時間のオン時の電力量だけで呼気の引込みを行うことができる。すなわち、ソレノイドバルブのオン時に呼気を引き込むように構成した場合、アルコール濃度の測定を開始してから測定が完了するまで、オン状態を維持する必要があり消費電力が大きくなる。しかし、ソレノイドバルブのオフ時に呼気を引き込む構成とした場合、オン状態は比較的短い時間とでき消費電力が抑えられる。
【0006】
ところが、省電力の観点からオン状態が比較的短くなる構成とされた呼気測定装置は、導入管の先端を上記延長部分まで突出させると、ソレノイドバルブのオンによって吐き出された気体をその後のオフによって多く吸い込むこととなる。このため、呼気測定装置は、センサ出力に呼気の成分が反映され難くなって呼気中に特定ガスを含んでいたとしてもセンサ出力が必要以上に低くなってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、消費電力の低減を図ると共に、呼気に特定ガスが含まれる場合においてセンサ出力が必要以上に低くなってしまう事態を抑制することが可能な呼気測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る呼気測定装置は、被験者の呼気が吹き込まれ、少なくとも出口側において直管状に延びる直管部位を有する管路と、前記管路に接続されると共に、少なくとも入口側において前記管路の出口よりも内径が大きくされた大管部を有し、吹き込まれた呼気が通過する流路部と、前記流路部に流れる呼気中に含まれる特定ガスの濃度を測定するためのガスセンサと、前記流路部内の呼気を前記ガスセンサ側に導入する導入管と、前記流路部内の呼気を前記ガスセンサ側に引き込む引込動作を行うソレノイドバルブと、を備え、前記ソレノイドバルブは、前記引込動作を行う前に、通電されて前記導入管内の気体を前記流路部内に吐き出す吐出動作を行うものであり、前記導入管は、その先端が前記管路の出口から前記直管部位に沿って延びる延長領域内に到達しない長さで、前記大管部を通じて前記大管部の内壁よりも突出している。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、消費電力の低減を図ると共に、呼気に特定ガスが含まれる場合においてセンサ出力が必要以上に低くなってしまう事態を抑制することが可能な呼気測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る呼気測定装置を含む呼気測定システムを示す構成図である。
図1に示したアルコール検知器の詳細を示す構成図である。
図2に示したソレノイドバルブの動作状態を示す構成図であり、(a)は引込状態を示し、(b)は吐出状態を示している。
図2に示したマウスピースの断面図である。
図2に示した流路管の構成図であって、(a)は側面図を示し、(b)は上面図を示し、(c)は(a)の断面図を示している。
マウスピース、流路管、及び導入管の接続関係を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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