TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025074883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185978
出願日2023-10-30
発明の名称粘性内容物用二重容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人
主分類B65D 47/06 20060101AFI20250507BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】操作時の香り立ちが良い粘性内容物用二重容器を提供する。
【解決手段】口頸部5を有する外容器4、及び、この外容器4の内部に配備され、粘性内容物の吐出に伴い減容可能に形成された内容器8とからなる二重容器体2と、前記口頸部5に装着され、かつ、前記内容器8の内部に連通する吐出口41を有する縦方向の吐出路Pを備える吐出部材10とを具備する。前記吐出路Pの周方向の一部において、その吐出路Pの内面から、当該吐出路Pを通過する前記粘性内容物の表面に吐出方向Zに沿ったスリットsを穿開するための穿開用突起42を突設させた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
口頸部(5)を有する外容器(4)、及び、この外容器(4)の内部に配備され、粘性内容物の吐出に伴い減容可能に形成された内容器(8)からなる二重容器体(2)と、
前記口頸部(5)に装着され、かつ、前記内容器(8)の内部に連通する吐出口(41)を有する縦方向の吐出路(P)を備える吐出部材(10)と、を具備し、
前記吐出路(P)の周方向の一部において、その吐出路(P)の内面から、当該吐出路(P)を通過する前記粘性内容物の表面に吐出方向(Z)に沿ったスリット(s)を穿開するための穿開用突起(42)を突設させたことを特徴とする、粘性内容物用二重容器。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記吐出部材(10)は、前記口頸部(5)に打栓した中栓(12)と、この中栓(12)を覆って前記口頸部(5)に外嵌され、前記外容器(4)及び前記内容器(8)の間に外気を導入するための外気導入孔(36)を有するキャップ本体(30)と、前記中栓(12)に支持され、前記外気導入孔(36)を開閉する弁体(22)とを備え、
前記吐出路(P)は、前記中栓(12)を開通する下側吐出筒(20)と、前記キャップ本体(30)に貫設させた、前記下側吐出筒(20)より小径の上側吐出筒(40)とからなり、前記穿開用突起(42)は前記上側吐出筒(40)に付設したことを特徴とする請求項1に記載の粘性内容物用二重容器。
【請求項3】
前記穿開用突起(42)は、下側に刃先(t)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粘性内容物用二重容器。
【請求項4】
前記穿開用突起(42)として、前記吐出路(P)の内面から、下側に前記刃先(t)を有する複数の分断用突部を突設させ、これら突部の先端部同士を相互に連設させたことを特徴とする、請求項3に記載の粘性内容物用二重容器。
【請求項5】
前記穿開用突起(42)は、突設方向から見て、前記吐出路(P)の流路方向(V)に対して傾斜する方向に長い刃体を有する切開刃であることを特徴とする請求項3に記載の粘性内容物用二重容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性内容物用の二重容器、特に芳香性を有するワサビなどの収容に適した二重容器に関する。なお、二重容器は、減容可能な内容器が外容器に対して剥離可能に積層された容器(いわゆるデラミネーション容器)を含む。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
外容器の口頸部に外嵌させたキャップ本体の頂壁に注出口を開口させ、この注出口を内容器の内部に連通させるとともに吐出弁を内蔵する吐出路を備えたデラミネーション容器が知られている(特許文献1)。
また二重容器ではないが、練りからしや練りワサビなどの内容物を収納した容器体の口部から、胴部の圧搾により前記内容物を押し出すチューブ容器が知られている(特許文献2の段落0002参照)。前述の口部は単に吐出孔を開口させただけの構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-105131
特開2002-193283
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ワサビなどの香りのよい内容物に関しては、容器から吐出する際に香りを楽しみたいという要請があるが、特許文献1~2はこの要請に十分応えることができなかった。
【0005】
本発明の目的は操作時の香り立ちが良い粘性内容物用二重容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段は、口頸部5を有する外容器4、及び、この外容器4の内部に配備され、粘性内容物の吐出に伴い減容可能に形成された内容器8からなる二重容器体2と、
前記口頸部5に装着され、かつ、前記内容器8の内部に連通する吐出口41を有する縦方向の吐出路Pを備える吐出部材10と、を具備し、
前記吐出路Pの周方向の一部において、その吐出路Pの内面から、当該吐出路Pを通過する前記粘性内容物の表面に吐出方向Zに沿ったスリットsを穿開するための穿開用突起42を突設させた。
【0007】
本手段では、図1(A)、図2(A)、及び図3(A)に示す如く、口頸部5を有する外容器4の内部に減容可能な内容器8を配備させた二重容器体2と、前記口頸部5に装着された、縦方向の吐出路Pを備える吐出部材10とを具備する。
この構造によれば、粘性内容物の吐出に伴って内容器が減容する二重容器体を使用することにより、内容器8の内部への外気の進入を無くして、品質の維持(例えば粘性内容物の香味の保持)が図られる。
また本手段では、前記吐出路Pの周方向の一部において、その吐出路Pの内面から穿開用突起42を突設させた。この穿開用突起42は、前記吐出路Pを通過する前記粘性内容物の表面に吐出方向Zに沿ったスリットsを穿開するためのものである。
この構造によれば、当該吐出路Pを通過する粘性内容物の表面に、図1(B)に想像線で示すスリットsを穿開することにより、粘性内容物の表面積を増大させ、粘性内容物の香りを効率的に引き出すことができる。
【0008】
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記吐出部材10は、前記口頸部5に打栓した中栓12と、この中栓12を覆って前記口頸部5に外嵌され、前記外容器4及び前記内容器8の間に外気を導入するための外気導入孔36を有するキャップ本体30と、前記中栓12に支持され、前記外気導入孔36を開閉する弁体22とを備え、
前記吐出路Pは、前記中栓12を開通する下側吐出筒20と、前記キャップ本体30に貫設させた、前記下側吐出筒20より小径の上側吐出筒40とからなり、前記穿開用突起42は前記上側吐出筒40に付設した。
【0009】
本手段の二重容器は、基本的な構造として、図1(A)、図2(A)、及び図3(A)に示す如く、前記吐出部材10を、前記口頸部5に打栓した中栓12と、前記口頸部5に外嵌され、外容器4及び内容器8の間に外気を導入するための外気導入孔36を有するキャップ本体30と、前記中栓によって支持され、前記外気導入孔36を開閉する弁体22とで構成している。
この構成によれば、外気の導入により二重容器体2内の負圧が解消されるため、吐出終了時に吐出路P内にある粘性内容物がそのまま残留するので、この残留物によって、シール性が担保され、内容器8内の粘性内容物の香味などの品質が保持される。
そして、本手段においては、前記吐出路Pは、前記中栓12を開通する下側吐出筒20と、前記キャップ本体30に貫設させた上側吐出筒40とからなり、この上側吐出筒40は前記下側吐出筒20より小径である。
また、前記穿開用突起42は上側吐出筒40に付設され、上側吐出筒40を通過する粘性内容物に食い込むことで、その表面にスリットsを穿開するように構成されている。
この構造によれば、吐出操作の終了後、穿開用突起42が食い込んだ状態で粘性内容物が前述の吐出路P内に保持されるので、良好なシール性が得られる。
【0010】
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記穿開用突起42は、下側に刃先tを有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
7か月前
個人
包装体
7か月前
個人
ゴミ箱
7か月前
個人
収納用具
11か月前
個人
段ボール箱
1か月前
個人
物品収納具
11か月前
個人
段ボール箱
1か月前
個人
容器
4か月前
個人
ゴミ収集器
1か月前
個人
土嚢運搬器具
3か月前
個人
パウチ補助具
6か月前
個人
角筒状構造体
4日前
個人
宅配システム
1か月前
個人
折り畳み水槽
7か月前
個人
コード類収納具
2か月前
個人
閉塞装置
4か月前
個人
ダンボール宝箱
7か月前
個人
お薬の締結装置
15日前
株式会社和気
包装用箱
3か月前
株式会社コロナ
梱包材
4日前
個人
ゴミ処理機
3か月前
個人
貯蔵サイロ
1か月前
個人
圧縮収納袋
7か月前
株式会社イシダ
包装装置
7か月前
三甲株式会社
容器
9か月前
株式会社新弘
容器
7か月前
株式会社イシダ
箱詰装置
9か月前
個人
粘着テープ切断装置
9か月前
三甲株式会社
容器
15日前
個人
搬送システム
1か月前
三甲株式会社
容器
15日前
個人
粘着テープ剥がし具
8か月前
株式会社イシダ
搬送装置
1か月前
三甲株式会社
蓋体
2か月前
株式会社新弘
容器
7か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
6か月前
続きを見る