TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025075097
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2025029041,2020062865
出願日
2025-02-26,2020-03-31
発明の名称
スピネル型マンガン酸リチウム及びその製造方法並びにその用途
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
H01M
4/505 20100101AFI20250507BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 高温における充放電特性及び出力特性に優れるスピネル型マンガン酸リチウムを含む正極材料と高温における充放電特性及び出力特性に優れるリチウム二次電池を提供する。
【解決手段】 表面にリン酸塩とアルミニウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、コバルト、鉄、カルシウムの内少なくとも1種の金属元素とを含有し、化学式Li
1+X
Mn
2-X-Y
Mg
Y
O
4
(式中X、Yはそれぞれ0.02≦X≦0.10、0.05≦Y≦0.30)で表されるスピネル型マンガン酸リチウムであって、リン/マンガンモル比が0.001以上0.1以下であるスピネル型マンガン酸リチウムを含む正極材料、及びその用途。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表面にリン酸塩とアルミニウム、マグネシウム、亜鉛の内少なくとも1種の金属元素とを含有し、化学式Li
1+X
Mn
2-X-Y
Mg
Y
O
4
(式中X、Yはそれぞれ0.02≦X≦0.10、0.05≦Y≦0.30)で表されるスピネル型マンガン酸リチウムであって、リン/マンガンモル比が0.0074以上0.0080以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む正極材料。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
リン酸塩として少なくともLi
3
PO
4
を含有することを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1に記載の正極材料。
【請求項3】
BET比表面積が0.3m
2
/g以上1.5m
2
/g以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1又は2に記載の正極材料。
【請求項4】
二次粒子の平均粒子径が4μm以上8μm以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1~3のいずれかの項に記載の正極材料。
【請求項5】
XRD測定による(400)面の半値幅が0.005以上0.06以下であることを特
徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1~4のいずれかの項に記載の正極材料。
【請求項6】
二次粒子径の相対標準偏差が60%以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1~5のいずれかの項に記載の正極材料。
【請求項7】
SEM観察による一次粒子の平均径が0.5μm以上3.0μm以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1~6のいずれかの項に記載の正極材料。
【請求項8】
SO
4
の含有量が0.3wt%以上1.0wt%以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1~7のいずれかの項に記載の正極材料。
【請求項9】
Naの含有量が3,000wtppm以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウムを含む請求項1~8のいずれかの項に記載の正極材料。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかの項に記載の正極材料を含むことを特徴とする電極。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スピネル型マンガン酸リチウム及びその製造方法並びにその用途に関するものであり、より詳しくは、リン酸塩を表面に付着させたスピネル型マンガン酸リチウム及びその製造方法、並びにこれを電極に用いたリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池は他の蓄電池に比べてエネルギー密度が高いことから、携帯端末用の蓄電池として幅広く使用されている。また、最近では、定置用や車載用といった大型で大容量と高出力が必要とされる用途への適用も進められており、既に一部で実用化されたものも含めて、更なる高性能化を目指した研究が進められている。
【0003】
現在のリチウム二次電池の正極材料には、携帯電話等の民生用小型電池には主にコバルト系材料(LiCoO
2
)が使用されており、また、定置用や車載用にはニッケル系材料(LiNi
0.8
Co
0.15
Al
0.05
O
2
)やニッケル-コバルト-マンガン三元系材料(LiNi
0.5
Co
0.2
Mn
0.3
O
2
等)が主に使用されている。しかし、コバルト原料やニッケル原料が資源的に多くなく高価であり、また、出力特性があまり高くない。
【0004】
一方、マンガン系材料の一つであるスピネル型マンガン酸リチウムは、原料のマンガンが資源的に豊富で安価であり、また、出力特性と安全性に優れることから、大型電池や高出力を必要とする用途に適した材料の一つである。
【0005】
しかしながら、スピネル型マンガン酸リチウムは高温安定性、すなわち、高温における充放電特性、特にカーボン対極充放電特性や保存特性に問題があり、この課題の解決が望まれていた。例えば、特許文献1及び特許文献2では、いずれもリン酸塩を含有したスピネル型マンガン酸リチウムが提案されているが、高温における充放電特性、特にカーボン対極充放電特性に改善の余地を残している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5556983号公報
特開2017-31006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、高温における充放電特性、特にカーボン対極充放電特性及び出力特性に優れるスピネル型マンガン酸リチウムを提供するものであり、さらには、スピネル型マンガン酸リチウムを正極に用いるリチウム二次電池を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、スピネル型マンガン酸リチウムについて鋭意検討を重ねた。その結果、下記を要旨とする本発明が、上記した課題を達成しうることを見出した。すなわち、本発明は、表面にリン酸塩とアルミニウム、マグネシウム、亜鉛、ニッケル、コバルト、鉄、カルシウムの内少なくとも1種の金属元素とを含有し、化学式Li
1+X
Mn
2-X-Y
Mg
Y
O
4
(式中X、Yはそれぞれ0.02≦X≦0.10、0.05≦Y≦0.30)で表されるスピネル型マンガン酸リチウムであって、リン/マンガンモル比が0.001以上0.1以下であることを特徴とするスピネル型マンガン酸リチウム及びその製造方法、並びにその用途である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスピネル型マンガン酸リチウムは、これをリチウム二次電池用正極材料に使用する場合、従来に比べて高温における充放電特性、特にカーボン対極充放電特性が向上するとともに、出力特性に優れるリチウム二次電池の提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
参考例1で得られたリン酸塩含有Mn
3
O
4
の粒子表面のSEM-EDX像である。
参考例1で得られたリン酸塩含有スピネル型マンガン酸リチウムのXRDパターンである。
参考例1で得られたリン酸塩含有スピネル型マンガン酸リチウムの粒子表面のSEM-EDX像である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
超音波接合
1か月前
甲神電機株式会社
変流器
15日前
APB株式会社
二次電池
9日前
株式会社東光高岳
変圧器
2日前
株式会社東光高岳
変圧器
2日前
ローム株式会社
チップ部品
5日前
ローム株式会社
半導体装置
11日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
10日前
オムロン株式会社
電磁継電器
23日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
22日前
オムロン株式会社
電磁継電器
23日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
10日前
シチズン電子株式会社
発光装置
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
22日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
1か月前
トヨタ自動車株式会社
集合導線
11日前
住友電装株式会社
コネクタ
1か月前
トヨタバッテリー株式会社
組電池
1か月前
APB株式会社
二次電池セルの製造方法
9日前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
22日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
16日前
TDK株式会社
コイル部品
1か月前
ニチコン株式会社
コンデンサ
4日前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
3日前
新電元工業株式会社
磁性部品
5日前
新電元工業株式会社
磁性部品
5日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
22日前
株式会社アイシン
電池
1か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
11日前
三菱電機株式会社
半導体装置
10日前
TDK株式会社
電子部品
22日前
グンゼ株式会社
導電性フィルム
8日前
TDK株式会社
電子部品
1日前
株式会社村田製作所
半導体装置
22日前
住友電気工業株式会社
ペレット
12日前
続きを見る
他の特許を見る