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公開番号2025075170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186155
出願日2023-10-31
発明の名称積層容器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人
主分類B65D 1/02 20060101AFI20250508BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】口部や肩部を含む容器内壁に付着した内容物を、ほぼ最後まで容易に取り出せるようにした積層容器を創出することを課題とする。
【解決手段】内容物が収容される内層6と、該内層6の外面に前記内層6を覆う外層7が積層された合成樹脂製の積層容器であって、前記内層6は、非相溶性を有する異種の合成樹脂材で形成されると共に互いに対向配置された第1内層6A及び第2内層6Bと、前記第1内層6Aと前記第2内層6Bとの間に設けられて成形時の融着が防止された状態で且つ分割可能な状態で接合された境界部8を有し、前記外層7の少なくとも一箇所に破断部7Aが設けられた構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内容物が収容される内層(6)と、該内層(6)の外面に前記内層(6)を覆う外層(7)が積層された合成樹脂製の積層容器であって、
前記内層(6)は、非相溶性を有する異種の合成樹脂材で形成されると共に互いに対向配置された第1内層(6A)及び第2内層(6B)と、前記第1内層(6A)と前記第2内層(6B)との間に設けられて成形時の融着が防止された状態で且つ分割可能な状態で接合された境界部(8)を有し、
前記外層(7)の少なくとも一箇所に破断部(7A)が設けられていることを特徴とする積層容器。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
第1内層(6A)の両端と第2内層(6B)の両端との間に、楔形状又は半円形状の凹凸が喰い込むことで接合される喰込み部(6a、6b)が設けられている請求項1記載の積層容器。
【請求項3】
前記喰込み部(6a、6b)が前記境界部(8)から0.5mm~30mmの範囲で食い込む構成とされている請求項2記載の積層容器。
【請求項4】
前記内層(6)と前記外層(7)との間が非接着等状態に設定されている請求項1記載の積層容器。
【請求項5】
前記第1内層(6A)と前記外層(7)との間が接着又は融着状態で積層され、前記第2内層(6B)と前記外層(7)との間が非接着等状態で積層されている請求項1記載の積層容器。
【請求項6】
前記破断部(7A)が前記第2内層(6B)側に設けられた前記外層(7)に形成されている請求項5に記載の積層容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器外壁を容易に分割し、容器内壁を露出できるようにした積層容器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、マヨネーズ、ケチャップなどの食品、あるいはクリーム状の化粧料、洗顔料などからなる内容物を収容する用途に用いられる容器として、特に限定されるものではないがスクイズボトルやチューブ容器などの、胴部が押圧により変形して内容物を絞り出し可能に構成されて成る合成樹脂製の押出し容器が広く用いられる。
【0003】
しかし、この種の容器では、使用していく過程において、内容物が容器の口元や内壁、底に溜まることで最後まで使い切れないことがある。そのことがフードロスや製造側のコストアップ等に繋がっており、使用者だけでなく企業からも残量低減が求められている。特に内容物の粘度が高いものである場合や油、界面活性剤を使用したものである場合には顕著に残量が多くなる傾向がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-037974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来における残量低減方法として、例えば押出し容器において、内容物が残留し易い肩部の内面に凸状に突設された一対の押出し部9を設け、一対の押出し部9を押し込むことで残留内容物を効果的に押し出せるようにすることが知られている(例えば、特許文献1参照)が、内壁や底部に付着した内容物を完全に取り出すことにはなお改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、口部や肩部を含む容器内壁に付着した内容物を、ほぼ最後まで容易に取り出せるようにした積層容器を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の第1手段は、
内容物が収容される内層と、該内層の外面に前記内層を覆う外層が積層された合成樹脂製の積層容器であって、
前記内層は、非相溶性を有する異種の合成樹脂材で形成されると共に互いに対向配置された第1内層及び第2内層と、前記第1内層と前記第2内層との間に設けられて成形時の融着が防止された状態で且つ分割可能な状態で接合された境界部を有し、
前記外層の少なくとも一箇所に破断部が設けられていることを特徴とする、と云うものである。
本発明の第1手段では、破断部を破断させて、内層を覆う外層を分離させると、第1内層と第2内層とを2つに分割させることができるため、内層の内側に残留している内容物を容易に取り出すことが可能となる。
【0008】
また本発明の第2手段は、上記第1手段に、第1内層の両端と第2内層の両端との間に、楔形状又は半円形状の凹凸が喰い込むことで接合される喰込み部が設けられている、との手段を加えたものである。
上記手段では、一定のスクイズによる力では、境界部に割れが生ずることを防止でき、また外層を分離させた後においては所定以上の力を加えることで境界部から左右に分割する仕組みを達成することができる。
尚、喰込み部を径方向に複数設けることにより、横断面波状に配置される構成であってもよい。
【0009】
また本発明の第3手段は、上記第2手段に、前記喰込み部が前記境界部から0.5mm~30mmの範囲で食い込む構成とされている、との手段を加えたものである。
上記手段では、外層の分離前における境界部の割れの防止と、分離後における境界部の分割を確実に達成し得る。
【0010】
また本発明の第4手段は、上記第1手段に、前記内層と前記外層との間が非接着等状態に設定されている、との手段を加えたものである。
上記手段では、分離後の外層の内部から内層を容易に露出させることができ、第1内層と第2内層との分割を達成し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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