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公開番号2025076080
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187765
出願日2023-11-01
発明の名称検出装置および磁気センサ
出願人株式会社レゾナック
代理人個人,個人
主分類G01R 33/02 20060101AFI20250508BHJP(測定;試験)
要約【課題】磁気センサが感受素子を挟んで対称な形状を有する2つの誘導部材を有する場合と比べて、磁性体の検出精度を高める。
【解決手段】検出装置は、軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部を備える感受素子と、感受素子に対し長手方向の一端側から対向し、感受素子に磁力線を誘導する誘導部材とを備え、感受素子の長手方向の他端側には誘導部材を備えておらず、感受素子に対し長手方向の他端側から対向する磁性体を検出する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部を備える感受素子と、
前記感受素子に対し前記長手方向の一端側から対向し、当該感受素子に磁力線を誘導する誘導部材とを備え、
前記感受素子の前記長手方向の他端側には前記誘導部材を備えておらず、当該感受素子に対し当該長手方向の他端側から対向する磁性体を検出する
検出装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記誘導部材は、前記短手方向の幅が、前記感受素子の当該短手方向の幅よりも広い請求項1に記載の検出装置。
【請求項3】
前記誘導部材は、前記感受素子の前記長手方向における一端に対向する対向部と、当該対向部に対し当該感受素子とは反対側に位置し前記短手方向に延びる幅広部と、当該幅広部における当該短手方向の端部から当該長手方向の他端側に向けて延びる延伸部とを含む請求項2に記載の検出装置。
【請求項4】
軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部を備える感受素子と、
前記感受素子に対し前記長手方向の一端側から対向し、当該感受素子に磁力線を誘導する第1誘導部材と、
前記感受素子に対し前記長手方向の他端側から対向し、前記第1誘導部材と比べて前記短手方向の幅が狭く、当該第1誘導部材とともに当該感受素子に磁力線を誘導する第2誘導部材とを含み、
前記第2誘導部材に対し前記長手方向の他端側から対向する磁性体を検出する
検出装置。
【請求項5】
軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部を備える感受素子と、
前記感受素子に対し前記長手方向に対向し、当該感受素子を中心として当該長手方向に非対称な形状を有し、当該感受素子に磁力線を誘導する誘導部材とを備える
磁気センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検出装置および磁気センサに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来技術として、特許文献1には、基体の表面あるいは内部に存在する金属異物に由来する交流磁界の磁気変動を、磁気センサにより検出する金属異物検出装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-102513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受素子を有する磁気センサを用いて磁性体を検出する場合、検出精度を高めるためには、磁性体から出て感受素子を透過し再び磁性体に戻るという経路に磁力線を効率的に誘導することが好ましい。ここで、磁気センサが磁力線を誘導する誘導部材として、感受素子を挟んで対称な形状を有する2つの誘導部材を有する場合、磁性体から出た磁力線が感受素子を透過せずに磁性体へ戻ることで、磁性体の検出精度が低下する場合がある。
本発明は、磁気センサが感受素子を挟んで対称な形状を有する2つの誘導部材を有する場合と比べて、磁性体の検出精度を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、下記(1)~(5)に係る発明が提供される。
(1)軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部(感受部51)を備える感受素子(感受素子50)と、
前記感受素子に対し前記長手方向の一端側から対向し、当該感受素子に磁力線を誘導する誘導部材(第1誘導部材60)とを備え、
前記感受素子の前記長手方向の他端側には前記誘導部材を備えておらず、当該感受素子に対し当該長手方向の他端側から対向する磁性体を検出する検出装置。
(2)前記誘導部材は、前記短手方向の幅が、前記感受素子の当該短手方向の幅よりも広い(1)に記載の検出装置。
(3)前記誘導部材は、前記感受素子の前記長手方向における一端に対向する対向部(対向部61)と、当該対向部に対し当該感受素子とは反対側に位置し前記短手方向に延びる幅広部(幅広部62)と、当該幅広部における当該短手方向の端部から当該長手方向の他端側に向けて延びる延伸部(延伸部63、64)とを含む(2)に記載の検出装置。
(4)軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部(感受部51)を備える感受素子(感受素子50)と、
前記感受素子に対し前記長手方向の一端側から対向し、当該感受素子に磁力線を誘導する第1誘導部材(第1誘導部材60)と、
前記感受素子に対し前記長手方向の他端側から対向し、前記第1誘導部材と比べて前記短手方向の幅が狭く、当該第1誘導部材とともに当該感受素子に磁力線を誘導する第2誘導部材(第2誘導部材70)とを含み、
前記第2誘導部材に対し前記長手方向の他端側から対向する磁性体を検出する検出装置。
(5)軟磁性体を含み、長手方向と短手方向とを有し、当該長手方向と交差する方向に一軸磁気異方性を有し、磁気インピーダンス効果により磁界を感受する感受部(感受部51)を備える感受素子(感受素子50)と、
前記感受素子に対し前記長手方向に対向し、当該感受素子を中心として当該長手方向に非対称な形状を有し、当該感受素子に磁力線を誘導する誘導部材(第1誘導部材60、第2誘導部材70)とを備える磁気センサ。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、磁気センサが感受素子を挟んで対称な形状を有する2つの誘導部材を有する場合と比べて、磁性体の検出精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態が適用される異物検出システムを説明する概略図である。
本実施形態が適用される検出部の構成の一例を示した図である。
図2に示した検出部が有する磁気センサの構成の一例を示した図である。
(a)~(b)は、本実施形態が適用される感受素子の一例を説明する図である。
磁気センサの感受素子における感受部の長手方向に印加された磁界Hと、感受素子のインピーダンスZとの関係を示す図である。
磁気センサにより異物を検出する際の状態を示した図である。
従来の磁気センサを説明する図であって、従来の磁気センサをz方向の上流側から見た図である。
(a)~(b)は第1誘導部材の形状の変形例を説明する図であって、磁気センサをz方向の上流側から見た図である。
第2誘導部材と対向する位置に異物が存在する場合の感受素子の磁界強度と、第2誘導部材のy方向の長さTとの関係を示した図である。
実施形態2が適用される磁気センサの構成の一例を示した図である。
(a)~(b)は、第1誘導部材の形状の変形例を説明する図であって、実施形態2の磁気センサをz方向の上流側から見た図である。
感受素子と対向する位置に異物が存在する場合の感受素子の磁界強度と、第1誘導部材のy方向の長さVとの関係を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態が適用される異物検出システム1を説明する概略図である。本実施形態の異物検出システム1は、対象物9に含まれる磁性体からなる異物91を検出する。なお、以下では、対象物9に含まれる、磁性体からなる異物91を、単に異物91と表記する場合がある。
異物検出システム1は、対象物9に含まれる異物91を着磁する着磁部2と、着磁部2により着磁された異物91を検出する検出部3と、異物検出システム1の各部を制御する制御部4とを備えている。
なお、本実施形態において、異物検出システム1または検出部3が、対象物に含まれる磁性体を検出する検出装置の一例である。
【0009】
制御部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)(不図示)、ROM(Read Only Memory)(不図示)、RAM(Random Access Memory)(不図示)等を有している。ROMには、CPUにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPUは、RAMを作業エリアに使用し、ROMや、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶部(不図示)から読み出したアプリケーションプログラムを実行する。
本実施形態の制御部4は、検出部3の後述する磁気センサ10から出力された電気信号に基づいて、対象物9に異物91が存在するか否かを判断する。
【0010】
着磁部2は、対象物9に含まれる異物91を着磁する。
着磁部2は、着磁対象である対象物9を挟んで配置される一対の永久磁石2A、2Bにより、対象物9に含まれる異物91を着磁する。具体的には、図1に示すように、一対の永久磁石2A、2Bは、N極(例えば永久磁石2AのN極)とS極(例えば永久磁石2BのS極)とが対向するように配置される。そして、着磁部2では、永久磁石2Aと永久磁石2Bとの間に、対象物9を横切る磁力線が発生する。着磁部2では、この磁力線によって対象物9に含まれる異物91が着磁される。
なお、着磁部2は、対象物9に含まれる異物91を着磁するための磁力線を発生させるものであれば、永久磁石2A、2Bの配置は図1に示したものに限られない。また、永久磁石2A、2Bに代えて電磁石を用いてもよい。
また、本実施形態の異物検出システム1における、着磁部2による異物91の着磁方向と検出部3との関係について、後段にて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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