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公開番号2025077103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189044
出願日2023-11-06
発明の名称シート及び蓄電デバイス
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類H01B 1/06 20060101AFI20250512BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】固体電解質を十分に活用できるシート及び蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】シートは、酸化物系の固体電解質と、固体電解質を結着する結着部と、を含む。固体電解質の体積に対する結着部の体積の割合は1/8以下であり、固体電解質は、一つのバルク粒子が、シートの表面と裏面とに露出しているものを含む。蓄電デバイスは、正極層と、負極層と、正極層と負極層とを離隔するセパレータと、シートと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
酸化物系の固体電解質と、前記固体電解質を結着する結着部と、を含むシートであって、
前記固体電解質の体積に対する前記結着部の体積の割合は１／８以下であり、
前記固体電解質は、一つのバルク粒子が、前記シートの表面と裏面とに露出しているものを含むシート。
続きを表示（約 680 文字）【請求項２】
前記固体電解質は、一つのバルク粒子が、前記表面および前記裏面の少なくとも一方の複数か所に露出している請求項１記載のシート。
【請求項３】
前記結着部は絶縁体である請求項１又は２に記載のシート。
【請求項４】
前記結着部はイオン導電性がある請求項１又は２に記載のシート。
【請求項５】
前記結着部はヤング率が０．３ＧＰａ以上である請求項１又は２に記載のシート。
【請求項６】
前記固体電解質の結晶構造は、ＮＡＳＩＣＯＮ型およびＬｉ，Ｌａ及びＺｒを含むガーネット型の少なくとも一方である請求項１又は２に記載のシート。
【請求項７】
前記固体電解質の結晶構造はＬｉ，Ｌａ及びＺｒを含むガーネット型であり、
前記固体電解質のうち前記表面および前記裏面に露出した部分の炭酸イオンの濃度は１０ａｔｍ％以下である請求項１又は２に記載のシート。
【請求項８】
正極層と、負極層と、前記正極層と前記負極層とを離隔するセパレータと、を含む蓄電デバイスであって、
請求項１又は２に記載のシートを含む蓄電デバイス。
【請求項９】
前記セパレータは、前記シートを含む請求項８記載の蓄電デバイス。
【請求項１０】
前記正極層および前記負極層の少なくとも１つは集電層を含み、
前記セパレータ及び前記集電層の少なくとも１つに接する保護層を備え、
前記保護層は、前記シートを含む請求項８記載の蓄電デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は酸化物系の固体電解質を含むシート及び蓄電デバイスに関する。
続きを表示（約 730 文字）【背景技術】
【０００２】
酸化物系の固体電解質と、固体電解質を結着する結着剤と、を含むシートに関する先行技術は特許文献１に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１１９８９５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
先行技術は固体電解質と固体電解質との間に抵抗相ができるため、固体電解質の活用に改善の余地がある。
【０００５】
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、固体電解質を十分に活用できるシート及び蓄電デバイスの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この目的を達成するための第１の態様は、酸化物系の固体電解質と、固体電解質を結着する結着部と、を含むシートであって、固体電解質の体積に対する結着部の体積の割合は１／８以下であり、固体電解質は、一つのバルク粒子が、シートの表面と裏面とに露出しているものを含む。
【０００７】
第２の態様は、第１の態様において、固体電解質は、一つのバルク粒子が、表面および裏面の少なくとも一方の複数か所に露出している。
【０００８】
第３の態様は、第１又は第２の態様において、結着部は絶縁体である。
【０００９】
第４の態様は、第１又は第２の態様において、結着部はイオン導電性がある。
【００１０】
第５の態様は、第１から第４の態様のいずれかにおいて、結着部はヤング率が０．３ＧＰａ以上である。
（【００１１】以降は省略されています）

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