特許ウォッチ

公開番号2025078027
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2024188725
出願日2024-10-28
発明の名称補強フレームを備えるソール
出願人アディダスアーゲー
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A43B 13/16 20060101AFI20250512BHJP(履物)
要約【課題】より安全なランニングを可能にし、より長い距離の間に着用者をサポートし、高い緩衝性を示し、着用者に大きいエネルギーリターンを提供し、軽量であるシューズ用ソールを提供する
【解決手段】本開示は、シューズ、特にランニングシューズなどのスポーツシューズ用のソール101であって、ソール101が、ミッドソール110と、補強フレーム130とを備え、補強フレーム130の少なくとも第1の部分が、ミッドソール110の外方側領域115、内方側領域116、踵領域117、および足指領域118のうちの1つまたは複数において、ミッドソール110の外側境界111を略取り囲むことにより、開放空間112を画定し、ミッドソール110の一部が開放空間112に受け入れられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
シューズ、特にランニングシューズなどのスポーツシューズ用のソールであって、ソールが、
ミッドソールと、
補強フレームと
を備え、
補強フレームの少なくとも第１の部分が、ミッドソールの外方側領域、内方側領域、踵領域、および足指領域のうちの１つまたは複数において、ミッドソールの外側境界を略取り囲むことにより、開放空間を画定し、ミッドソールの一部が開放空間に受け入れられている、ソール。
続きを表示（約 980 文字）【請求項２】
補強フレームによって略取り囲まれたミッドソールの外側境界の一部が、ソールの外方側および／またはソールの内方側を向く、請求項１に記載のソール。
【請求項３】
開放空間が、ソールの踵－足指軸（ＨＴ）および内方－外方軸（ＭＬ）によって画定された平面に略配置されている、請求項１または２に記載のソール。
【請求項４】
ミッドソールが、上部ミッドソール層と下部ミッドソール層とを含み、補強フレームが、上部ミッドソール層と下部ミッドソール層との間に挟まれている、請求項１または２に記載のソール。
【請求項５】
上部ミッドソール層と下部ミッドソール層とが、形状嵌合接続を介して互いに係合され、それにより、補強フレームによって略取り囲まれた上部ミッドソール層の外側境界を画定する、請求項４に記載のソール。
【請求項６】
上部ミッドソール層が、下部ミッドソール層によって形成された開口部に少なくとも部分的に受け入れられている、請求項４に記載のソール。
【請求項７】
下部ミッドソール層が、補強フレームが下部ミッドソール層の下方から少なくとも部分的に可視であるように配置された切欠きを有し、
切欠きが、ソールの踵－足指軸（ＨＴ）に沿って位置合わせされた細長い形状を有することが好ましい、請求項４に記載のソール。
【請求項８】
ミッドソールがポリマー発泡体材料を含む、請求項１または２に記載のソール。
【請求項９】
開放空間が、ソールの踵領域、中足領域、および足指領域のうちの少なくとも１つに配置されている、請求項１または２に記載のソール。
【請求項１０】
開放空間が、ソールの足裏領域の少なくとも１０％、好ましくは少なくとも２０％、より好ましくは少なくとも３０％、より好ましくは少なくとも４０％、より好ましくは少なくとも５０％、より好ましくは少なくとも６０％、より好ましくは少なくとも７０％、最も好ましくは少なくとも８０％、および／または、
ソールの足裏領域の最大で９９％、好ましくは最大で９５％、最も好ましくは最大で９０％に広がる、請求項１または２に記載のソール。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、シューズ、特にランニングシューズなどのスポーツシューズ用のソールに関する。本開示はまた、そのようなソールを備えるシューズ、特にランニングシューズなどのスポーツシューズに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
シューズ用ソール、特にランニングシューズなどのスポーツシューズ用のソールが、一般に知られており、様々な目的および使用事例を有する。
【０００３】
シューズソールは、一般的に、足が接地するときに生じる衝撃力の軽減または緩衝、および着用者の足が滑るのを避けるためのトラクションの提供などの、いくつかの異なる機能を果たす。加えて、シューズソールは、一般的に、着用者の足首の捻挫または他の種類の負傷の危険、例えば足底筋膜の負傷または筋肉の過負荷などを低減させることができるように、着用者の足にある程度の安定性を提供する。その上、特にランニングシューズなどのパフォーマンスフットウェア用のシューズソールのさらなる機能は、競技者の脚から足を通って地面までの良好な力の伝達、および効率的な走法を容易にして、競技者のパフォーマンスを向上させることである。
【０００４】
この文脈における多くの特に関連する必要のうちの一部は、より安全なランニングを可能にし、より長い距離の間に着用者をサポートし、高い緩衝性を示し、着用者に大きいエネルギーリターンを提供し、軽量であるシューズ用ソールを提供することである。
【０００５】
この文脈で、以下の例示的な先行技術文献に言及することができる。
【０００６】
先行技術文献欧州特許出願公開第３８６８２４２号明細書は、シューズ、特にランニングシューズ用のソールであって、ソールの前半部に延びる少なくとも２つの補強部材を備え、補強部材のうちの少なくとも第１の補強部材が、ソールの中足領域を越えて踵領域内へ後方にさらに延び、足首領域の後部を包み込む、ソールに関する。
【０００７】
先行技術文献米国特許第１０８４２２２４号明細書は、ソール構造を有するフットウェア品のためのプレートであって、ソール構造が、ソール構造の前足領域に配置された最前点と、最前点よりもソール構造の踵領域の近くに配置された最後点と、最前点と最後点との間に延びる凹部とを含む、プレートに関する。凹部は、ソール構造の最前点から中足指節（ＭＴＰ）点まで一定の曲率半径を含む。使用中、ＭＴＰ点は、足のＭＴＰ関節に対向する。
【０００８】
先行技術文献欧州特許第１００２４７３号明細書は、テニスまたは同様のスポーツ用のシューズの運動安定性を高めるためのデバイスであって、踵領域の輪郭をたどるように構成された第１の湾曲部と、足の外側輪郭をたどるように構成された第２の部分とを有する、略Ｙ字状のプレート状サポートを備えるデバイスに関する。第２の部分は、足の内側中足骨領域に影響を及ぼすように、第３の部分と共に横方向に広がる。サポートは、下方領域で、緩衝材料から形成されたミッドソールに結合されて、移動する足によって伝わる負荷を分散させる。
【０００９】
先行技術文献韓国特許第１０２０９７３８１号明細書は、緩衝および歩行推進の機能を有するシューズソール、およびシューズソールを備えるシューズに関する。この文献は、足のアーチ部に対して後足部をサポートする第１のミッドソールと、足のアーチ部に対して前足部をサポートする第２のミッドソールと、第１のミッドソールの上面に取り付けられた第１のサポート部、第２のミッドソールの下面の所定部分に取り付けられた第２のサポート部、および第１のミッドソールと第２のミッドソールとの間に取り付けられた第３のサポート部を含む緩衝および歩行推進プレートとを開示している。緩衝および歩行推進プレートは、負荷が後足部に加えられたときに、第１のサポートが弾性的に曲げられて変形し、したがって、第１のミッドソールが衝撃を吸収することができることと、負荷が前足部に加えられたときに、第２のサポート部が弾性的に曲げられて変形した後に元に戻る弾性によって、推進が第２のサポート部の前部に伝達され、したがって、第２のミッドソールが反発弾性を有することができることとを特徴とする。
【００１０】
先行技術文献米国特許第７２６３７８８号明細書は、ソール構造に組み込まれた安定化要素を有するフットウェア品に関する。安定化要素は、主にフットウェアの中足領域に配置されるが、前足領域および踵領域の両方に延びる。一実施形態において、安定化要素は、接続部材から延びる５つの安定化部材を含む。安定化部材の機能は、足の長手方向長さに沿ったサポートを提供して、中足領域および踵領域における非軸方向の垂直な屈曲を制限し、前足が踵に対して軸方向に屈曲できるようにし、前足の屈曲を可能にすることである。さらなる先行技術は、特に、米国特許第８９８４７７５号明細書および米国特許出願公開第２０２２／００６１４５７号明細書に開示されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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