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公開番号2025078127
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190475
出願日2023-11-08
発明の名称建物基礎の立ち上がり基礎工事に使用されるパネル式捨て型枠
出願人個人
代理人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250513BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】建物基礎の立ち上がり基礎工事に使用されるパネル式捨て型枠
【解決手段】建物基礎の立ち上がり基礎工事に使用され、コンクリートを打設した後はベース基礎およびベース基礎に配設されたアンカーボルト・縦筋と一体となる型枠で、
前記型枠は、複数枚のパネルと、該パネルを型枠下部の両端外側部で保持する
巾止めを設けた複数個の矩形のジョイントと、前記パネルを型枠天端の両端外側部で保持する複数の天端用巾止め具からなり、
施工時には、前記矩形のジョイントを前記ベース基礎上に設けられたアンカー
ボルトおよび縦筋を避けた複数箇所に配置・固定し、前記矩形のジョイントの両
端外側部に前記パネルを配設して、パネル天端には天端用巾止め具を配置した
ことを特徴とする
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建物基礎の立ち上がり基礎工事に使用され、コンクリートを打設した後はベー
ス基礎およびベース基礎に配設されたアンカーボルト・縦筋と一体となる型枠で、
前記型枠は、複数枚のパネルと、該パネルを型枠下部の両端外側部で保持する
巾止めを設けた複数個の矩形のジョイントと、前記パネルを型枠天端の両端外側部で保持する複数の天端用巾止め具からなり、
施工時には、前記矩形のジョイントを前記ベース基礎上に設けられたアンカー
ボルトおよび縦筋を避けた複数箇所に配置・固定し、前記矩形のジョイントの両端外側部に前記パネルを配設して、パネル天端には天端用巾止め具を配置したことを特徴とする建物の立ち上がり基礎のパネル式捨て型枠。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記パネル式捨て型枠において、前記ジョイントの形状を維持・補強には筋交いを設ける、また、立ち上がり基礎の強度を補強するときは前記ジョイントの上部や筋交い上に横筋を載置・固定したことを特徴とする請求項1に記載の建物の立ち上がり基礎のパネル式捨て型枠。
【請求項3】
前記パネルはコンクリート、金属や合成樹脂製からなることを特徴とする請求項1の建物の立ち上がり基礎のパネル式捨て型枠。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物基礎の立ち上がり基礎工事に使用されるパネル式捨て型枠に
関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
この種の建物の立ち上がり基礎の捨て型枠として、本出願人の提案に係るU字
形捨て型枠やパネル式捨て型枠が公知である(特許文献1、2)。
基礎工事の法規制において、鉄筋ユニットの横筋を配設する必要が求められ
ていない場合でも、耐震等から使用することが一般的となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7112635号広報
特許第7344427号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のパネル式捨て型枠は、ベース基礎上に鉄筋ユニットが組まれた後に矩
形のジョイントを配置しパネルを取り付けるのであるが、ベース基礎上の鉄筋ユニットを通すために矩形のジョイントの底面を解放する方法によっており、この為ジョイントの強度を弱くするだけでなく、ベース基礎からズレル問題があった。
また、前記パネルを前記矩形のジョイントへの取り付けは、該矩形のジョイ
ントの接続用固定ボルト孔から前記パネルに組み込まれている固定受けボルト孔にボルトで締めて固定する方法によっており、取り付け位置が固定され、型枠の位置決め等を難しくしていた。
このような問題の根本には、建物基礎工事において規制上絶対的に必要としない横筋を設ける前提で対策が講じられ、解決を難解にしている。
一方、建設業の就業者は近年大幅に減少し、更にまた、受注高が減少した時代に他業種に流出した人が戻らず、仕事が肉体的にきつい上、雇用環境が劣悪で、とりわけ現場に不可欠な若い施工管理士が不足しており、国交省は生産性の向上等が必須としている。
本願発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、専門性を必要とせず、作業の簡素化、効率化を進め、作業者の安全の確保、更に作業期間の短縮を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
建物の立て基礎は法的に定められ、この規制を遵守しなければならないが、
一般的に立て基礎の高さが低い場合には必ずしも横筋は必要とせず、基礎に十分な強度があり、且つ、建物の重量をサポートできるのであれば横筋は絶対的に必要とされていない。
しかし、日本の建築業界においては、耐震性や建築の業界の標準化等により、特別な規制が無い場合でも、横筋を使用することが一般的となっている。
本願発明はそうした慣行に拘らず、現在の建築基準法上の規則に定められている方法を基本の考えで、横筋を設けない方法で行っている。
なお、耐震強度不足等で横筋を必要とする場合には、本願発明の請求項2において追加的処置を行う方法により対処している。
【0006】
本願発明は上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、建物基礎の立
ち上がり基礎工事に使用され、コンクリートを打設した後はベース基礎およびベース基礎に配設されたアンカーボルト・縦筋と一体となる型枠で、
前記型枠は、複数枚のパネルと、該パネルを型枠下部の両端外側部で保持する
巾止めを設けた複数個の矩形のジョイントと、前記パネルを型枠天端の両端外側部で保持する複数の天端用巾止め具からなり、
施工時には、前記矩形のジョイントを前記ベース基礎上に設けられたアンカー
ボルトおよび縦筋を避けた複数箇所に配置・固定し、前記矩形のジョイントの両端外側部に前記パネルを配設して、パネル天端には天端用巾止め具を配置したことを特徴とする。
【0007】
本発明の第2の態様は、前記パネル式捨て型枠において、前記ジョイントの形
状を維持・補強には筋交いを設ける、また、立ち上がり基礎の強度を補強するときは前記ジョイントの上部や筋交い上に横筋を載置・固定したことを特徴とする
【0008】
本発明の第3の態様は、前記パネルはコンクリート、金属や合成樹脂製からな
ることを特徴とする
【発明の効果】
【0009】
本発明の建物用立ち上がり基礎のパネル式捨て型枠は、基本的に鉄筋ユニットに横筋を設けない方法であるから、これまでの捨て型枠の工法が変わることで、型枠の製造~搬送~設置の各工程の作業が簡単になり、材料費の低減、作業効率の向上、作業期間の迅速化が図れ、工期短縮、コスト削減となる。
なお、強度的に横筋を設ける必要がある時は、型枠を設置後に横筋を前記矩形のジョイントの上部、下部あるいは筋交いに載置・固定することで対応を可能とした。
【0010】
型枠の製造、設置の作業を詳細に説明すれば、パネルはジョイント底部の枠外の巾止めにより、パネル天面には別途天面用巾止め具により固定されることから、先行文献のパネルとジョイントを決められた位置に取り付けるための固定ボルト孔・固定ボルトが不要となる。
これにより、パネルはボルト孔の位置決めの設定が不要となり、作業効率の大幅な向上が可能となる。
更にまた、左右の対称性等を自由に選択できることから、使用するパネルの長さを同じにする必要は無く、パネルの無駄の排除等により効率的な利用が可能となり、コストの低減になる。
パネル式捨て型枠は、型枠を構成する矩形のジョイントおよびパネルは、組み立て前の状態で製造・保管・搬送が可能となり、現場での作業者の安全・効率化・迅速化を可能とした。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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