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公開番号2025079532
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192263
出願日2023-11-10
発明の名称止水装置
出願人株式会社アイガー産業
代理人弁理士法人むつきパートナーズ
主分類E02B 7/26 20060101AFI20250515BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】シンプルで経時劣化しづらい構造の止水装置を提供する。
【解決手段】止水装置(1)が止水板(11)全体を昇降可能に完全収納する第1の地中ピット(3)と、所定量の水を貯留する第2の地中ピット(5)と、溢れた水を貯留する貯留槽(9)と、前記貯留槽に貯留された水を前記第1の地中ピット内の前記止水板の下部に自然流入させるための連通路と、を備え、前記連通路を介して流入した水から受ける浮力もしくは圧力、又は、浮力および圧力により前記止水板を上昇維持するように構成されている。第1の地中ピット内を雨水による上記力により昇降させることができるので構造がシンプルである。シンプルな構造だから経時劣化しづらいことになる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
地面下に埋設された上方開口の第1の地中ピットと、
前記第1の地中ピットの近傍の前記地面下に埋設された上方開口の第2の地中ピットと、
前記第2の地中ピットの側壁に形成され、所定水位を超えた水を溢れ排出するための溢水路と、
前記第2の地中ピットの下方にあって前記溢水路から溢れ排出された水を貯留するための貯留槽と、
前記第1の地中ピット内に昇降可能に収納された止水板と、
前記貯留槽に貯留された水を前記第1の地中ピット内の前記止水板の下部に自然流入させるための連通路と、
を備え、
前記連通路を介して流入した水から受ける浮力もしくは圧力、又は、浮力および圧力により前記止水板を上昇維持するように構成されている、
ことを特徴とする止水装置。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
待機時に前記第1の地中ピットの開口を水密閉鎖するも前記止水板の突出に伴い閉鎖解除するカバー部材が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の止水装置。
【請求項3】
前記貯留槽に貯留された水を自然排水もしくは動力排水するための排水構造が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の止水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の地上フロアや地下フロアの通路部分に設置して高潮、集中豪雨等による室内床面や設置機器等への浸水事故を防止する止水装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1が開示する止水装置(以下「従来の止水装置」という)は、集水ピットと、1次ピットと、連通孔と、止水板とを主要部材として構成されている。集水ピットは、通路床面から垂直方向に埋設される上方に開口を有する凹みであり、中に水が直接入らないようにカバープレートが開口を覆っている。集水ピットは、開口から差し入れた止水板の全体を完全収納できる大きさに構成され、止水板を浮力上昇させるための水が簡単に侵入できるようにするための十分な隙間が集水ピット内壁と止水板の間に形成されている。カバープレートは、止水板の上端に水平に取り付けられていて、止水板と一緒に昇降するように構成されている。
【0003】
集水ピットと同じく1次ピットも通路床面から埋設された上方に開口を有する凹みであり、その開口はグレーチング(格子状の蓋)で上から覆われている。1次ピットの深さは集水ピットのそれの半分以下で、その上部と集水ピットの上部は連通孔で連通している。グレーチングの隙間から1次ピットに侵入した水の水位が上昇して連通孔に達すると、その後の水は連通孔を介して集水ピットへ流れ込み、流れ込んだ水が止水板を浮力上昇させる構成である。昇降する止水板と滑り接触するボールキャスタや戸車等からなる滑り部材が集水ピット内壁の適当箇所に設けられている。集水ピット内壁との間に隙間の中で止水板が傾かないようにするためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-345537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の止水装置が有する滑り部材は、必須である一方、装置の複雑化を招くという欠点がある。さらにこの滑り部材について特許文献1は、ボールキャスタや戸車等を例示しているが、何れの構成に関わらず滑り部材なるものは集水ピットに侵入する水に浸される、もしくは侵されないまでもメンテナンスしづらいので経時劣化や故障を招きやすいという点で改良の余地がある。本発明が解決しようとする課題は、シンプルな構造ながらも経時劣化しづらい止水装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る一態様の止水装置は、
地面下に埋設された上方開口の第1の地中ピットと、
前記第1の地中ピットの近傍の前記地面下に埋設された上方開口の第2の地中ピットと、
前記第2の地中ピットの側壁に形成され、所定水位を超えた水を溢れ排出するための溢水路と、
前記第2の地中ピットの下方にあって前記溢水路から溢れ排出された水を貯留するための貯留槽と、
前記第1の地中ピット内に昇降可能に収納された止水板と、
前記貯留槽に貯留された水を前記第1の地中ピット内の前記止水板の下部に自然流入させるための連通路と、
を備え、
前記連通路を介して流入した水から受ける浮力もしくは圧力、又は、浮力および圧力により前記止水板を上昇維持するように構成されている、
ことを特徴とする止水装置である。
【0007】
なお、本明細書における「地面」とは、人間の生活する空間において人間の足下に存在して当該足下を支持する面全般をいい、土の露出した土地の表面に限られない概念である。例えば、舗装された道路や通路においては当該舗装された部分の上側面が本明細書における「地面」に相当し、建物内部などではその床面が本明細書における「地面」に相当する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シンプルな構造ながらも経時劣化しづらい止水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
止水装置の設置例を示す概略斜視図である。
止水装置の縦断面図である。
止水装置の作用を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態(以下、適宜「本実施形態」という)について図面を参照しながら説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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