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公開番号
2025079385
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191975
出願日
2023-11-10
発明の名称
笠コンクリートブロックおよびその設置工法
出願人
株式会社トッコン
代理人
個人
,
個人
主分類
E02B
3/06 20060101AFI20250515BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】矢板壁の上端に笠コンクリートブロックを設置する際に使用する笠コンクリートブロックの形状を簡素にし、笠置ブロックを廉価にすることができ、笠コンクリートブロックと矢板壁によって画成される笠コンクリートブロックの底部の開口部を簡素な現場作業によって閉塞することができる笠コンクリートブロックを提供する。
【解決手段】垂直面内に平面的広がりを有する矩形板状の前壁と、前壁2-1から所定の距離を隔てて垂直面内に平面的広がりを有する矩形板状の後壁2-2と、前壁2-1と後壁2-2の上端を互いに連結する1又は複数の連結梁と、前壁下端面に連結され、後壁下端面に向かって伸びた複数の支持板2-5とから成り、前壁2-1、後壁2-2、連結梁、および支持板2-5が一体的に成形されており、笠コンクリートブロックの上面には上面開口部が設けられている構成の笠コンクリートブロックとした。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の矢板を土中に打ち込んで構成した矢板壁の上端に設置する笠コンクリートブロックであって、
垂直面内に平面的広がりを有する矩形板状の前壁と、
前壁から所定の距離を隔てて垂直面内に平面的広がりを有する矩形板状の後壁と、
前壁と後壁の上端を互いに連結する1又は複数の連結梁と、
前壁下端面に連結され、後壁下端面に向かって伸びた複数の支持板とから成り、
前壁、後壁、連結梁、および支持板が一体的に形成されており、
笠コンクリートブロックの上面には上面開口部が設けられている、
ことを特徴とする笠コンクリートブロック。
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【請求項2】
請求項1に記載の笠コンクリートブロックにおいて、
笠コンクリートの上面開口部から、笠コンクリートブロックの内部であって、支持板の上部へ挿入可能な矩形形状を有する板状体(B)と、
笠コンクリートの上面開口部から、笠コンクリートブロックの内部であって、支持板の上部へ挿入可能な板状体(A)と、を更に備え、
板状体(A)の一側端は、矢板壁面の凹凸に沿うと共に、矢板壁面に当接可能な形状を有する、
ことを特徴とする笠コンクリートブロック。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の笠コンクリートブロックにおいて、
支持板はL字状に折り曲げられた形状を有している、
ことを特徴とする笠コンクリートブロック。
【請求項4】
請求項2に記載の笠コンクリートブロックにおいて、
笠コンクリートブロックの前壁下端面と、支持板上面との間には、板状体(B)の板厚に相当するスペースが設けられている、
ことを特徴とする笠コンクリートブロック。
【請求項5】
請求項2に記載の笠コンクリートブロックにおいて、
板状体(A)の一側端であって、矢板壁面の凹凸に沿うと共に、矢板壁面に当接可能な形状を有する部分には、板状体(A)と矢板壁面との間のシーリングを達成するための紐状の弾性体が設けられている、
ことを特徴とする笠コンクリートブロック。
【請求項6】
請求項2に記載の笠コンクリートブロックにおいて、
板状体(A)および板状体(B)が鉄板又は鋼板から成り、板状体(A)と板状体(B)の水平面内における相対的な位置ずれを防止するための磁石を更に備えている、
ことを特徴とする笠コンクリートブロック。
【請求項7】
複数の矢板を土中に打ち込んで構成した矢板壁の上端に、請求項2乃至6に記載された笠コンクリートブロックを設置する工法であって、
(1)矢板壁の上端に複数の高さ調整部材を設置し、複数の高さ調整部材の天面の水平だしを行なうステップと、
(2)複数の高さ調整部材の天面に、笠コンクリートブロックの連結梁下面を当接させて1又は複数の笠コンクリートブロックを設置するステップと、
(3)笠コンクリートブロックの上面開口部から、笠コンクリートブロックの内部であって、支持板の上部へ、板状体(A)および板状体(B)を挿入するステップと、
(4)板状体(A)および板状体(B)を、支持板上面であって水平面内に沿うように展開させて、笠コンクリートブロックの前壁下端部と矢板壁前面側とによって画成される笠コンクリートブロックの下面開口部を閉塞するステップと、
(5)笠コンクリートブロックの上面開口部から、笠コンクリートブロックの前壁、後壁、板状体(A)、板状体(B)、および陸側地面によって画成された空間に、コンクリートを流し込み、硬化させることによって、笠コンクリートブロックと矢板壁を一体化させるステップと、
から成ることを特徴とする笠コンクリートブロックの設置工法。
【請求項8】
複数の矢板を土中に打ち込んで構成した矢板壁の上端に、請求項2乃至6に記載された笠コンクリートブロックを設置する工法であって、
(1)矢板壁の上端に複数の高さ調整部材を設置し、複数の高さ調整部材の天面の水平だしを行なうステップと、
(2)予め、笠コンクリートブロックの上面開口部から、笠コンクリートブロックの内部であって、支持板の上部へ、板状体(A)および板状体(B)を挿入するステップと、
(3)複数の高さ調整部材の天面に、笠コンクリートブロックの連結梁下面を当接させて1又は複数の笠コンクリートブロックを設置するステップと、
(4)板状体(A)および板状体(B)を、支持板上面であって水平面内に沿うように展開させて、笠コンクリートブロックの前壁下端部と矢板壁前面側とによって画成される笠コンクリートブロックの下面開口部を閉塞するステップと、
(5)笠コンクリートブロックの上面開口部から、笠コンクリートブロックの前壁、後壁、板状体(A)、板状体(B)、および陸側地面によって画成された空間に、コンクリートを流し込み、硬化させることによって、笠コンクリートブロックと矢板壁を一体化させるステップと、
から成ることを特徴とする笠コンクリートブロックの設置工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、港湾、水路、河川、湖沼において護岸用として構築される矢板壁に係わり、更に詳細には、これらの護岸用として構築された矢板壁の上端に設置される笠コンクリートブロックおよびその設置工法に係る。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
港湾、水路、河川、湖沼において護岸壁を構築する方法として、多数の矢板を土中に打ち込んで構築する矢板壁が多く使用されている。
断面形状としてハット型の形状を有する矢板を土中に打ち込む際、矢板のハット型の凸状の面と凹状の面が、矢板壁の横方向に交互に並ぶようにして矢板を配置するのが一般的である。
【0003】
したがって、矢板壁では、水側である矢板壁の前面側および陸側である後面側の各々において、凸状の面と凹状の面が横方向に交互に並んで、矢板壁面に平行に形成されることになる。
【0004】
このように、矢板の向きを交互に替えて土中に打ち込んだ複数の矢板を一体化して矢板壁の強度を上げると共に、矢板壁の上端の外観を良くするために、矢板壁の上端に笠コンクリートブロックを設置して矢板壁の上端を覆うとともに、笠コンクリートの内側空間にコンクリートを打設するという工法が採用されている。
【0005】
矢板壁の上端に笠コンクリートブロックを設置する従来工法の1つとして、特許文献1が開示する工法がある。
特許文献1が開示する工法では、
(1)矢板を列状に打ち込んでなる矢板列の上端部に、一方の側壁の内側に先端辺を矢板列の側面形状に沿う形状にした底板を設けた笠置ブロックを、矢板列の上端に設置した高さ調整金具に当接して被せる。
(2)ここで、笠置ブロックの底板の端辺を底板の下面の先端に対して上側が後退する形状の斜面として形成しているため、笠置ブロックの底板を設けた側の側壁の内側面と矢板列の側面との間に、長手方向にジグザグ状に連続し、かつ断面形状を上側を広くしたくさび状の隙間が形成される。
(3)この隙間内に断面形状をくさび状にした隙間材を上側から挿入し、この隙間を隙間材にて密閉する。
(4)以上のような方法によって形成された笠置ブロックの一方の側壁と底板と矢板列の側面との間の空間にコンクリートを打ち込み、これを硬化させることによって笠置ブロックを設置するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-75408号公報
【0007】
しかしながら、特許文献1が開示する笠置ブロックの設置工法では、笠置ブロックに、一方の側壁の内側に先端辺を矢板列の側面形状に沿う形状にした底板を一体的に設けると共に、笠置ブロックの底板の端辺を底板の下面の先端に対して上側が後退する形状の斜面として形成しているため、笠置ブロックの形状が極めて複雑になり、笠置ブロックが高価なものになるという問題があった。
【0008】
また、特許文献1が開示する笠置ブロックの設置工法では、矢板列の上端部に笠置ブロックを設置した後、笠置ブロックの底板を設けた側の底板の先端辺と矢板列の側面との間に形成され、長手方向にジグザグ状に連続し、かつ断面形状の上側を広くしたくさび状の隙間に、ジグザグ状に連続し、断面形状をくさび状にした隙間材を挿入するようになっている。
この挿入作業は、笠置ブロックの上部開口部から人手によって行われるものであり、笠置ブロックの内部空間という狭い領域で、かつ視認性の悪い状況で挿入作業を行なわなければならず、現場作業の作業性が悪く、コスト高を招く原因にもなっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、矢板壁の上端に笠コンクリートブロックを設置する際に使用する笠コンクリートブロックの形状を簡素にし、笠コンクリートブロックを廉価にすることができ、笠コンクリートブロックと矢板壁前面側によって画成される笠コンクリートブロックの底部の開口部を簡素な現場作業によって閉塞することができる笠コンクリートブロックを提供するものである。
更に、本発明の笠コンクリートブロックを使用した設置作業において、現場作業を極限まで簡素化することができる笠コンクリートブロックの設置工法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、第1の観点に係る発明では、以下のような構成の笠コンクリートブロックとした。 すなわち、
複数の矢板を土中に打ち込んで構成した矢板壁の上端に設置する笠コンクリートブロックにおいて、
垂直面内に平面的広がりを有する矩形板状の前壁と、
前壁から所定の距離を隔てて垂直面内に平面的広がりを有する矩形板状の後壁と、
前壁と後壁の上端を互いに連結する1又は複数の連結梁と、
前壁下端面に連結され、後壁下端面に向かって伸びた複数の支持板とから成り、
前壁、後壁、連結梁、および支持板が一体的に形成されており、
笠コンクリートブロックの上面には上面開口部が設けられている、
構成の笠コンクリートブロックとした。
(【0011】以降は省略されています)
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