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公開番号
2025079391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2023191997
出願日
2023-11-10
発明の名称
地盤改良後の評価対象領域に対する評価装置、評価方法及びプログラム
出願人
五洋建設株式会社
,
国立大学法人九州大学
代理人
弁理士法人朝日特許事務所
主分類
E02D
3/12 20060101AFI20250515BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】実施工の品質評価に適用可能で、地盤改良後の評価対象領域に対する評価を行う。
【解決手段】取得部11は、評価対象領域の地盤改良結果の評価指標値が評価基準値を満足する領域の割合として求められた真適合率と、その評価対象領域の地盤改良後の性能指標値が性能基準値を満足する割合である合格率との関係を取得する。算出部12は、取得された真適合率及び合格率の関係を用いて、評価対象領域において評価指標値が評価基準値を満足する領域の割合として求められた実測適合率と合格率との関係を、評価対象領域における評価指標の調査数ごとに算出する。評価部13は、算出された実測適合率及び合格率の関係において、評価対象領域における評価指標の調査数を分母とし、評価指標値が評価基準値を満足した調査数を分子とした計算値を実測適合率に当て嵌めて、評価対象領域における性能指標に対する適合率を評価する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
地盤改良後の評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良結果を評価するための項目である評価指標の数値である評価指標値が所定の評価基準値を満足する領域の割合として所定のアルゴリズムによって求められた真適合率と、前記評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良後の性能に関する指標項目である性能指標の数値である性能指標値が所定の性能基準値を満足する割合である合格率との関係を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記真適合率及び前記合格率の関係を用いて、前記評価対象領域において前記評価指標値が前記評価基準値を満足する領域の割合として求められた実測適合率と前記合格率との関係を、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数ごとに算出する算出部と、
前記評価対象領域における前記評価指標の調査数について前記算出部により算出された前記実測適合率及び前記合格率の関係において、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数を分母とし、前記評価指標値が前記評価基準値を満足した調査数を分子とした計算値を前記実測適合率に当て嵌めることにより、前記評価対象領域における前記性能指標に対する適合率を評価する評価部と
を備える、地盤改良後の評価対象領域に対する評価装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記評価指標は、一軸圧縮強さ、N値、ベーンせん断強度、細粒分含有率、シリカ含有量又は密度のうち少なくともいずれか一つの項目である
請求項1に記載の評価装置。
【請求項3】
前記算出部は、各々の前記真適合率における前記実測適合率の出現頻度と、前記取得部により取得された前記真適合率及び前記合格率の関係とに基づいて、各々の前記実測適合率と前記合格率との関係を算出する
請求項1記載の評価装置。
【請求項4】
前記評価部は、地盤改良後の前記評価対象領域から得られた試料を用いて調査して得た前記評価指標値から前記計算値を算出する
請求項1記載の評価装置。
【請求項5】
前記性能指標は、支持力、変位量又は回転角のうち少なくともいずれか一つの項目である
請求項1記載の評価装置。
【請求項6】
地盤改良後の評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良結果を評価するための項目である評価指標の数値である評価指標値が所定の評価基準値を満足する領域の割合として所定のアルゴリズムによって求められた真適合率と、前記評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良後の性能に関する指標項目である性能指標の数値である性能指標値が所定の性能基準値を満足する割合である合格率との関係を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記真適合率及び前記合格率の関係を用いて、前記評価対象領域において前記評価指標値が前記評価基準値を満足する領域の割合として求められた実測適合率と前記合格率との関係を、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数ごとに算出する算出ステップと、
前記評価対象領域における前記評価指標の調査数について前記算出ステップにより算出された前記実測適合率及び前記合格率の関係において、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数を分母とし、前記評価指標値が前記評価基準値を満足した調査数を分子とした計算値を前記実測適合率に当て嵌めることにより、前記評価対象領域における前記性能指標に対する適合率を評価する評価ステップと
を備える、地盤改良後の評価対象領域の評価方法。
【請求項7】
コンピュータに、
地盤改良後の評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良結果を評価するための項目である評価指標の数値である評価指標値が所定の評価基準値を満足する領域の割合として所定のアルゴリズムによって求められた真適合率と、前記評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良後の性能に関する指標項目である性能指標の数値である性能指標値が所定の性能基準値を満足する割合である合格率との関係を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記真適合率及び前記合格率の関係を用いて、前記評価対象領域において前記評価指標値が前記評価基準値を満足する領域の割合として求められた実測適合率と前記合格率との関係を、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数ごとに算出する算出部と、
前記評価対象領域における前記評価指標の調査数について前記算出部により算出された前記実測適合率及び前記合格率の関係において、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数を分母とし、前記評価指標値が前記評価基準値を満足した調査数を分子とした計算値を前記実測適合率に当て嵌めることにより、前記評価対象領域における前記性能指標値に対する適合率を評価する評価部と
を実現させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤改良後の評価対象領域に対する評価を行うための技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
各種の固化処理系工法で改良された地盤は、固化材や薬液の混合又は浸透の不均一性、或いは対象地盤の土質の不均質性などの理由により、自然堆積地盤に比べてせん断弾性係数や液状化強度などの地盤定数に大きな空間的ばらつきを有することが知られている。従来の仕様規定による品質評価手法では、地盤改良後の地盤における空間的ばらつきを正しく評価することができず、例えば大きな安全率を乗じることで安全性を担保している。しかし、このような過大な安全率の設定や性能の過少評価により、必要な固化材添加量が増えることで経済的負担が増大し、さらには二酸化炭素排出量が増えることも考えられる。
【0003】
ここで、地盤定数の空間的ばらつきを考慮した研究は数多く行われている(例えば非特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
笠間清伸、西田啓介、古川全太郎、秋本哲平、堤彩人、片山遥平:地盤定数の不均一性を考慮した浸透固化処理地盤の地震時変形解析、土木学会論文集B3(海洋開発)、Vol.78、No.2、pp.I_901-I_906、2022.
【0005】
土田孝、小野憲治:数値シミュレーションによる不同沈下の予測とその空港舗装設計への適用、港湾技術研究所報告、第27巻、第4号、pp.123-200、1988.12.
【0006】
佐竹亮一郎、若井明彦:材料の不均質性が斜面の安定性に及ぼす影響に関する解析的検討、地盤工学ジャーナル、Vol.14、No.2、pp.95-109、2019.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これらの研究はいずれも、各種の地盤定数がばらつくように設定した仮想地盤を解析対象としたものにすぎず、実施工の品質評価を実現し得るものではない。よって、これらの解析結果を活用できるのはあくまで設計分野に限られている。
【0008】
そこで、本発明は、実施工における地盤改良結果を評価する品質評価に適用可能で、地盤改良後の評価対象領域に対する評価を行い得る技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る、地盤改良後の評価対象領域に対する評価装置は、地盤改良後の評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良結果を評価するための項目である評価指標の数値である評価指標値が所定の評価基準値を満足する領域の割合として所定のアルゴリズムによって求められた真適合率と、前記評価対象領域において当該評価対象領域の地盤改良後の性能に関する指標項目である性能指標の数値である性能指標値が所定の性能基準値を満足する割合である合格率との関係を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記真適合率及び前記合格率の関係を用いて、前記評価対象領域において前記評価指標値が前記評価基準値を満足する領域の割合として求められた実測適合率と前記合格率との関係を、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数ごとに算出する算出部と、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数について前記算出部により算出された前記実測適合率及び前記合格率の関係において、前記評価対象領域における前記評価指標の調査数を分母とし、前記評価指標値が前記評価基準値を満足した調査数を分子とした計算値を前記実測適合率に当て嵌めることにより、前記評価対象領域における前記性能指標に対する適合率を評価する評価部とを備える。
【0010】
前記評価指標は、一軸圧縮強さ、N値、ベーンせん断強度、細粒分含有率、シリカ含有量又は密度のうち少なくともいずれか一つの項目であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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