特許ウォッチ

公開番号2025078346
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190837
出願日2023-11-08
発明の名称衣類処理装置
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類D06F 58/02 20060101AFI20250513BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】リント捕捉の効率を確保しつつ、ユーザの清掃作業の負担を軽減する衣類処理装置を提供する。
【解決手段】衣類処理装置は、外箱と、外箱内に設けられて空気出口を有し内部に衣類を収容可能な乾燥室と、外箱内に設けられて一端部を空気出口に接続されて、乾燥室からの排気の通路となる風路と、風路に配置されて排気に含まれるリントを捕集するフィルタ機構と、を備える。フィルタ機構は、風路内に設けられて外箱の外部と連通した収容部と、収容部に挿抜可能に装着される筐体と、筐体に着脱可能に保持され、リントを捕集するフィルタ部材と、を有する。フィルタ部材は、筐体に装着された状態で曲面を形成する屈曲状態に保持され、筐体から取り出されて外力を受けない状態で平面を形成する平面状態となる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
外箱と、
前記外箱内に設けられて空気出口を有し内部に衣類を収容可能な乾燥室と、
前記外箱内に設けられて一端部を前記空気出口に接続されて、前記乾燥室からの排気の通路となる風路と、
前記風路に配置されて前記排気に含まれるリントを捕集するフィルタ機構と、を備え、
前記フィルタ機構は、
前記風路内に設けられて前記外箱の外部と連通した収容部と、
前記収容部に挿抜可能に装着される筐体と、
前記筐体に着脱可能に保持され、リントを捕集するフィルタ部材と、を有し、
前記フィルタ部材は、前記筐体に装着された状態で曲面を形成する屈曲状態に保持され、前記筐体から取り出されて外力を受けない状態で平面を形成する平面状態となる、
衣類処理装置。
続きを表示（約 780 文字）【請求項２】
前記フィルタ機構は、同一形状に形成された複数の前記フィルタ部材を含んで構成される、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項３】
複数の前記フィルタ部材の少なくとも１つは、前記筐体に保持されており、複数の前記フィルタ部材の少なくとも１つは前記収容部に直接保持されており、
前記筐体に保持される前記フィルタ部材は、前記収容部に直接保持される前記フィルタ部材に対して、前記収容部内の空気の流れに関して上流側に位置する、
請求項２に記載の衣類処理装置。
【請求項４】
前記フィルタ部材と、前記筐体とは、それぞれ磁性部材を有しており、
前記フィルタ部材は、前記磁性部材間に働く磁力によって前記筐体に着脱可能に固定される、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項５】
前記フィルタ部材と前記筐体との磁力による結合面は、前記収容部内の空気の流れに対して対向する面を形成しており、
前記結合面において、前記フィルタ部材は、前記筐体に対して前記収容部内の空気の流れる方向に関して上流側に位置する、
請求項４に記載の衣類処理装置。
【請求項６】
前記フィルタ部材は、ユーザが手指を掛ける手掛け部を有する、
請求項１に記載の衣類処理装置。
【請求項７】
前記筐体は、回動する蓋部を有しており、
前記フィルタ部材の一端部は前記蓋部によって前記蓋部に対する相対移動が規制され、
前記フィルタ部材の他端部は前記筐体の前記蓋部以外の部位によって保持されており、
前記蓋部が回動すると、前記フィルタ部材は前記蓋部による相対移動の規制から解放されて前記平面状態となる、
請求項１に記載の衣類処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
衣類を収容した乾燥室内に温風を供給して乾燥させる衣類乾燥機において、乾燥運転の際に衣類から出るリントが機外に放散したり、熱交換器部分に侵入したりすることを防止するために、風路中にリントを捕捉するフィルタ装置を設けることが知られている。この場合、フィルタ装置が目詰まりして乾燥風の風量が低下することを防止するため、フィルタ装置を取り外し可能に構成している。ユーザは、ブラシや布などを用いて定期的にフィルタ装置の清掃作業を行って堆積したリントを取り除く。
【０００３】
リント補足の効率向上のため、曲面又は屈曲面を有するフィルタを備え、リント補足可能な面積を増加した衣類乾燥機が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－３８８４９号公報
特開２０１９－３０５０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、曲面形状又は屈曲面形状に形成されたフィルタを清掃することは、ユーザにとって容易ではない。
【０００６】
そこで、リント捕捉の効率を確保しつつ、ユーザの清掃作業の負担を軽減する衣類処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の衣類処理装置は、外箱と、前記外箱内に設けられて空気出口を有し内部に衣類を収容可能な乾燥室と、前記外箱内に設けられて一端部を前記空気出口に接続されて、前記乾燥室からの排気の通路となる風路と、前記風路に配置されて前記排気に含まれるリントを捕集するフィルタ機構と、を備える。前記フィルタ機構は、前記風路内に設けられて前記外箱の外部と連通した収容部と、前記収容部に挿抜可能に装着される筐体と、前記筐体に着脱可能に保持され、リントを捕集するフィルタ部材と、を有する。前記フィルタ部材は、前記筐体に装着された状態で曲面を形成する屈曲状態に保持され、前記筐体から取り出されて外力を受けない状態で平面を形成する平面状態となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
第１実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例の概略構成を示す斜視図
第１実施形態による衣類処理装置を洗濯乾燥機に適用した例の概略構成を示す縦断面図
第１実施形態によるフィルタ機構の一例の概略構成を示す縦断右側面図
第１実施形態による収容部周辺の概略構成を筐体及びフィルタ部材を外して示す縦断右側面図
第１実施形態による筐体の一例の概略構成をフィルタ部材を装着して示す斜視図
第１実施形態による筐体の一例の概略構成をフィルタ部材を装着して示す縦断右側面図
第１実施形態による筐体の一例の概略構成をフィルタ部材を外して示す縦断右側面図
第１実施形態によるフィルタ部材の平面状態における概略構成を示す斜視図
第１実施形態によるフィルタ部材の屈曲状態における概略構成を示す斜視図
第１実施形態による収容部周辺の概略構成をフィルタ部材を装着して示す縦断右側面図
第２実施形態による筐体の一例の概略構成をフィルタ部材を装着して示す右側面図
図１１に示す筐体の蓋部材を回動させた状態を示す図
第３実施形態による筐体の一例の概略構成をフィルタ部材を装着して示す右側面図
図１３に示す筐体の蓋部材をスライドさせた状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、複数の実施形態による衣類処理装置としての洗濯乾燥機について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
【００１０】
（第１実施形態）
第１実施形態について、図１から図１０を参照して説明する。洗濯乾燥機１０は、図１及び図２に示すように、外箱１１、水槽１２、回転槽１３、回転槽モータ１４、排水機構１５、及び給水機構１６を備えている。洗濯乾燥機１０は、ヒートポンプ方式の乾燥機能を備えた衣類乾燥機でもあり、例えば回転槽１３の回転軸が水平へ向かう横軸型又は後方へ向かって下降傾斜した斜め軸型のドラム式洗濯機である。なお図１において、洗濯乾燥機１０の設置面側、つまり鉛直下側を洗濯乾燥機１０の下側とし、設置面の反対側、つまり鉛直上側を洗濯乾燥機１０の上側とする。また、洗濯乾燥機１０を正面から見た場合の左右方向を、洗濯乾燥機１０の左右方向とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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