特許ウォッチ

公開番号2025079168
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191672
出願日2023-11-09
発明の名称電池の充電装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 7/10 20060101AFI20250514BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電池が高温になることを抑制し、充電電流制限によって充電時間が長引くことを抑制することができる電池の充電装置を提供すること。
【解決手段】電池の充電装置は、充電器の出力に関する情報を取得する充電器情報取得部と、電池の現在のSOCに関する情報を取得するSOC情報取得部と、電池を冷却する冷却装置を制御する冷却制御部と、を備え、冷却制御部が、充電器の出力が所定値以上、かつ電池の現在のSOCが所定値以下である場合、電池の冷却開始温度を低く設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
充電器の出力に関する情報を取得する充電器情報取得部と、
電池の現在のＳＯＣに関する情報を取得するＳＯＣ情報取得部と、
前記電池を冷却する冷却装置を制御する冷却制御部と、
を備え、
前記冷却制御部は、前記充電器の出力が所定値以上、かつ前記電池の現在のＳＯＣが所定値以下である場合、前記電池の冷却開始温度を低く設定する、
電池の充電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電池の充電装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、充電時間と二次電池の温度との関係を示す目標温度プロファイルを作成し、目標温度プロファイルに従った温度変化が生じるように充電電流を制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１９１１４７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１で開示された技術は、電池温度に応じて充電電流を制限するため、充電中の発熱量が大きくなったときに充電電流制限が入り、充電時間が長引くおそれがある。
【０００５】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、電池が高温になることを抑制し、充電電流制限によって充電時間が長引くことを抑制することができる電池の充電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る電池の充電装置は、充電器の出力に関する情報を取得する充電器情報取得部と、電池の現在のＳＯＣに関する情報を取得するＳＯＣ情報取得部と、前記電池を冷却する冷却装置を制御する冷却制御部と、を備え、前記冷却制御部が、前記充電器の出力が所定値以上、かつ前記電池の現在のＳＯＣが所定値以下である場合、前記電池の冷却開始温度を低く設定する。
【発明の効果】
【０００７】
本開示では、流れる電流が大きく、電池の発熱量が増加する場合、すなわち充電器の出力が高く、かつ電池の現在のＳＯＣが低い場合に、冷却装置による電池の冷却開始温度を低く設定して早めに冷却を開始する。これにより、電池が高温になることを抑制し、充電電流制限によって充電時間が長引くことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係る電池の充電装置の概略的な構成を示すブロック図である。
図２は、実施形態に係る電池の充電装置において、冷却装置の冷却開始温度を、所定の低い値に一律設定した場合の一例を示すグラフである。
図３は、実施形態に係る電池の充電装置において、冷却装置の冷却開始温度を、所定の高い値に一律設定した場合の一例を示すグラフである。
図４は、実施形態に係る電池の充電装置において、冷却開始温度の設定のイメージを示すグラフである。
図５は、実施形態に係る電池の充電装置が実行する電池の冷却方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示の実施形態に係る電池の充電装置について、図面を参照しながら説明する。なお、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【００１０】
（電池の充電装置）
実施形態に係る電池の充電装置の構成について、図１～図４を参照しながら説明する。実施形態に係る電池の充電装置は、例えばプラグインハイブリッド車（ＰＨＥＶ：Plug-in Hybrid Electric Vehicle）、電気自動車（ＢＥＶ：Battery Electric Vehicle）等の、電池（バッテリ）を搭載した車両に設けられる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許