TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025079774
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-22
出願番号
2024069079
出願日
2024-04-22
発明の名称
眼内レンズ挿入器具
出願人
株式会社ニデック
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
A61F
2/16 20060101AFI20250515BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】回転操作方式と押圧操作方式の両方に対応可能な眼内レンズ挿入器具において、操作性の向上を図る。
【解決手段】筒状体12と、筒状体12の内部を軸方向に移動することによりレンズ設置部26から眼内レンズを押し出す押出部材50と、押出部材50を軸方向に沿って押圧する押圧部材60と、回転部材70の回転操作Rによる駆動を直線移動に変換する機械的伝達機構を備え、機械的伝達機構における回転部材70の回転操作によって押出部材50を前方へ移動させることにより眼内レンズを押し出し可能な第1の操作と、押圧部材60の押圧操作によって押出部材50を前方へ移動させることにより眼内レンズを押し出し可能な第2の操作の両操作を実現可能とし、機械的伝達機構における回転部材70は、筒状体12の外面から突出して使用者の手の指を引っ掛けるための鍔部16よりも先端側に配設される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
眼内レンズが設置されるレンズ設置部を有する筒状体と、
前記筒状体の内部を該筒状体の軸方向に移動することにより、前記レンズ設置部から眼内レンズを押し出す押出部材と、
前記押出部材を軸方向に沿って押圧することで前記押出部材の軸方向移動を可能とする押圧部材と、
回転部材の回転操作による駆動を直線移動に変換する機械的伝達機構と、を備え、
前記機械的伝達機構における前記回転部材の回転操作によって、前記押出部材を前方へ移動させることにより、前記眼内レンズを押し出し可能な第1の操作と、
前記押圧部材の押圧操作によって、前記押出部材を前方へ移動させることにより、前記眼内レンズを押し出し可能な第2の操作と、の両操作を実現可能とし、
前記機械的伝達機構における前記回転部材は、前記筒状体の外面から突出して使用者の手の指を引っ掛けるための鍔部よりも先端側に配設される眼内レンズ挿入器具。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記押出部材と前記押圧部材が分離した構成であり、
前記第1の操作の際、前記機械的伝達機構の駆動力によって、前記押圧部材とは独立して前記押出部材の前方移動が行われる眼内レンズ挿入器具。
【請求項3】
請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記回転部材は、前記レンズ設置部と前記鍔部の間であって、前記鍔部から離間した位置に配設される眼内レンズ挿入器具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記機械的伝達機構は、
前記回転部材が、前記押出部材の軸方向移動に対して直交する回転軸で回転する構成であり、
前記回転部材の回転操作による駆動によって回転される歯車機構と、
前記押出部材に一体構成されるものであって平板状の棒上に歯が刻まれたラック部と、を有し、
前記回転部材の回転操作による駆動によって前記歯車機構を介して前記ラック部に駆動伝達されることで前記押出部材が直線移動に変換される構成である眼内レンズ挿入器具。
【請求項5】
請求項4に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記機械的伝達機構には、歯が一部形成されない欠歯領域を有する欠歯歯車が構成されており、
前記欠歯歯車の欠歯領域により、前記機械的伝達機構の作動が無効化されて、前記押圧部材による前記押出部材の押圧により前記押出部材の軸方向移動を、前記レンズ設置部から眼内レンズを押し出す直前である手術待機位置まで移動可能とする眼内レンズ挿入器具。
【請求項6】
請求項5に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記機械的伝達機構には、前記手術待機位置まで前記回転部材の回転動作を規制する回転規制機構を有する眼内レンズ挿入器具。
【請求項7】
請求項6に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記歯車機構は、少なくとも一つが二段歯車として構成されており、前記二段歯車の歯車比は、前記回転部材の回転移動量よりも前記押出部材の直線移動量の方が大きくなる関係に設定される眼内レンズ挿入器具。
【請求項8】
請求項1に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記機械的伝達機構は、
前記回転部材が第1のネジ部が形成されるとともに前記筒状体の軸回り方向に回転自在に取り付けられ、
前記押出部材が前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部が形成され、
前記回転部材の回転操作による駆動を直線移動に変換する構成である眼内レンズ挿入器具。
【請求項9】
請求項1から請求項3又は請求項8のいずれか1項に記載の眼内レンズ挿入器具であって、
前記第2の操作の際、前記押圧部材の押圧操作の操作力で前記機械的伝達機構における前記回転部材を空転させない空転解除機構を有する眼内レンズ挿入器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、眼内レンズを眼内に挿入する眼内レンズ挿入器具に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、白内障の手術方法の一つとして、水晶体の代わりに折り曲げ可能な軟性の眼内レンズを眼内に挿入する手法が一般的に用いられている。また、眼の屈折力を矯正するために、水晶体よりも前側に眼内レンズが挿入される場合もある。眼内レンズの眼内への挿入には、インジェクターと呼ばれる眼内レンズ挿入器具が用いられる場合がある。
【0003】
このようなインジェクターとして、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1に記載の眼内レンズ挿入器具は、所謂、回転操作方式と押圧操作方式の両方に対応可能である。回転操作方式の場合、挿入器本体の後端部に連結された回転部材を回転操作することにより、回転部材とネジどうしで噛み合うプランジャーが挿入器本体の軸方向に移動する構成である。押圧操作方式の場合、プランジャーの押し込み操作により回転部材を空転させてプランジャーが挿入器本体の軸方向の前方に移動させる構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2018/003854号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される技術は、回転部材がプランジャーの近くに配設されていることから、回転部材の操作時にプランジャーに触れてしまうと回転動作の抵抗となるといった操作性の懸念があった。また、回転部材が挿入器本体の後端部に配設されていることから、プランジャーの押圧操作時に手元の回転部材に触れてしまうと押圧動作の抵抗となるといった操作性の懸念があった。また、回転部材が挿入器本体の後端部に配設されていることから、回転部材がノズル先端(眼内挿入部)から遠い位置関係となっている。そのため、回転部材の操作時にノズル先端のブレが大きくなって創口へのダメージが懸念されていた。以上より、回転操作方式と押圧操作方式の両方に対応可能な眼内レンズ挿入器具において、操作性の懸念に対する更なる改善が望まれていた。
【0006】
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、回転操作方式と押圧操作方式の両方に対応可能な眼内レンズ挿入器具において、操作性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の典型的な実施形態が提供する眼内レンズ挿入器具は、眼内レンズが設置されるレンズ設置部を有する筒状体と、前記筒状体の内部を該筒状体の軸方向に移動することにより、前記レンズ設置部から眼内レンズを押し出す押出部材と、前記押出部材を軸方向に沿って押圧することで前記押出部材の軸方向移動を可能とする押圧部材と、回転部材の回転操作による駆動を直線移動に変換する機械的伝達機構と、を備え、前記機械的伝達機構における前記回転部材の回転操作によって、前記押出部材を前方へ移動させることにより、前記眼内レンズを押し出し可能な第1の操作と、前記押圧部材の押圧操作によって、前記押出部材を前方へ移動させることにより、前記眼内レンズを押し出し可能な第2の操作と、の両操作を実現可能とし、前記機械的伝達機構における前記回転部材は、前記筒状体の外面から突出して使用者の手の指を引っ掛けるための鍔部よりも先端側に配設される。
【0008】
本開示の眼内レンズ挿入器具によれば、回転操作方式と押圧操作方式の両方に対応可能な眼内レンズ挿入器具において、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態1における眼内レンズ挿入器具を示した全体斜視図である。
実施形態1における眼内レンズ挿入器具を示した分解斜視図である。
実施形態1における眼内レンズの平面図である。
実施形態1における眼内レンズの右側面図である。
実施形態1における眼内レンズ挿入器具の操作前を示した平面図である。
実施形態1における眼内レンズ挿入器具の回転操作の際の押出部材と押圧部材の動きを示した平面図である。
実施形態1における眼内レンズ挿入器具の押圧操作の際の押出部材と押圧部材の動きを示した平面図である。
実施形態2における眼内レンズ挿入器具を示した分解斜視図である。
実施形態2における眼内レンズ挿入器具の操作前を示した平面図である。
実施形態2における眼内レンズ挿入器具の回転操作の際の押出部材と押圧部材の動きを示した平面図である。
実施形態2における眼内レンズ挿入器具の押圧操作の際の押出部材と押圧部材の動きを示した平面図である。
実施形態3における眼内レンズ挿入器具を示した分解斜視図である。
実施形態3における眼内レンズ挿入器具の押圧操作の際の状態を示した側面図である。
実施形態3における眼内レンズ挿入器具の回転操作の際の状態を示した側面図である。
実施形態4における眼内レンズ挿入器具を示した全体斜視図である。
実施形態4における眼内レンズ挿入器具を示した分解斜視図である。
実施形態4における眼内レンズ挿入器具の操作前の初期位置を示した平面図である。
実施形態4における眼内レンズ挿入器具の手術待機位置を示した平面図である。
実施形態4における眼内レンズ挿入器具の回転操作の際の押出部材と押圧部材の動きを示した平面図である。
実施形態1における眼内レンズ挿入器具の押圧操作の際の押出部材と押圧部材の動きを示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪概要≫
本開示で例示する眼内レンズ挿入器具は、筒状体と、押出部材と、押圧部材と、機械的伝達機構と、を備える。筒状体は、眼内レンズが設置されるレンズ設置部を有する。押出部材は、筒状体の内部を該筒状体の軸方向に移動することにより、レンズ設置部から眼内レンズを押し出す。押圧部材は、押出部材を軸方向に沿って押圧することで押出部材の軸方向移動を可能とする。機械的伝達機構は、回転部材の回転操作による駆動を直線移動に変換する。そして、第1の操作と、第2の操作と、の両操作を実現可能とする。第1の操作は、機械的伝達機構における回転部材の回転操作によって、押出部材を前方へ移動させることにより、眼内レンズを押し出し可能とする操作である。第2の操作は、押圧部材の押圧操作によって、押出部材を前方へ移動させることにより、眼内レンズを押し出し可能とする操作である。ここで、機械的伝達機構における回転部材は、筒状体の外面から突出して使用者の手の指を引っ掛けるための鍔部よりも先端側に配設される。すなわち、回転部材と押圧部材は、互いに離れた位置に配設される。そのため、回転部材による回転操作の際、押圧部材に接触し難い位置関係となり、回転操作の抵抗となることを抑制することができ操作性の向上を図り得る。また、押圧部材による押圧操作の際、回転部材に接触し難い位置関係となり、押圧操作の抵抗となることを抑制することができ操作性の向上を図り得る。また、回転部材が鍔部よりも先端側に配設されることで、回転部材が先端側に近い関係となるので、回転部材による回転操作のブレを抑える構成となり操作性の向上を図り得る。以上より、回転操作方式と押圧操作方式の両方に対応可能な眼内レンズ挿入器具において、操作性の向上を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社ニデック
眼内レンズ挿入器具
9日前
個人
健康器具
3か月前
個人
歯の掃除具
6か月前
個人
鼾防止用具
3か月前
個人
歯茎みが品
4か月前
個人
白内障治療法
2か月前
個人
塗り薬塗り具
5か月前
個人
乗馬テラピー
7か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
身体牽引装置
7か月前
個人
洗井間専家。
2か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
導電香
4か月前
個人
脈波測定方法
3か月前
個人
矯正椅子
2日前
個人
発熱器具
6か月前
個人
クリップ
4か月前
個人
健康器具
5か月前
個人
収納容器
5か月前
個人
ホバーアイロン
1か月前
個人
染毛方法
6か月前
個人
片足歩行支援具
4か月前
個人
磁器治療器
7か月前
個人
シャンプー
1か月前
個人
口内洗浄具
3か月前
個人
眼科診療車
4か月前
個人
歯の保護用シール
2日前
個人
動体視力強化装置
7か月前
個人
車椅子持ち上げ器
2か月前
三生医薬株式会社
錠剤
2か月前
株式会社 MTG
浴用剤
4か月前
東レ株式会社
下肢着用具
7か月前
個人
血管硬化度算出方法
7か月前
株式会社結心
手袋
2か月前
株式会社ナカニシ
生検針
7か月前
個人
避難困難者救出台車
4か月前
続きを見る
他の特許を見る