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公開番号2025083831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197440
出願日2023-11-21
発明の名称分割ガスケット
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類F16J 15/08 20060101AFI20250526BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】溶接が不要で、かつ液状ガスケットも不要な分割ガスケットを提供する。
【解決手段】分割片(第1分割片100Aと第2分割片100B)の両端には、2部材(ケース10と蓋20)を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠き102がそれぞれ設けられると共に、前記分割片の両端には、前記2部材のうちの一方の部材に設けられたネジ穴12の開口部に対して位置決めされる位置決め用突起103がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも板状の金属製のガスケット本体をそれぞれ有する複数の分割片を備え、隣り合う前記分割片の両端の端面同士が接触した状態で2部材間に配されることで、前記2部材の端面間の隙間を封止する分割ガスケットであって、
前記分割片の両端には、前記2部材を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠きがそれぞれ設けられると共に、
前記分割片の両端には、前記2部材のうちの一方の部材に設けられたネジ穴の開口部に対して位置決めされる位置決め用突起がそれぞれ設けられていることを特徴とする分割ガスケット。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記位置決め用突起は前記切り欠きに設けられることを特徴とする請求項1に記載の分割ガスケット。
【請求項3】
前記分割片には、前記2部材のうちの一方の部材に密着するシール用のビードが前記分割片の伸びる方向に沿って設けられると共に、
前記ビードは、前記切り欠きの付近で、前記切り欠きに接しないように前記分割片の両側面に向かって枝分かれするように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の分割ガスケット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分割ガスケットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数のボルトにより固定される2部材の端面間の隙間を封止するガスケットとして、金属製のガスケット本体を備えるガスケットが知られている。このようなガスケットは、金属板を有する素材に対して打ち抜き加工を施すことにより得られる。通常、ガスケットは環状であるため、素材からガスケットを打ち抜いた際の内側の部分は廃材となる。そのため、特に、大型のガスケットの場合には大量の廃材が発生してしまう。この対策として、複数の分割片を用い、各分割片の両端をそれぞれ固定することで、環状のガスケットを製造する技術が知られている。各分割片の両端を溶接により固定する方法の場合には溶接部に凹凸が生じてしまい、分割片の端部を重ね合わせて接着する方法の場合には多層構造になってしまう。そこで、本願の出願人は液状ガスケットにより隣り合う分割片の端面同士を接着する技術を提案している(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された技術によれば、安定的な密封性が得られる。しかしながら、液状ガスケットの保管等の管理が必要となり、また、液状ガスケットを塗布する工程が必要であるため、コストが高くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-76467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、溶接が不要で、かつ液状ガスケットも不要な分割ガスケットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
【0007】
すなわち、本発明の分割ガスケットは、
少なくとも板状の金属製のガスケット本体をそれぞれ有する複数の分割片を備え、隣り合う前記分割片の両端の端面同士が接触した状態で2部材間に配されることで、前記2部材の端面間の隙間を封止する分割ガスケットであって、
前記分割片の両端には、前記2部材を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠きがそれぞれ設けられると共に、
前記分割片の両端には、前記2部材のうちの一方の部材に設けられたネジ穴の開口部に対して位置決めされる位置決め用突起がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、2部材のうちの一方の部材に分割片を配する際に、分割片を所望の位置に正確かつ容易に設置することができる。これに伴い、隣り合う分割片の端面同士の隙間を殆どなくすことができる。このように、分割片の位置決めを正確に行うことができることと、隣り合う分割片の端面同士の隙間を殆どなくすことができることとが相俟って、分割片に圧縮ひずみを生じさせた際に、隣り合う分割片の端面同士を安定的に接触させることができる。そのため、分割片の端面同士を接触させるために、溶接する必要がなく、液状シールなどで接着する必要もない。また、分割片の両端には、2部材を固定するボルトの軸部が挿通する孔を形成するための切り欠きがそれぞれ設けられる構成が採用されて
いるため、ボルトによって2部材が締結された際には、分割片の両端は強固に固定される。これにより、隣り合う分割片同士は位置決めされた状態で強固に固定される。また、分割片の端面付近において圧縮ひずみをより確実に生じさせることができる。なお、前記位置決め用突起は前記切り欠きに設けられるとよい。
【0009】
前記分割片には、前記2部材のうちの一方の部材に密着するシール用のビードが前記分割片の伸びる方向に沿って設けられると共に、
前記ビードは、前記切り欠きの付近で、前記切り欠きに接しないように前記分割片の両側面に向かって枝分かれするように設けられているとよい。
【0010】
これにより、密封性を高めるためのビードを設ける構成を採用した場合でも、2部材のうちの一方の部材に分割片を配した際に、分割片の端面付近での一方の部材に対する着座性を高めることができる。つまり、一方の部材に対して、分割片の端面付近の姿勢を安定させることができる。また、ビードの枝分かれした部分が圧縮されることにより、隣り合う分割片の端面同士がより一層近づくように変形するため、これら端面間の隙間をより確実になくすことができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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