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公開番号
2025092731
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2025061665,2023021035
出願日
2025-04-03,2023-02-14
発明の名称
金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法及びその分離回収装置
出願人
柿原工業株式会社
代理人
弁理士法人 武政国際特許商標事務所
主分類
B09B
3/35 20220101AFI20250612BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】粉砕した混合粉体中の金属被膜付き樹脂粉体の吸着率を低下させ、この金属被膜付き樹脂粉体を金属被膜粉体又は樹脂粉体から分離する。
【解決手段】金属被膜を付着させた金属被膜樹脂材pを粉砕して混合粉体mを生成し、混合粉体mを、傾斜配置したベルト9を振動させながら搬送し、先に樹脂粉体cと金属含有率が低い金属被膜付き樹脂粉体b’を、安息角を超えた状態に傾斜させた該ベルト9上において搬送方向とは逆方向である下方へ滑り落とし、金属被膜粉体aと金属含有率が高い金属被膜付き樹脂粉体bを、板状磁石44に吸着させ、更に磁石45を具備したローラ8に吸着させながらベルト9の搬送方向と同方向である上方へ搬送して、分離して回収する。
【選択図】図16
特許請求の範囲
【請求項1】
金属被膜を付着させた金属被膜樹脂材(p)を粉砕して、金属被膜粉体(a)、樹脂粉体(c)及び金属被膜付き樹脂粉体(b,b’)との混合粉体(m)を生成し、
前記混合粉体(m)を、傾斜配置したベルト(9)に載せ、振動させながら搬送し、
先に樹脂粉体(c)と金属含有率が低い金属被膜付き樹脂粉体(b’)を、その安息角を超えた状態に傾斜させた該ベルト(9)上において搬送方向とは逆方向である下方へ滑り落とし、
金属被膜粉体(a)と金属含有率が高い金属被膜付き樹脂粉体(b)を、前記ベルト(9)内面に配置した板状磁石(44)に吸着させ、更に磁石(45)を具備したローラ(8)に吸着させながらベルト(9)の搬送方向と同方向である上方へ搬送して、分離して回収する、ことを特徴とする金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
樹脂粉体(c)と金属含有率が低い金属被膜付き樹脂粉体(b’)の混合粉体(m)を、前記ベルト(9)の傾斜角度をその混合粉体(m)の安息角に可変して滑り落とす、ことを特徴とする請求項1に記載の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法。
【請求項3】
粉砕した金属被膜粉体(a)、樹脂粉体(c)及び金属被膜付き樹脂粉体(b,b’)との混合粉体(m)を搬送するために、ベルト(9)を該混合粉体(m)の安息角を超えた状態に傾斜させて掛け渡す2本のローラ(8)を具備した振分け型ベルトコンベア(62)と、
前記振分け型ベルトコンベア(62)のベルト(9)を掛け渡した2本のローラ(8)について高位置にあるローラ(8)に設けた磁石(45)と、
前記振分け型ベルトコンベア(62)の上側のベルト(9)の内面に設けた、前記金属被膜粉体(a)及び金属被膜付き樹脂粉体(b)を吸着し、上方へ搬送するための板状磁石(44)と、
前記振分け型ベルトコンベア(62)を振動させる加振装置(46)と、を備えた、ことを特徴とする金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
【請求項4】
前記ベルトコンベア(62)は、その傾斜角度が可変自在に構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂メッキ部品等の金属と合成樹脂材との混合物のリサイクル技術に係り、特に樹脂メッキ部品から金属原料と樹脂原料を分離回収して、それぞれ金属原材又は樹脂原材として再利用することができる金属被膜樹脂材の金属と樹脂材の分離回収方法及びその金属と樹脂分離回収装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車のドアノブ、ラジエータ・グリル等について、従来は金属製の各種部品の代替素材として、軽量化等を目的とした金属によるメッキ処理又は蒸着処理された樹脂メッキ製品が提案されている。その一方で、環境問題への対応としてこれらの金属で処理された樹脂メッキ部品を、金属原料と樹脂原料とに分離して再利用するリサイクル技術も実施されている。
【0003】
樹脂メッキ部品を、金属原料と樹脂原料とに分離する技術が提案されている。特許文献1の特開2002-28927号公報「樹脂粒状物の回収方法および樹脂粒状物」のように、金属で処理された樹脂素材について、固定刃と回転刃とからなる粉砕装置で粉砕し、磁力選別装置で粉砕粒状物を金属部分及び樹脂部分に分離して、樹脂粒状物を回収する方法が提案されている。
【0004】
この回収する方法に使用する磁力選別装置101は、図19に示すように、吊下型の強力磁石102を備えたものである。粉砕装置により粉砕された金属被膜、樹脂粒状物及び金属被膜付き樹脂粒状物との混合粒状物は、クッションタンク103へ搬送し、このクッションタンク103の下端部に取り付けたロータリーバルブ104を通して、第一コンベア105に混合粒状物を落下させる。更に一段下方位置に第二コンベア106を配置している。これらの第一と第二コンベア105,106間において磁力選別装置101の強力磁石102を移動させるように配置したものである。
【0005】
磁力選別装置101の強力磁石102を、第一コンベア105上を搬送中の混合粉体から金属被膜のみを吸着して、金属原料回収槽107まで搬送する。一方金属被膜が分離され、大部分が樹脂粒状物になった混合粒状物は、第二コンベア106で樹脂原料回収槽108内に落下回収させる。
【0006】
更に、特許文献2の特開2002-336732号公報「磁力選別装置」のように、エンドレスベルトを上下方向に所定間隔あけて配置し、永久磁石により、粉砕した混合粒状物から磁性体(金属被膜)を吸着する技術が提案されている。この磁力選別装置は、一旦吸着した磁性体(金属被膜)のエンドレスベルトへの再吸着を阻止することに技術的な特徴を有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-28927号公報
特開2002-336732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
樹脂メッキ部品等の金属と合成樹脂材との混合物は、常にその大きさが同じではない。小さく破砕された樹脂粒状物では、磁石102に吸着されることなく第二コンベア106で樹脂原料回収槽108内まで運搬される。さらに、破砕された混合物の山の中に大きな樹脂粒状物があると、この大きな樹脂粒状物と共に金属被膜の破砕物も同時に吸着運搬することがあり、金属原料回収槽に樹脂破砕物が混ざることがある。そのため、分離効率が低くなりやすいという問題を有していた。
【0009】
逆に、大きな金属被膜破砕物があると、この大きな金属被膜破砕物と共に樹脂粒状物も同時に吸着運搬することがあり、樹脂原料回収槽に金属被膜が混ざることがある。破砕物の大きさ(外径)の大きな差異があると、分離効率が低くなりやすいという問題を有していた。
【0010】
本発明の発明者は、土や粉体を堆積した状態の物性を関する「安息角」について着目した。「安息角」は粉体等の流動性を表す指標として用いられる物性値の1つであり、水平な面上に粉体を静かに堆積させて、崩れない自然に形成された山の斜面と水平面とがなす角度のことである。本発明の発明者は、ベルトコンベアを傾斜させ、安息角を超えた状態にすることで、搬送される際に磁石で吸着されない樹脂粒状物を積極的に落下分離させ、分離処理能力が高まると考えた。
(【0011】以降は省略されています)
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