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公開番号2025093371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023208980
出願日2023-12-12
発明の名称車両の熱管理装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類B60H 1/22 20060101AFI20250617BHJP(車両一般)
要約【課題】熱回路を切り替える際に、過渡的な流量の減少とポンプへの空気の混入を抑制する。
【解決手段】高温熱媒体が流れる第1回路110は、三方弁113によって回路が切り替えられる。低温熱媒体が流れる第2回路120、第3回路130は、五方弁310によって回路が切り替えられる。三方弁113の切替時には、ポンプ111の回転速度を増加する。五方弁310の切替時には、ポンプ121,131の回転速度を増加する。高温熱媒体の温度が所定温度以上の場合は、ポンプ111の回転速度の増加が制限され、低温側熱媒体の温度が書底温度以上の場合は、ポンプ121,131の回転速度の増加が制限される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
熱媒体が流れる熱回路と、
前記熱回路を切り替える切替部と、
前記熱媒体を吸入して吐出するポンプと、
前記切替部と前記ポンプを制御する制御装置と、を備えた車両の熱管理装置であって、
前記制御装置は、
前記切替部によって前記熱回路を切り替える際、前記ポンプの回転速度を増加するとともに、
前記熱媒体の温度が所定温度以上のとき、前記回転速度の増加を制限する、車両の熱管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、車両の熱管理装置に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特開２０１７－７１２８３号公報（特許文献１）には、インバータや電池等の走行機器の温度制御を、空調機器よりも優先して温度制御を行う、車両用熱管理システムを開示している。特許文献１では、切替弁によって冷却水回路を切り替えることにより、走行機器と空調機器との熱分配を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－７１２８３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、冷却水回路（熱回路）を切り替えることにより、熱分配を制御している。熱回路を切り替える際、切替弁の通路面積が一時的に減少し、冷却水（熱冷媒）の流量が過渡的に減少する場合がある。過渡的な流量の減少を抑制するため、切替時にポンプの回転速度を一時的に増加すると、回転速度の増加に伴って、ポンプに空気が混入する懸念がある。
【０００５】
本開示の目的は、熱回路を切り替える際に、過渡的な流量の減少とポンプへの空気の混入を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る車両の熱管理装置は、熱媒体が流れる熱回路と、熱回路を切り替える切替部と、熱媒体を吸入して吐出するポンプと、切替部とポンプを制御する制御装置と、を備えた車両の熱管理装置である。制御装置は、切替部によって熱回路を切り替える際、ポンプの回転速度を増加するとともに、熱媒体の温度が所定温度以上のとき、ポンプの回転速度の増加を制限する。
【０００７】
この構成によれば、車両の熱管理装置の制御装置は、切替部によって熱回路を切り替える際、ポンプの回転速度を増加する。これにより、熱回路の切替時に、熱冷媒の流量が過渡的に減少することを抑制できる。熱媒体の温度が所定温度以上であり、熱媒体の温度が高い場合には、ポンプに空気が混入し易い。制御装置は、熱媒体の温度が所定温度以上のときには、熱回路の切替時に、ポンプの回転速度の増加を制限するので、ポンプの回転速度の増加に伴う空気の混入を抑制できる。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、熱回路を切り替える際に、過渡的な流量の減少とポンプへの空気の混入を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の実施の形態に係る車両の熱管理装置の概略構成を示す図である。
ＥＣＵで実行される、回路切換時制御の処理の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態における、ＮＶ要件判定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
（【００１１】以降は省略されています）

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