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公開番号2025097601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213868
出願日2023-12-19
発明の名称建物用の感染リスク低減システム
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類B66B 1/18 20060101AFI20250624BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】建物内でのエレベータに至るまでの動線での発熱者と非発熱者の接触を抑制して感染症への感染リスクを低減することのできる建物用の感染リスク低減システムを提供する。
【解決手段】人の体温を検出する体温検出部1と、建物2内の動線を案内する案内装置3と、制御装置と、を備え、体温検出部1として、建物のエントランス11で人の体温を検出するエントランス用体温検出部1Aが備えられ、制御装置は、エントランス用体温検出部1Aの検出情報に基づいて、体温が設定体温未満の非発熱者に対してはエントランス11からエントランス階の第1エレベータ8Aへの動線17Aを案内し、体温が設定体温以上の発熱者に対してはエントランス11からエントランス階の第2エレベータ8Bへの動線17Bを案内するように、案内装置3を制御する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
人の体温を検出する体温検出部と、建物内の動線を案内する案内装置と、制御装置と、を備え、
前記体温検出部として、建物のエントランスで人の体温を検出するエントランス用体温検出部と、建物における前記エントランスが備えられているエントランス階とは別の階においてエレベータホールの入口で人の体温を検出するホール入口用体温検出部と、が備えられ、
前記制御装置は、前記エントランス用体温検出部の検出情報に基づいて、体温が設定体温未満の非発熱者に対しては前記エントランスから前記エントランス階の第1エレベータへの動線を案内し、体温が設定体温以上の発熱者に対しては前記エントランスから前記エントランス階の第2エレベータへの動線を案内すると共に、前記ホール入口用体温検出部の検出情報に基づいて、前記非発熱者に対しては前記エレベータホールの入口から同じ階の前記第1エレベータへの動線を案内し、前記発熱者に対しては前記エレベータホールの入口から同じ階の前記第2エレベータへの動線を案内するように、前記案内装置を制御する建物用の感染リスク低減システム。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記第2エレベータのカゴ内を除菌するカゴ除菌装置が備えられ、
前記制御装置は、前記発熱者が前記第2エレベータを利用した後、前記第2エレベータのカゴ内を除菌するように、前記カゴ除菌装置を制御する請求項1に記載の建物用の感染リスク低減システム。
【請求項3】
前記第2エレベータの前記エレベータホールである第2エレベータホールの入口を開閉自在なホールドアと、
前記第2エレベータホール内を除菌するホール除菌装置と、が備えられ、
前記制御装置は、前記発熱者が前記第2エレベータを利用した後、当該発熱者が乗り降りした階の前記第2エレベータホールの前記ホールドアが閉じた状態で当該第2エレベータホール内を除菌するように、前記ホール除菌装置を制御する請求項1又は2に記載の建物用の感染リスク低減システム。
【請求項4】
前記エントランス用体温検出部は、前記エントランスに設置されている集合玄関機を操作する人の体温を検出するように構成されている請求項1又は2に記載の建物用の感染リスク低減システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人の体温を検出する体温検出部と、建物内の動線を案内する案内装置と、制御装置と、を備えた建物用の感染リスク低減システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エレベータホール(乗場)の人を撮影するカメラ13と、発熱者を案内する報知器15と、カメラ13の撮影情報に基づいて報知器15を制御する制御装置(群管理装置3)とを備えた建物用の感染リスク低減システムが示されている。この建物用の感染リスク低減システムでは、カメラ13の撮像情報に基づいて、エレベータホールに発熱者(第1利用者)が存在する場合に、その発熱者に対して発熱者用のエレベータ(A号機)に案内するように報知器15を制御するように構成されており、発熱者と非発熱者とで利用するエレベータを分けることで、エレベータのカゴ内での接触に起因して感染が広がることが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6835263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の建物用の感染リスク低減システムでは、エレベータに至るまでの通路やエレベータホールなどの建物内の動線が発熱者と非発熱者とが接触する機会となるので、発熱者が感染症に感染している場合に、その動線での接触に起因して非発熱者が感染するリスクがあった。
【0005】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、建物内でのエレベータに至るまでの動線での発熱者と非発熱者の接触を抑制して感染症への感染リスクを低減することのできる建物用の感染リスク低減システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1特徴構成は、人の体温を検出する体温検出部と、建物内の動線を案内する案内装置と、制御装置と、を備え、
前記体温検出部として、建物のエントランスで人の体温を検出するエントランス用体温検出部と、建物における前記エントランスが備えられているエントランス階とは別の階においてエレベータホールの入口で人の体温を検出するホール入口用体温検出部と、が備えられ、
前記制御装置は、前記エントランス用体温検出部の検出情報に基づいて、体温が設定体温未満の非発熱者に対しては前記エントランスから前記エントランス階の第1エレベータへの動線を案内し、体温が設定体温以上の発熱者に対しては前記エントランスから前記エントランス階の第2エレベータへの動線を案内すると共に、前記ホール入口用体温検出部の検出情報に基づいて、前記非発熱者に対しては前記エレベータホールの入口から同じ階の前記第1エレベータへの動線を案内し、前記発熱者に対しては前記エレベータホールの入口から同じ階の前記第2エレベータへの動線を案内するように、前記案内装置を制御する点にある。
【0007】
本構成によれば、建物のエントランスやエレベータホールの入口において、非発熱者に対しては例えば常用エレベータなどの第1エレベータへの動線を案内し、発熱者に対しては例えば非常用エレベータなどの第2エレベータへの動線を案内するため、人が建物のエントランス階に来訪してきた場合に加えて、人が建物の各階から外出する場合でも、エレベータへの動線、エレベータホール、エレベータの夫々において発熱者と非発熱者とが近接しがたく、発熱者が感染症に感染していた場合でも、エレベータへの動線、エレベータホール、エレベータの夫々において非発熱者が感染するリスクを低減することができる。
【0008】
本発明の第2特徴構成は、前記第2エレベータのカゴ内を除菌するカゴ除菌装置が備えられ、
前記制御装置は、前記発熱者が前記第2エレベータを利用した後、前記第2エレベータのカゴ内を除菌するように、前記カゴ除菌装置を制御する点にある。
【0009】
本構成によれば、発熱者が感染症に感染している場合でも、その発熱者に利用された第2エレベータのカゴ内がカゴ除菌装置によって除菌されるため、その後に非発熱者が誤って第2エレベータを利用した場合でもその非発熱者が第2エレベータのカゴ内において感染症に感染するリスクを低減することができる。
【0010】
本発明の第3特徴構成は、前記第2エレベータの前記エレベータホールである第2エレベータホールの入口を開閉自在なホールドアと、
前記第2エレベータホール内を除菌するホール除菌装置と、が備えられ、
前記制御装置は、前記発熱者が前記第2エレベータを利用した後、当該発熱者が乗り降りした階の前記第2エレベータホールの前記ホールドアを閉じた状態で当該第2エレベータホール内を除菌するように、前記ホール除菌装置を制御する点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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