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公開番号2025104457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222279
出願日2023-12-28
発明の名称学習データの権利管理システム
出願人株式会社東芝,東芝デジタルソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06N 20/00 20190101AFI20250703BHJP(計算;計数)
要約【課題】生成AIなどの機械学習モデルに用いられる学習データの権利管理システムを提供する。
【解決手段】実施形態の権利管理システムは、新しいコンテンツ又は新しいデータを生成する生成AIモデルの生成に用いられる学習データに学習データIDを割り当て、学習データIDが割り当てられる学習データの権利情報の登録を受け付ける。利用許諾された学習データを用いて生成された生成AIモデルの登録をモデル開発者から受け付け、使用された学習データの学習データIDと紐付くモデル登録情報を生成する。登録された生成AIモデルに対する利用許諾申請を事業者から受け付け、登録された生成AIモデルによって生成されたコンテンツ又はデータを通じて事業収益を得る事業者に対し、利用許諾された生成AIモデルに紐付く学習データの権利情報に応じた使用料を算出し、事業者から入金された使用料を集計して学習データ提供者別に分配金を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
新しいコンテンツ又は新しいデータを生成する生成AIモデルに用いられる学習データの権利管理システムであって、
学習データ提供者の学習データに学習データIDを割り当て、学習データIDが割り当てられる学習データの権利情報の登録を受け付けるとともに、学習データに対する利用許諾申請をモデル開発者から受け付ける学習データ管理部と、
利用許諾された学習データを用いて生成された生成AIモデルの登録を受け付け、使用された学習データの学習データIDと紐付くモデル登録情報を生成するとともに、登録された生成AIモデルに対する利用許諾申請を事業者から受け付けるモデル管理部と、
生成AIモデルによって生成されたコンテンツ又はデータを通じて事業収益を得る事業者に対し、利用許諾された生成AIモデルに紐付く学習データの権利情報に応じた使用料を算出し、事業者から入金された使用料を集計して学習データ提供者別に分配金を算出する使用料管理部と、
を有することを特徴とする権利管理システム。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
前記学習データ管理部は、
学習データ提供者の端末からアップロードされた学習データに学習データIDを割り当てて所定の記憶領域に登録する学習データ登録制御部と、
学習データ提供者の端末を通じた権利情報の入力制御を行うとともに、入力された権利情報を学習データIDと関連付けて所定の記憶領域に登録する学習データ権利情報管理部と、
モデル開発者の端末からの登録された学習データに対する利用許諾申請を受け付けて、学習データID別に利用許諾処理を行う学習データ利用許諾管理部と、を有し、
前記学習データ管理部は、利用許諾された学習データをモデル開発者の端末にダウンロード可能に制御することを特徴とする請求項1に記載の権利管理システム。
【請求項3】
前記学習データ管理部は、
アップロードされた学習データを対象に、所定のアルゴリズムで構成されたハッシュ関数に基づく同一性チェック情報生成プログラムを実行して同一性チェック情報を生成する学習データ同一性管理部を備え、
前記学習データ登録制御部は、学習データIDと同一性チェック情報とを紐付けて学習データを登録することを特徴とする請求項2に記載の権利管理システム。
【請求項4】
前記学習データ管理部は、
所定のアルゴリズムで構成されたハッシュ関数に基づく同一性チェック情報生成プログラムを、学習データ提供者の端末に提供する学習データ同一性管理部と、
学習データを対象に同一性チェック情報生成プログラムを実行して生成された同一性チェック情報を学習データ提供者の端末から受け付け、学習データIDを割り当てて所定の記憶領域に登録する学習データ登録制御部と、
学習データ提供者の端末を通じた権利情報の入力制御を行うとともに、入力された権利情報を学習データIDと関連付けて所定の記憶領域に登録する学習データ権利情報管理部と、
モデル開発者の端末からの登録された学習データに対する利用許諾申請を受け付けて、学習データID別に利用許諾処理を行う学習データ利用許諾管理部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の権利管理システム。
【請求項5】
前記学習データ同一性管理部は、学習データ提供者、モデル開発者及び/又は事業者の各端末から学習データ又は学習データの同一性チェック情報を受け付け、受け付けた学習データを対象に同一性チェック情報生成プログラムを実行して生成した同一性チェック情報又は受け付けた同一性チェック情報と、登録済みの同一性チェック情報とを照合し、同一性チェック結果を出力することを特徴とする請求項3又は4に記載の権利管理システム。
【請求項6】
前記モデル管理部は、
学習データを用いて生成された生成AIモデル別にモデルIDを割り当て、使用された学習データの学習データIDとモデルIDを含むモデル登録情報を生成するモデル登録制御部と、
事業者の端末からの登録された生成AIモデルに対する利用許諾申請を受け付けて、モデルID別に利用許諾処理を行うモデル利用許諾管理部と、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の権利管理システム。
【請求項7】
前記モデル管理部は、
所定のアルゴリズムで構成されたハッシュ関数に基づく同一性チェック情報生成プログラムを、モデル開発者の端末に提供するモデル同一性管理部をさらに備え、
前記モデル登録制御部は、生成AIモデルのソースデータを対象に同一性チェック情報生成プログラムを実行して生成された同一性チェック情報をモデル開発者の端末から受け付け、学習データID、モデルID及び同一性チェック情報を含むモデル登録情報を生成することを特徴とする請求項6に記載の権利管理システム。
【請求項8】
生成AIモデルは、使用した学習データの学習データID及びデータ数を含むモデルプロパティ情報を保持しており、
前記モデル登録制御部は、モデルプロパティ情報を含む生成AIモデルのソースデータを対象に生成された同一性チェック情報をモデル開発者の端末から受け付け、モデル登録情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の権利管理システム。
【請求項9】
前記モデル同一性管理部は、学習データ提供者、モデル開発者及び/又は事業者の各端末から、生成AIモデルのソースデータを対象に生成された同一性チェック情報を受け付け、受け付けた同一性チェック情報と、登録済みの同一性チェック情報とを照合し、同一性チェック結果を出力することを特徴とする請求項7に記載の権利管理システム。
【請求項10】
前記使用料管理部は、
利用許諾された生成AIモデルによって生成されたコンテンツ又はデータを通じて得た事業収益に関連する収益関連情報を事業者の端末から受け付ける事業情報受付部と、
収益関連情報に基づいて、許諾された生成AIモデルに紐付く学習データの権利情報に応じた使用料を算出する使用料算出部と、
事業者が支払う使用料の請求処理を行う使用料支払管理部と、
事業者から入金された使用料を集計して学習データ提供者別に分配金を算出し、学習データ提供者の振込先に分配金を支払う使用料分配管理部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の権利管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、生成AIモデルなどの機械学習モデルに用いられる学習データの権利管理技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
AIモデル等の機械学習モデルの生成、及び機械学習モデルを使用した事業が盛んである。特に近年は、生成AIと呼ばれる人工知能を使って新しいコンテンツや新しいデータを生成する技術が注目されている。
【0003】
生成AIは、学習データに基づいてパターン等を学習し、新しいコンテンツや新しいデータを生成することができる。この生成AIは、ディープラーニング(深層学習)などの機械学習を用いて構築された機械学習モデルである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
出版社:国立国会図書館 調査及び立法考査局,著者:経済産業課 雨宮 卓史,タイトル「NFTの動向と課題―コンテンツホルダー保護と消費者保護を中心に―」,出版年月日:2023年4月4日(1232号),URL:https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info:ndljp/pid/12767935
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
学習データの権利管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の権利管理システムは、新しいコンテンツ又は新しいデータを生成する生成AIモデルに用いられる学習データの権利管理を行う。権利管理システムは、学習データ提供者の学習データに学習データIDを割り当て、学習データIDが割り当てられる学習データの権利情報の登録を受け付けるとともに、学習データに対する利用許諾申請をモデル開発者から受け付ける学習データ管理部と、利用許諾された学習データを用いて生成された生成AIモデルの登録を受け付け、使用された学習データの学習データIDと紐付くモデル登録情報を生成するとともに、登録された生成AIモデルに対する利用許諾申請を事業者から受け付けるモデル管理部と、生成AIモデルによって生成されたコンテンツ又はデータを通じて事業収益を得る事業者に対し、利用許諾された生成AIモデルに紐付く学習データの権利情報に応じた使用料を算出し、事業者から入金された使用料を集計して学習データ提供者別に分配金を算出する使用料管理部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の権利管理システムの概略説明図である。
第1実施形態の権利管理システムのシステム構成及び機能ブロックを示す図である。
第1実施形態の権利管理システムにおける学習データ提供者を中心とした処理フローを示す図である。
第1実施形態の権利管理システムにおけるモデル開発者を中心とした処理フローを示す図である。
第1実施形態の権利管理システムにおける事業者を中心とした処理フローを示す図である。
第1実施形態の権利管理システムにおける学習データ提供者への分配処理フロー及び分配の仕組みを説明する図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、実施形態につき、図面を参照して説明する。
【0009】
機械学習モデルは、学習データを用いた学習処理を通じて生成される。機械学習モデルは、大きく2つに分けることができる。
【0010】
第1の機械学習モデルは、情報を整理したり分類したりして予測や検査などを行うAIモデルであり、画像認識モデルや音声認識モデルなどが挙げられる。この第1の機械学習モデルの特徴は、決められたアクションを自動的に行い、学習したデータに基づいて入力データに対する予測結果、検査結果などの適切な回答を出力することにある。
(【0011】以降は省略されています)

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