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公開番号2025109056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002747
出願日2024-01-11
発明の名称移動通信ネットワークのネットワークノード及びコンピュータプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 36/22 20090101AFI20250716BHJP(電気通信技術)
要約【課題】同種のNFの処理負荷の偏りを抑える技術を提供する。
【解決手段】移動通信ネットワークのネットワークノードは、第1ネットワーク機能(NF)から、対象無線デバイス(WD)に関する第1メッセージを受信したことに応答して、当該対象WDを収容可能な複数の第2NFから当該対象WDを収容する第3NFを選択する選択手段と、前記第3NFを前記第1NFに通知する通知手段と、を備え、前記選択手段は、前記複数の第2NFそれぞれのWDの収容数と、前記複数の第2NFそれぞれが収容しているWDそれぞれのモビリティパラメータと、の内の少なくとも1つに基づき前記複数の第2NFから前記第3NFを選択し、WDのモビリティパラメータは、当該WDの移動の程度を示す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
移動通信ネットワークのネットワークノードであって、
第1ネットワーク機能(NF)から、対象無線デバイス(WD)に関する第1メッセージを受信したことに応答して、当該対象WDを収容可能な複数の第2NFから当該対象WDを収容する第3NFを選択する選択手段と、
前記第3NFを前記第1NFに通知する通知手段と、
を備え、
前記選択手段は、前記複数の第2NFそれぞれのWDの収容数と、前記複数の第2NFそれぞれが収容しているWDそれぞれのモビリティパラメータと、の内の少なくとも1つに基づき前記複数の第2NFから前記第3NFを選択し、
WDのモビリティパラメータは、当該WDの移動の程度を示す、ネットワークノード。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記選択手段は、前記複数の第2NFの内の前記収容数の最も少ない第2NFを前記第3NFとして選択する、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項3】
前記選択手段は、前記収容数の最も少ない第2NFが複数ある場合、前記収容数の最も少ない第2NFの内の第1評価値が最も大きい第2NFを前記第3NFとして選択し、
第2NFの前記第1評価値は、当該第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値と、前記対象WDのモビリティパラメータとの差分であり、
前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値は、前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータが高くなるほど、高くなる、請求項2に記載のネットワークノード。
【請求項4】
前記選択手段は、前記複数の第2NFの内の第1評価値が最も大きい第2NFを前記第3NFとして選択し、
第2NFの前記第1評価値は、当該第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値と、前記対象WDのモビリティパラメータとの差分であり、
前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値は、前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータが高くなるほど、高くなる、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項5】
前記選択手段は、前記複数の第2NFの内の第2評価値が最も小さい第2NFを前記第3NFとして選択し、
第2NFの前記第2評価値は、前記収容数が多いほど大きくなり、かつ、当該第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値と、前記対象WDのモビリティパラメータとの差分が大きくなるほど小さくなる値であり、
前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値は、前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータが高くなるほど、高くなる、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項6】
前記選択手段は、前記複数の第2NFの内の第2評価値が最も大きい第2NFを前記第3NFとして選択し、
第2NFの前記第2評価値は、前記収容数が多いほど小さくなり、かつ、当該第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値と、前記対象WDのモビリティパラメータとの差分が大きくなるほど大きくなる値であり、
前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値は、前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータが高くなるほど、高くなる、請求項1に記載のネットワークノード。
【請求項7】
前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータに基づく値は、前記第2NFが収容している前記WDそれぞれのモビリティパラメータの平均値である、請求項3から6のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項8】
前記対象WDのモビリティパラメータは、前記対象WDから通知される、請求項1から6のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項9】
前記対象WDのモビリティパラメータを第4NFから取得する取得手段をさらに備えている、請求項1から6のいずれか1項に記載のネットワークノード。
【請求項10】
前記第4NFは、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)である、請求項9に記載のネットワークノード。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、移動通信ネットワークのネットワーク機能への無線デバイスの収容技術に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
移動通信ネットワークの無線デバイス(WD)は、例えば、電源投入時、当該移動通信ネットワークに登録する登録処理(Registration)を行う。これにより、当該WDは、未登録状態から登録状態に遷移する。また、登録状態において、WDはアクティブ状態とアイドル状態との間を遷移する。アクティブ状態とは、WDが移動通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)を介してコアネットワーク(CN)と通信可能な状態である。アイドル状態とは、WDがRANとの接続を有していない状態、つまり、所謂、待ち受け状態である。
【0003】
アイドル状態のWDは、送信すべきデータが生じた場合、RANとの間でランダムアクセス手順を開始してRANとの間で無線リンクを確立し、当該無線リンクを介してサービス要求メッセージをCNに送信することでアクティブ状態に遷移する。また、アイドル状態のWDがRANからページングされた場合にも、当該WDは、RANとの間でランダムアクセス手順を開始してRANとの間で無線リンクを確立し、当該無線リンクを介してサービス要求メッセージをCNに送信することでアクティブ状態に遷移する。また、アクティブ状態に遷移後、タイマで規定される期間以上、WDがデータの送受信を行わない場合、RANは、当該WDとの無線リンクを解放し、これにより当該WDはアイドル状態に遷移する。
【0004】
また、移動通信ネットワークにおける制御プレーン(CP)のネットワーク機能(NF)は、登録状態のWDに関してユーザ装置(UE)コンテキストと呼ばれるデータを管理する。以下の説明においては、UEコンテキストを単に"コンテキスト"と表記する。また、文脈からユーザプレーンのNFを指していることが明らかな場合を除き、NFとは制御プレーンのNFを意味するものとする。
【0005】
WDがアクティブ状態である場合、当該WDのコンテキストは、当該WDにサービス提供しているNFに格納される。一例として、アクティブ状態のWDのコンテキストは、当該WDにサービス提供しているアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、中央ユニットの制御プレーン(CU-CP)、分散ユニットの制御プレーン(DU-CP(非特許文献3))等に格納される。なお、AMF及びSMFはCNのNFであり、CU-CP及びDU-CPはRANのNFである。アクティブ状態のWDがアイドル状態に遷移すると、RANのNFに格納されている当該WDのコンテキストは削除される。一方、アクティブ状態のWDがアイドル状態に遷移しても、CNのNFに格納されている当該WDのコンテキストは維持される。なお、WDが登録状態から未登録状態に遷移すると、当該WDのコンテキストは移動通信ネットワークの総てのNFから削除される。
【0006】
移動通信ネットワークには、通常、複数の同じ種別のNFが設けられる。例えば、複数のAMF及びCU-CPが設けられている場合、WDが登録処理を開始した際、移動通信ネットワークは、当該WDにサービス提供するAMF及びCU-CPを選択し、選択したAMF及びCU-CPに当該WDのコンテキストを格納する。また、アイドル状態のWDがアクティブ状態に遷移するためにサービス要求メッセージを送信すると、移動通信ネットワークは、当該WDにサービス提供するCU-CPを選択し、選択したCU-CPに当該WDのコンテキストを格納する。なお、アクティブ状態に遷移したWDには、当該WDのコンテキストを格納しているAMFが初期的にはサービス提供する。
【0007】
非特許文献1及び2は、同種の複数のNFそれぞれの計算機リソース等に基づき、当該複数のNFからWDにサービス提供を行うNF、つまり、当該WDのコンテキストを格納するNFを選択することを開示している。なお、以下の説明においては、WDにサービス提供しているNFを"WDを収容(又は管理)しているNF"と表記する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
D.Harutyunyan,et.al.,"Latency-Aware Service Function Chain Placement in 5G Mobile Networks",2019 IEEE Conference on Network Softwarization(NetSoft),Paris,France,2019,pp.133-141
X.Wang,et.al.,"Reinforcement Learning Based Resource Allocation for Network Slicing in 5G C-RAN",2019 Computing,Communications and IoT Applications(ComComAp),Shenzhen,China,2019,pp.106-111
Schmidt,Robert,et.al.,"RAN engine: Service-oriented RAN through containerized micro-services",IEEE Transactions on Network and Service Management 18.1 (2021):469-481
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
WDは移動可能であるため、移動通信ネットワークはWDの移動を監視し、必要に応じてハンドオーバ(HО)を行う。WDのハンドオーバの際、当該WDにサービス提供しているNFは制御メッセージの送受信を行う。したがって、例えば、2つのAMF#1及びAMF#2がある場合において、高速で移動しているWDのみをAMF#1に収容し、静止している又は低速で移動しているWDのみをAMF#2に収容すると、AMF#2が送受信する制御メッセージの数と比べてAMF#1が送受信する制御メッセージの数が多くなる。したがって、AMF#1の処理負荷は、AMF#2の処理負荷より高くなる。
【0010】
本開示は、同種のNF間における処理負荷の偏りを抑える技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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