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公開番号2025112159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006292
出願日2024-01-18
発明の名称ユーザ端末及び通信制御方法
出願人KDDI株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04W 36/36 20090101AFI20250724BHJP(電気通信技術)
要約【課題】「Multi-access PDU Session」を実施している時にHO先のセルやDC又はCAの対象のセルを適切に選択することを図る。
【解決手段】ユーザ端末は、PPLMNの第1の無線アクセスネットワークとSPLMNの第2の無線アクセスネットワークで「Multi-access PDU Session」を実施している場合に、第1の無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なSPLMNの周波数の組合せを示すS-TFCL情報、又は第2の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なPPLMNの周波数の組合せを示すP-TFCL情報を作成し、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて基地局に対してHO先のセルの選択及びDC又はCAの対象の周波数の選択の制御を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムのユーザ端末であって、
前記ユーザ端末が「Multi-access PDU Session」で利用可能な周波数の組合せを示す周波数組合せ情報を記憶する周波数組合せ情報記憶部と、
各PLMN(Public Land Mobile Network)で利用可能な周波数を示すPLMN周波数情報を記憶するPLMN周波数情報記憶部と、
PPLMN(Primary PLMN)の第1の前記無線アクセスネットワークとSPLMN(Secondary PLMN)の第2の前記無線アクセスネットワークとで「Multi-access PDU Session」を実施している場合に、
前記周波数組合せ情報及び前記PLMN周波数情報に基づいて、前記第1の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なSPLMNの周波数の組合せを示すS-TFCL情報、又は前記第2の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なPPLMNの周波数の組合せを示すP-TFCL情報を作成し、
作成したS-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末が接続する基地局に対して、前記ユーザ端末に関するHO(HandOver)先のセルの選択及びDC(Dual Connectivity)又はCA(Carrier Aggregation)の対象の周波数の選択の制御を行う通信制御部と、
を備えるユーザ端末。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記通信制御部は、
前記ユーザ端末に関するHO発生時又はDC若しくはCAの有効化時に、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末が接続する基地局が保持する前記ユーザ端末の端末能力情報を合否判定し、
不合格である場合に、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末に関するHO先のセル又はDC若しくはCAの対象の周波数を制限するための周波数選好方法を実行する、
請求項1に記載のユーザ端末。
【請求項3】
前記周波数選好方法は、基地局からのMC(Measurement Configure)にかかわらず、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数のモニタリングを行わない、
請求項2に記載のユーザ端末。
【請求項4】
前記周波数選好方法は、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数である指定周波数に関するMR(Measurement Report)の送信の契機を検出しても、指定周波数に関する情報をMRに含めない、
請求項2に記載のユーザ端末。
【請求項5】
前記周波数選好方法は、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数である指定周波数のモニタリング要求を基地局から受信した場合に、当該指定周波数のモニタリング要求を拒否する信号を基地局へ送信する、
請求項2に記載のユーザ端末。
【請求項6】
前記周波数選好方法は、過去に基地局へ送信した前記ユーザ端末の端末能力情報を、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数を含まない情報に修正し、当該修正した前記ユーザ端末の端末能力情報を基地局へ送信する、
請求項2に記載のユーザ端末。
【請求項7】
前記周波数選好方法は、HOに関する方法であって、前記ユーザ端末がCHO(Conditional HO)をサポートしている場合に、CHOによって、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数のセルをHO先のセルから除外する、
請求項2に記載のユーザ端末。
【請求項8】
前記周波数選好方法は、DC及びCAに関する方法であって、基地局からS-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数のセルがDC又はCAの対象に指示された場合に、当該指示を拒否する、
請求項2に記載のユーザ端末。
【請求項9】
複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムのユーザ端末が実行する通信制御方法であって、
前記ユーザ端末が「Multi-access PDU Session」で利用可能な周波数の組合せを示す周波数組合せ情報を記憶する周波数組合せ情報記憶ステップと、
各PLMN(Public Land Mobile Network)で利用可能な周波数を示すPLMN周波数情報を記憶するPLMN周波数情報記憶ステップと、
PPLMN(Primary PLMN)の第1の前記無線アクセスネットワークとSPLMN(Secondary PLMN)の第2の前記無線アクセスネットワークとで「Multi-access PDU Session」を実施している場合に、
前記周波数組合せ情報及び前記PLMN周波数情報に基づいて、前記第1の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なSPLMNの周波数の組合せを示すS-TFCL情報、又は前記第2の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なPPLMNの周波数の組合せを示すP-TFCL情報を作成し、
作成したS-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末が接続する基地局に対して、前記ユーザ端末に関するHO(HandOver)先のセルの選択及びDC(Dual Connectivity)又はCA(Carrier Aggregation)の対象の周波数の選択の制御を行う通信制御ステップと、
を含む通信制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末及び通信制御方法に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、「3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)」で標準化されている第5世代移動通信システム(5Gシステム)が知られている(例えば、非特許文献1,2参照)。図5は、5Gシステムの概略のアーキテクチャを示す図である。図5において、5Gシステムは、UE(User Equipment、ユーザ端末)やRAN(Radio Access Network、無線アクセスネットワーク)やCN(Core Network、コアネットワーク)のUPF(User Plane Function、ユーザプレーン機能)やCNの制御プレーン(Control plane:C-plane)の各種NF(Network Function、ネットワーク機能)などから構成される。CNのC-planeのNFとして、例えばAMF(Access and Mobility Management Function)やSMF(Session Management Function)やPCF(Policy Control Function)などが挙げられる。
【0003】
ここで、UEが移動通信サービスを利用するためにCN(UPF)との間に確立する論理的な通信路を「セッション」と称する。また、UEが複数の無線パスを用いてCN(UPF)との間に確立するセッションを「マルチアクセスセッション」と称する。非特許文献1,2には、マルチアクセスセッションの一例として「Multi-access PDU(Packet Data Unit) Session(以下、「MA PDU Session」と称する)」が規定されている。図6は、「MA PDU Session」の構成例を示す図である。図6に示されるように、UEは、「3gpp access」であるRAN経由の無線パスと「non-3gpp access」である例えば「Wi-Fi(登録商標)」等の無線LAN(Local Area Network)経由の無線パスとを用いて、CN(UPF)との間で「MA PDU Session」を確立する。「3gpp access」は、3GPPで規定されたアクセスネットワークである。「non-3gpp access」は、「3gpp access」以外のアクセスネットワークである。UEは、その「MA PDU Session」を用いて、5GC(5GシステムのCN)外部の例えばインターネット等のDN(Data Network、データネットワーク)との間でデータを送受する。UEは、「MA PDU Session」を用いることによって、通信帯域の拡大や通信遅延の低減や通信路の冗長性の確保などによる通信品質向上の効果を得ることができる。
【0004】
また、一のUEがそれぞれ異なる周波数を利用する複数の基地局を同時に利用する通信方法として、DC(Dual Connectivity)及びCA(Carrier Aggregation)が知られている(例えば、非特許文献3参照)。また、UEが接続する基地局を切り替えるHO(HandOver)が知られている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
3GPP, TS 23.501, V18.2.0, 2023-06
3GPP, TS 23.502, V18.2.0, 2023-06
3GPP, TS 36.300, V17.0.0, 2022-03
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
UEが2つのRAN(3gpp access)それぞれ経由の複数の無線パスを用いてUPFとの間でマルチアクセスセッション(MA PDU Session With two 3GPP Access)を実施している時にHOを実施する場合に、適切なHO先のセル(基地局)をどのようにして選択するのかが課題であった。また、UEが「MA PDU Session With two 3GPP Access」を実施している時にDC又はCAを実施する場合に、DC又はCAの対象の適切なセル(基地局)をどのようにして選択するのかが課題であった。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、「Multi-access PDU Session」を実施している時に、HO先のセル(基地局)やDC又はCAの対象のセル(基地局)を適切に選択することを図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムのユーザ端末であって、前記ユーザ端末が「Multi-access PDU Session」で利用可能な周波数の組合せを示す周波数組合せ情報を記憶する周波数組合せ情報記憶部と、各PLMN(Public Land Mobile Network)で利用可能な周波数を示すPLMN周波数情報を記憶するPLMN周波数情報記憶部と、PPLMN(Primary PLMN)の第1の前記無線アクセスネットワークとSPLMN(Secondary PLMN)の第2の前記無線アクセスネットワークとで「Multi-access PDU Session」を実施している場合に、前記周波数組合せ情報及び前記PLMN周波数情報に基づいて、前記第1の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なSPLMNの周波数の組合せを示すS-TFCL情報、又は前記第2の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なPPLMNの周波数の組合せを示すP-TFCL情報を作成し、作成したS-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末が接続する基地局に対して、前記ユーザ端末に関するHO(HandOver)先のセルの選択及びDC(Dual Connectivity)又はCA(Carrier Aggregation)の対象の周波数の選択の制御を行う通信制御部と、を備えるユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記通信制御部は、前記ユーザ端末に関するHO発生時又はDC若しくはCAの有効化時に、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末が接続する基地局が保持する前記ユーザ端末の端末能力情報を合否判定し、不合格である場合に、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末に関するHO先のセル又はDC若しくはCAの対象の周波数を制限するための周波数選好方法を実行する、ユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記周波数選好方法は、基地局からのMC(Measurement Configure)にかかわらず、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数のモニタリングを行わない、ユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記周波数選好方法は、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数である指定周波数に関するMR(Measurement Report)の送信の契機を検出しても、指定周波数に関する情報をMRに含めない、ユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記周波数選好方法は、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数である指定周波数のモニタリング要求を基地局から受信した場合に、当該指定周波数のモニタリング要求を拒否する信号を基地局へ送信する、ユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記周波数選好方法は、過去に基地局へ送信した前記ユーザ端末の端末能力情報を、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数を含まない情報に修正し、当該修正した前記ユーザ端末の端末能力情報を基地局へ送信する、ユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記周波数選好方法は、HOに関する方法であって、前記ユーザ端末がCHO(Conditional HO)をサポートしている場合に、CHOによって、S-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数のセルをHO先のセルから除外する、ユーザ端末である。
本発明の一態様は、上記のユーザ端末において、前記周波数選好方法は、DC及びCAに関する方法であって、基地局からS-TFCL情報又はP-TFCL情報に含まれる周波数以外の周波数のセルがDC又はCAの対象に指示された場合に、当該指示を拒否する、ユーザ端末である。
【0009】
本発明の一態様は、複数の無線アクセスネットワークに接続されるコアネットワークを備える移動通信システムのユーザ端末が実行する通信制御方法であって、前記ユーザ端末が「Multi-access PDU Session」で利用可能な周波数の組合せを示す周波数組合せ情報を記憶する周波数組合せ情報記憶ステップと、各PLMN(Public Land Mobile Network)で利用可能な周波数を示すPLMN周波数情報を記憶するPLMN周波数情報記憶ステップと、PPLMN(Primary PLMN)の第1の前記無線アクセスネットワークとSPLMN(Secondary PLMN)の第2の前記無線アクセスネットワークとで「Multi-access PDU Session」を実施している場合に、前記周波数組合せ情報及び前記PLMN周波数情報に基づいて、前記第1の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なSPLMNの周波数の組合せを示すS-TFCL情報、又は前記第2の前記無線アクセスネットワークのセルを用いる「MA PDU Session」で利用可能なPPLMNの周波数の組合せを示すP-TFCL情報を作成し、作成したS-TFCL情報又はP-TFCL情報に基づいて、前記ユーザ端末が接続する基地局に対して、前記ユーザ端末に関するHO(HandOver)先のセルの選択及びDC(Dual Connectivity)又はCA(Carrier Aggregation)の対象の周波数の選択の制御を行う通信制御ステップと、を含む通信制御方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、「Multi-access PDU Session」を実施している時に、HO先のセル(基地局)やDC又はCAの対象のセル(基地局)を適切に選択することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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