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公開番号2025110183
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024003970
出願日2024-01-15
発明の名称静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法及び画像形成方法
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類G03G 9/087 20060101AFI20250718BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】耐熱保管性や低温定着性を十分に高めることができる静電荷像現像用トナー、前記静電荷像現像用トナーの製造方法、及び前記静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法を提供すること。
【解決手段】結着樹脂をトナー母体粒子に含む静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂は、ビニルモノマーに由来する構造単位を有する重合体を含み、前記重合体の数平均分子量Mnは、800~30000であり、前記重合体は、炭素数5以上の脂環式アルキル基、炭素数4以上の分岐アルキル基、炭素数10以上の直鎖アルキル基、ヒドロキシ基及びカルボキシ基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を、主鎖の分子末端に有する重合体を含む、静電荷像現像用トナー。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂をトナー母体粒子に含む静電荷像現像用トナーであって、
前記結着樹脂は、ビニルモノマーに由来する構造単位を有する重合体を含み、
前記重合体の数平均分子量Mnは、800~30000であり、
前記重合体は、炭素数5以上の脂環式アルキル基、炭素数4以上の分岐アルキル基、炭素数10以上の直鎖アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシ基及びカルボキシアルキル基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を、主鎖の分子末端に有する重合体を含む、
静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記重合体は、炭素数5以上の脂環式アルキル基、カルボキシ基及びカルボキシアルキル基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を、主鎖の分子末端に有する重合体を含む、
請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
前記重合体は、アダマンチル基、シクロヘキシル基、炭素数1~8の直鎖アルキレン基を有するカルボキシアルキル基、炭素数1~8の分岐アルキレン基を有するカルボキシアルキル基及び炭素数5以上の脂環式アルキレン基を有するカルボキシアルキル基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を、主鎖の分子末端に有する重合体を含む、
請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
前記重合体の数平均分子量Mnは、800~20000である、
請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
前記構造単位は、スチレン類及び(メタ)アクリル酸エステル類からなる群より選択される少なくとも1種類のモノマーに由来する構造単位である、
請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
前記構造単位は、メトキシスチレン、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸イソボルニル及び(メタ)アクリル酸フェネチル、(メタ)アクリル酸メチルからなる群より選択される少なくとも1種類のモノマーに由来する構造単位である、
請求項5に記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
結着樹脂をトナー母体粒子に含む静電荷像現像用トナーの製造方法であって、
炭素数5以上の脂環式アルキル基、炭素数4以上の分岐アルキル基、炭素数10以上の直鎖アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシ基及びカルボキシアルキル基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を、主鎖の分子末端に有する重合体を含む結着樹脂の粒子分散液を用意する工程と、
前記結着樹脂の粒子分散液中で、前記結着樹脂の粒子を凝集させて、粒子同士を融着させる工程と、を含む、
静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項8】
前記結着樹脂の粒子分散液を用意する工程が、
炭素数5以上の脂環式アルキル基、炭素数4以上の分岐アルキル基、炭素数10以上の直鎖アルキル基、ヒドロキシ基及びカルボキシ基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を有する連鎖移動剤及び/又は前記官能基を有する重合開始剤を含む水系媒体を用意する工程と、
前記用意した水系媒体中で、ビニルモノマーを重合させて、前記結着樹脂の粒子分散液を作製する工程と、を含む、
請求項7に記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載の静電荷像現像用トナーを記録媒体に付着させる工程と、
前記付着させた静電荷像現像用トナーを前記記録媒体に定着させる工程と、
を有する、画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法及び画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
印刷ボリュームの低下に伴い、小ロット印刷が可能であるデジタル印刷のニーズが近年高まってきている。印刷事業においては、単位時間あたりの生産性を高めることが重要であり、デジタル印刷においても、プリント出力速度の高速化は大きな課題と言える。
【0003】
トナーの定着方式の一つとして、幅広く用いられている熱定着方式では、近年、プリントスピードの高速化や省エネルギー化等の目的から、トナー画像定着時の熱エネルギーの低減が検討されている。トナー画像定着時の熱エネルギーの低減のために、トナーの低温定着性を向上させることが求められており、これを実現させる方法が検討されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、着色剤及び離型剤を含むトナーであって、65℃~90℃の温度で離型剤が溶融してトナー内部から外部へ析出し、着色粒子トナーと離型剤とが海島構造をとるトナーが開示されている。特許文献1では、前記トナーにより、低温定着性等が高まったとされている。
【0005】
また、特許文献2には、ポリエステル樹脂とビニル樹脂とのハイブリッド樹脂(A)と、ポリオレフィン樹脂(a)にSP値が10.0~12.6(cal/cm


1/2
のビニル樹脂(b)がグラフトした構造を有する樹脂(B)とを含有し、粉砕率が60%以上であるトナーバインダーが開示されている。特許文献2では、前記トナーバインダーを含むトナーにより低温定着性が高まったとされている。
【0006】
また、特許文献3には、特定のモノマーを特定量含み、且つ分子量が2万以上の非晶性樹脂(X)と、特定のモノマーを特定量含み、且つ分子量が1万以上の非晶性樹脂(Y)と、結晶性樹脂(Z)とを溶融混練させてなるトナーバインダー樹脂が開示されている。特許文献3では、前記トナーバインダー樹脂を含むトナーにより、低温定着性及び耐オフセット性を両立させたとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-279714号公報
特開2008-287229号公報
特開2010-015159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、本発明者らの知見によると、特許文献1~3のように、低温定着性を高めたとされるトナーは、トナーに用いる樹脂の低融点化やガラス転移温度の低下を伴う場合があり、耐熱保管性が悪化するという問題があった。
【0009】
本発明は前記問題に鑑みなされたものであり、耐熱保管性や低温定着性を十分に高めることができる静電荷像現像用トナー、前記静電荷像現像用トナーの製造方法、及び前記静電荷像現像用トナーを用いた画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の問題を解決すべく、結着樹脂をトナー母体粒子に含む静電荷像現像用トナーであって、前記結着樹脂は、ビニルモノマーに由来する構造単位を含む、数平均分子量Mn800~30000の重合体を含み、前記重合体は、炭素数5以上の脂環式アルキル基、炭素数4以上の分岐アルキル基、炭素数10以上の直鎖アルキル基、ヒドロキシ基及びカルボキシ基からなる群から選択される少なくとも1種類の官能基を、主鎖の分子末端に有する重合体を含む、静電荷像現像用トナーが好適であることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)

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