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公開番号2025110938
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024004994
出願日2024-01-17
発明の名称巻上機及びエレベーター
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 11/08 20060101AFI20250723BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】巻上機のブレーキを強制的に開放するために必要なスペースを縮小することができる巻上機を提供する。
【解決手段】被制動部材を収容するフレームと、フレームに取り付けられるブレーキとを備える巻上機である。ブレーキは、コイルが取り付けられるコアと、ブレーキシューが取り付けられるアマチュアと、被制動部材にブレーキシューを押し付けるバネとを備える。コア及びアマチュアには、バネの力に抗してアマチュアをコア側に引き込むための強制開放器具をに装着可能な凹溝が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
被制動部材を収容するフレームと、前記フレームに取り付けられるブレーキとを備える巻上機であって、
前記ブレーキは、コイルが取り付けられるコアと、ブレーキシューが取り付けられるアマチュアと、前記被制動部材に前記ブレーキシューを押し付けるバネとを備え、
前記コア及び前記アマチュアには、前記バネの力に抗して前記アマチュアを前記コア側に引き込むための強制開放器具を装着可能な凹溝が形成されている
巻上機。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記コア及び前記アマチュアは、前記アマチュアの移動方向から見て、それぞれ長方形に形成され、
前記凹溝は、前記コア及び前記アマチュアの上下面の幅方向中間位置、前記コア及び前記アマチュアの両側面の高さ方向中間位置、又は、前記コア及び前記アマチュアの対角位置に形成されている
請求項1に記載の巻上機。
【請求項3】
前記アマチュアには、前記アマチュアの幅方向から前記ブレーキシューを受け入れ可能なガイド溝が形成されている
請求項1に記載の巻上機。
【請求項4】
前記ガイド溝には、前記アマチュアの幅方向で前記ブレーキシューと前記アマチュアとの相対位置を決める位置決め基準部が設けられている
請求項3に記載の巻上機。
【請求項5】
前記ブレーキシューは、シュー取付用ボルトによって前記アマチュアに取り付けられ、
前記ブレーキシューのボルト取付部と前記フレームとの間には、前記シュー取付用ボルトを所定量だけ緩めるためのスペースが形成されている
請求項1に記載の巻上機。
【請求項6】
前記凹溝は、前記強制開放器具を前記アマチュアの移動方向と直交する方向から前記コア及び前記アマチュアに装着可能に形成されている
請求項1に記載の巻上機。
【請求項7】
乗りかごを昇降させる駆動力を発生させる巻上機を備えるエレベーターであって、
前記巻上機は、被制動部材を収容するフレームと、前記フレームに取り付けられるブレーキとを備え、
前記ブレーキは、コイルが取り付けられるコアと、ブレーキシューが取り付けられるアマチュアと、前記被制動部材に前記ブレーキシューを押し付けるバネとを備え、
前記コア及び前記アマチュアには、前記バネの力に抗して前記アマチュアを前記コア側に引き込むための強制開放器具を装着可能な凹溝が形成されている
エレベーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻上機及びエレベーターに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、エレベーターの巻上機は、電磁式のブレーキを備えている。電磁式のブレーキは、ブレーキに組み付けられるバネの力で被制動部材にブレーキシューを押し付けることにより、被制動部材の回転を停止させる制動力を発生させる。また、電磁式のブレーキは、コイルが取り付けられるコアと、ブレーキシューが取り付けられるアマチュアとを備え、コイルに通電することによって発生する磁気力で、アマチュアをコア側に引き込むことにより、被制動部材からブレーキシューを引き離してブレーキを開放する。
【0003】
ところで、巻上機が備えるブレーキに何らかの故障や部品の摩耗等が発生した場合は、ブレーキ全体又はブレーキの部品を交換することになる。このようなブレーキの交換作業は、ブレーキを強制的に開放して行われる。ブレーキを強制的に開放するための技術として、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1には、強制開放ボルトを用いてブレーキを強制的に開放する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-111970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ブレーキを強制的に開放するための構成として、ブレーキのコアに貫通孔を設け、この貫通孔に強制開放用のボルト(以下、「開放ボルト」ともいう)を挿入して、開放ボルトの雄ネジ部を、アマチュアのネジ孔に噛み合わせる構成が考えられる。この構成においては、アマチュアのネジ孔に噛み合う開放ボルトを所定の方向に回転させることにより、上記バネの力に抗してアマチュアをコア側に引き込むことができる。
【0006】
しかしながら、エレベーターの構成によっては、コアの貫通孔に開放ボルトを挿入するためのスペースを、巻上機のブレーキの近くに確保することが難しい場合がある。例えば、機械室レスのエレベーターでは、巻上機のブレーキの近くにレールが配置され、開放ボルトがレールに干渉して、コアの貫通孔に開放ボルトを挿入できないおそれがある。また、コアの貫通孔に開放ボルトを挿入するには、巻上機のブレーキとレールとの間に十分なスペースを確保する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、巻上機のブレーキを強制的に開放するために必要なスペースを縮小することができる巻上機とこれを備えるエレベーターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、被制動部材を収容するフレームと、フレームに取り付けられるブレーキとを備える巻上機である。ブレーキは、コイルが取り付けられるコアと、ブレーキシューが取り付けられるアマチュアと、被制動部材にブレーキシューを押し付けるバネとを備える。コア及びアマチュアには、バネの力に抗してアマチュアをコア側に引き込むための強制開放器具を装着可能な凹溝が形成されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、巻上機のブレーキを強制的に開放するために必要なスペースを縮小することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係るエレベーターの巻上機の配置例を示す概略図である。
比較形態に係る巻上機が備えるブレーキの構成例を示す説明する概略図である。
比較形態に係る巻上機が備えるブレーキの近くにレールが配置される場合の不具合を説明する概略図である。
第1実施形態に係る巻上機が備えるブレーキの構成例を示す概略斜視図である。
第1実施形態に係る巻上機が備えるブレーキの構成例を説明する概略図である。
バネの取付構造の一例を示す部分断面図である。
強制開放器具を装着する前のブレーキをドラム側から見た図である。
強制開放器具を装着した後のブレーキをドラム側から見た図である。
強制開放器具の装着方法を説明する概略図である。
強制開放器具を装着した状態を示す概略斜視図である。
第2実施形態に係る巻上機が備えるブレーキの構成例を示す概略斜視図である。
第2実施形態に係る巻上機が備えるブレーキの構成例を説明する概略図である。
強制開放器具を装着した後のブレーキをドラム側から見た図である。
コア及びアマチュアに凹溝を形成する場合の好ましい位置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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