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公開番号
2025113451
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025089111,2024067782
出願日
2025-05-28,2020-09-14
発明の名称
動力伝達装置
出願人
株式会社エフ・シー・シー
代理人
個人
,
個人
主分類
F16D
43/08 20060101AFI20250725BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】遠心クラッチ手段を具備する車両において、車両の発進時、圧接アシスト用カムが不用意に作動して動力伝達が意図しないタイミングで急に行われてしまうのを防止することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】遠心クラッチ手段9のウェイト部材10が内径側位置から外径側位置に移動して入力ギア1から出力シャフト3への伝達トルクが増加する過程において、圧接アシスト用カムの作動を規制する第1トルク領域α1と、圧接アシスト用カムの作動を許容する第2トルク領域α2とを有するものである。
【選択図】図22
特許請求の範囲
【請求項1】
車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、
前記駆動側クラッチ板と、前記駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、
前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされたウェイト部材を具備し、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段と、
前記クラッチ部材と前記プレッシャ部材とが相対移動した際に前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を増加させるための圧接アシスト用カムと、
を具備した動力伝達装置であって、
前記プレッシャ部材には、前記入力部材から前記出力部材への伝達トルクがない状態において前記クラッチ部材に当接する当接面が形成され、
前記当接面は、前記ウェイト部材が前記内径側位置から前記外径側位置に移動して前記入力部材から前記出力部材への伝達トルクが増加する過程において、前記クラッチ部材から離間するように構成されている、動力伝達装置。
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記プレッシャ部材には、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接する方向に付勢するクラッチスプリングを収容する凹部が形成され、
前記出力部材の軸方向から見て、前記凹部と前記当接面とは重なる、請求項1に記載の動力伝達装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意に入力部材の回転力を出力部材に伝達させ又は遮断させ得る動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に自動二輪車が具備する動力伝達装置は、エンジンの駆動力をミッション及び駆動輪へ伝達又は遮断を任意に行わせるためのもので、エンジン側と連結された入力部材と、ミッション及び駆動輪側と連結された出力部材と、出力部材と連結されたクラッチ部材と、クラッチ部材に対して近接又は離間可能なプレッシャ部材とを有しており、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して近接させることにより、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させて動力の伝達を行わせるとともに、プレッシャ部材をクラッチ部材に対して離間させることにより、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接力を解放させることにより当該動力の伝達を遮断するよう構成されている。
【0003】
従来の動力伝達装置として、例えば特許文献1で開示されているように、クラッチハウジングの回転に伴う遠心力で当該溝部の内径側位置から外径側位置に移動することにより駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させ得るウェイト部材を具備した遠心クラッチ手段について提案されている。かかる従来の動力伝達装置によれば、エンジンの駆動に伴ってクラッチハウジングが回転することにより、ウェイト部材に遠心力を付与させることができ、駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させてエンジンの駆動力を車輪に伝達させることができる。
【0004】
また、上記従来の動力伝達装置によれば、入力部材に入力された回転力が出力部材に伝達され得る状態となったときに駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板との圧接力を増加させるための圧接アシスト用カムが配設されているため、運転者がクラッチ操作して駆動側クラッチ板と被動側クラッチ板とを圧接させる際、操作力を低減して円滑な動力伝達を行わせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2013/183588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の動力伝達装置は、遠心クラッチ手段のウェイト部材が内径側位置から外径側位置に移動して入力部材から出力部材への伝達トルクが増加する過程において、例えば半クラッチ領域で圧接アシスト用カムが不用意に作動してしまい、車両の発進時に動力伝達が意図せず急に行われて円滑な走行が困難になってしまう虞があった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、遠心クラッチ手段を具備する車両において、車両の発進時、圧接アシスト用カムが不用意に作動して動力伝達が意図しないタイミングで急に行われてしまうのを防止することができる動力伝達装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、車両のエンジンの駆動力で回転する入力部材と共に回転し、複数の駆動側クラッチ板が取り付けられたクラッチハウジングに収容されるクラッチ部材であって、前記駆動側クラッチ板と交互に形成された複数の被動側クラッチ板が取り付けられるとともに、車両の車輪を回転させ得る出力部材と連結されたクラッチ部材と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とする作動位置と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る非作動位置との間で移動可能なプレッシャ部材と、前記クラッチハウジングの回転に伴う遠心力により内径側位置から外径側位置に移動可能とされたウェイト部材を具備し、前記ウェイト部材が前記外径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板とを圧接させて前記エンジンの駆動力を前記車輪に伝達可能な状態とするとともに、前記ウェイト部材が前記内径側位置にあるとき前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を解放させて前記エンジンの駆動力が前記車輪に伝達されるのを遮断し得る遠心クラッチ手段と、前記駆動側クラッチ板と前記被動側クラッチ板との圧接力を増加させるための圧接アシスト用カムとを具備した動力伝達装置であって、前記遠心クラッチ手段の前記ウェイト部材が前記内径側位置に位置するエンジン回転数から、所定のエンジン回転数までのエンジン回転数に対応するトルク領域であって、前記圧接アシスト用カムの作動を規制する第1トルク領域と、前記所定のエンジンの回転数から、前記ウェイト部材が前記外径側位置に位置するエンジン回転数までのエンジン回転数に対応するトルク領域であって、前記圧接アシスト用カムの作動を許容する第2トルク領域と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の動力伝達装置において、前記クラッチ部材は、前記出力部材と連結される第1クラッチ部材と、前記被動側クラッチ板が取り付けられる第2クラッチ部材とを有し、前記圧接アシスト用カムは、前記第1クラッチ部材に形成された勾配面と前記プレッシャ部材に形成された勾配面とが対峙して構成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の動力伝達装置において、前記第1トルク領域において前記第1クラッチ部材と前記プレッシャ部材とが当接して前記圧接アシスト用カムの作動が規制されるとともに、前記第2トルク領域において前記第1クラッチ部材と前記プレッシャ部材とが離間して前記圧接アシスト用カムの作動が許容されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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