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公開番号
2025113544
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024007756
出願日
2024-01-23
発明の名称
モールド真空バルブ
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類
H01H
33/662 20060101AFI20250728BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】絶縁樹脂層や真空バルブなどのバルブ構成品相互を容易に分離させることで、これらバルブ構成品の再利用(リユース)並びに再資源化(リサイクル)の効率を飛躍的に向上させる技術を提供する。
【解決手段】一対の電極E1,E2を開閉可能に収容した真空バルブP1と、真空バルブを覆うように成型された絶縁樹脂層P2と、真空バルブの外側全体のうち、少なくともその一部を覆うように絶縁樹脂層と共に設けられ、かつ、外的負荷を作用させることで変態可能な可変層11とを有し、可変層は、外的負荷を作用させる以前において、絶縁樹脂層と一体化した状態に維持され、かつ、外的負荷を作用させた以後において、絶縁樹脂層とは異なる状態に変態し、絶縁樹脂層を前記真空バルブから分離可能にする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の電極を開閉可能に収容した真空バルブと、
前記真空バルブを覆うように成型された絶縁樹脂層と、
前記真空バルブの外側全体のうち、少なくともその一部を覆うように前記絶縁樹脂層と共に設けられ、かつ、外的負荷を作用させることで変態可能な可変層と、を有し、
前記可変層は、外的負荷を作用させる以前において、前記絶縁樹脂層と一体化した状態に維持され、かつ、外的負荷を作用させた以後において、前記絶縁樹脂層とは異なる状態に変態し、前記絶縁樹脂層を前記真空バルブから分離可能にするモールド真空バルブ。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記可変層は、その一部を外部に露出させて設けられている請求項1に記載のモールド真空バルブ。
【請求項3】
前記可変層のうち、前記外部に露出させた部分は、前記外的負荷を作用させる外的負荷作用部として構成されている請求項2に記載のモールド真空バルブ。
【請求項4】
前記絶縁樹脂層が複数に分断可能となるように、前記絶縁樹脂層のうち、少なくともその一部を切り欠いて構成された複数の分断部を有し、
前記分断部によって分断された前記絶縁樹脂層は、それぞれ、前記可変層と共に、前記真空バルブを覆うように成型されている請求項1に記載のモールド真空バルブ。
【請求項5】
前記分断部は、前記真空バルブの中心を規定する仮想軸線と平行な方向、或いは、前記仮想軸線と交差する方向に沿って複数設けられている請求項4に記載のモールド真空バルブ。
【請求項6】
前記可変層は、前記真空バルブと前記絶縁樹脂層との相互間、或いは、前記絶縁樹脂層の内部に設けられている請求項1に記載のモールド真空バルブ。
【請求項7】
前記可変層は、その一部に他の部分よりも厚肉化され、かつ、前記絶縁樹脂層を前記真空バルブから分離する際の起点となり得る分離起点部を有している請求項1に記載のモールド真空バルブ。
【請求項8】
前記分離起点部は、前記可変層の前記一部において、前記他の部分よりも前記絶縁樹脂層に向けて突出した輪郭形状を有している請求項7に記載のモールド真空バルブ。
【請求項9】
前記外的負荷作用部が、熱的な刺激を作用させる部分として構成されている前記可変層において、
前記可変層の線膨張係数は、前記絶縁樹脂層の線膨張係数よりも大きく設定されている請求項3に記載のモールド真空バルブ。
【請求項10】
前記絶縁樹脂層が、熱硬化性樹脂で構成されている場合において、
前記可変層は、熱可塑性樹脂で構成されている請求項9に記載のモールド真空バルブ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、モールド真空バルブに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ビルや大型施設に設けられる受配電用の開閉装置として、例えば、遮断器や断路器などの開閉器を具備したスイッチギヤが知られている。スイッチギヤには、開閉器の構成要素として真空バルブが適用されている。真空バルブの内部は、絶縁容器により一定の絶縁状態に維持され、この絶縁容器の内部に一対の電極が開閉(離接)可能に収容されている。この場合、一対の電極を開閉(離接)操作することで、事故電流の遮断や負荷電流の開閉が行われ、スイッチギヤから電力が安定して供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022-542594号公報
特開2021-051870号公報
特開2003-068174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記した真空バルブとしては、その外側を覆うように絶縁樹脂層で成型されたもの(例えば、モールド真空バルブ)がある。モールド真空バルブにおいて、真空バルブと絶縁樹脂層との間には、既存のカップリング処理が施され、これにより、真空バルブに対して絶縁樹脂層が隙間無く強固に接着され、その結果、真空バルブの絶縁性能が一定に維持されている。
【0005】
近年、環境調和の観点から、モールド真空バルブには、これを構成する部品(以下、バルブ構成品という)の再利用(リユース)並びに再資源化(リサイクル)が求められている。ここで、バルブ構成品としての真空バルブと絶縁樹脂層に着目すると、絶縁樹脂層を真空バルブから分離することができれば、これらバルブ構成品を効率よく再利用(リユース)並びに再資源化(リサイクル)することができる。
【0006】
しかしながら、絶縁樹脂層は、絶縁性、耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性などに優れた樹脂材料(例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂)で構成され、真空バルブに対して強固に接着されている。このため、絶縁樹脂層を真空バルブから分離することは極めて困難であり、その結果、バルブ構成品の再利用(リユース)並びに再資源化(リサイクル)の効率が著しく低下することは否めない。
【0007】
本発明の目的は、絶縁樹脂層や真空バルブなどのバルブ構成品相互を容易に分離させることで、これらバルブ構成品の再利用(リユース)並びに再資源化(リサイクル)の効率を飛躍的に向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態に係るモールド真空バルブによれば、一対の電極を開閉可能に収容した真空バルブと、真空バルブを覆うように成型された絶縁樹脂層と、真空バルブの外側全体のうち、少なくともその一部を覆うように絶縁樹脂層と共に設けられ、かつ、外的負荷を作用させることで変態可能な可変層とを有し、可変層は、外的負荷を作用させる以前において、絶縁樹脂層と一体化した状態に維持され、かつ、外的負荷を作用させた以後において、絶縁樹脂層とは異なる状態に変態し、絶縁樹脂層を前記真空バルブから分離可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係るモールド真空バルブの断面図。
第2実施形態に係るモールド真空バルブの外観斜視図。
第1変形例に係るモールド真空バルブの断面図。
第2変形例に係るモールド真空バルブの断面図。
第3変形例に係るモールド真空バルブの断面図。
第4変形例に係るモールド真空バルブの外観斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
「第1実施形態」
図1は、本実施形態に係るモールド真空バルブPの内部構造図である。モールド真空バルブPは、一対の電極E1,E2を開閉(離接)可能に収容した真空バルブP1と、真空バルブP1の外側を覆うように成型された絶縁樹脂層P2とを有して構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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