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公開番号
2025115436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024009889
出願日
2024-01-26
発明の名称
エレベータ用シミュレータ
出願人
フジテック株式会社
代理人
弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類
B66B
1/18 20060101AFI20250731BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】学習データを用いて学習が行われた実機のエレベータ性能を、その学習データをシミュレータへ移行することなく当該シミュレータにて検証できるようにする。
【解決手段】エレベータ用シミュレータは、生成処理部と、仮想実現処理部と、通信部と、同期処理部と、を備える。生成処理部は、エレベータの利用者及び呼びを仮想的に発生させる。仮想実現処理部は、エレベータを仮想的に実現し、且つ、生成処理部が発生させた利用者についての乗降を仮想的に実現する。通信部は、実機の群管理制御装置との通信を行う。同期処理部は、通信部が群管理制御装置から受信する動作データを用いて、仮想的なエレベータの動きを実機の動きに同期させる。そして、実機の群管理制御装置は、シミュレータの通信部から受信した呼び及び戸開延長信号を用いて実機の動きを制御し、それによって生じた当該実機の動きを示すデータを動作データとして出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エレベータの利用者及び呼びを仮想的に発生させる生成処理部と、
エレベータを仮想的に実現し、且つ、前記生成処理部が発生させた利用者についての乗降を仮想的に実現する仮想実現処理部と、
実機の群管理制御装置との通信を行う通信部であり、当該群管理制御装置への送信では、前記生成処理部が前記呼びを発生させた場合に当該呼びを送信し、且つ、前記仮想実現処理部が利用者を乗降させる場合に戸開延長信号を送信し、当該群管理制御装置からの受信では、実機の動きを示す動作データを受信する通信部と、
前記通信部が受信する前記動作データを用いて、前記仮想実現処理部が実現する仮想的なエレベータについての動きを実機の動きに同期させる同期処理部と、
を備え、
前記実機の群管理制御装置は、前記通信部から受信した前記呼び及び前記戸開延長信号を用いて実機の動きを制御し、それによって生じた当該実機の動きを示すデータを前記動作データとして出力する、エレベータ用シミュレータ。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記仮想実現処理部が実現する仮想的なエレベータについての群管理を、前記実機の群管理制御装置から独立して実行する群管理処理部と、
前記群管理処理部が行う群管理に従って前記仮想的なエレベータを動作させる駆動処理部と、
を更に備え、
前記群管理処理部と前記駆動処理部とを用いて前記仮想的なエレベータを動かすことでエレベータ性能を検証する第1検証処理と、前記通信部と前記同期処理部とを用いて前記仮想的なエレベータの動きを実機の動きに同期させることでエレベータ性能を検証する第2検証処理と、を選択的に実行する、請求項1に記載のエレベータ用シミュレータ。
【請求項3】
前記第1検証処理を行ったときに前記生成処理部が利用者及び呼びの生成に用いた生成データを保存し、その後、前記第2検証処理の実行時に、当該生成データを用いて利用者及び呼びを発生させることにより、前記第1検証処理のときの利用者及び呼びの仮想的な発生を再現した状態で前記第2検証処理を行う、請求項2に記載のエレベータ用シミュレータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータ性能をシミュレーションで検証する技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エレベータ及びその群管理をシミュレータ内で仮想的に実現することにより、エレベータ性能をシミュレーションで検証する技術が開示されている。
【0003】
特許文献2には、実機のエレベータにおいて、当該エレベータの運行データ(呼びや割当てのデータ、実機の動きを示す動作データなどを含む)を学習データとして蓄積し、その学習データを用いて、効率的な群管理を実現するための学習(例えば、群管理の予測精度を高めるための学習など)を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7310967号公報
特開2013-184752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、特許文献2の技術を用いて学習が行われた実機(学習済みの実機)のエレベータ性能を、特許文献1の技術を用いてシミュレーションで精度良く検証しようとすると、学習済みの実機の動きをシミュレータで再現する必要があり、それを可能にするためには、実機に蓄積された全ての学習データ(コピーされたものを含む)をシミュレータへ移行しなければならず、煩わしいデータ移行の作業が必要になっていた。
【0006】
そこで本発明の目的は、学習データを用いて学習が行われた実機のエレベータ性能を、その学習データをシミュレータへ移行することなく当該シミュレータにて検証できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るエレベータ用シミュレータは、生成処理部と、仮想実現処理部と、通信部と、同期処理部と、を備える(態様1)。生成処理部は、エレベータの利用者及び呼びを仮想的に発生させる。仮想実現処理部は、エレベータを仮想的に実現し、且つ、生成処理部が発生させた利用者についての乗降を仮想的に実現する。通信部は、実機の群管理制御装置との通信を行う部分であり、当該群管理制御装置への送信では、生成処理部が呼びを発生させた場合に当該呼びを送信し、且つ、仮想実現処理部が利用者を乗降させる場合に戸開延長信号を送信し、当該群管理制御装置からの受信では、実機の動きを示す動作データを受信する。同期処理部は、通信部が受信する動作データを用いて、仮想実現処理部が実現する仮想的なエレベータについての動きを実機の動きに同期させる。そして、実機の群管理制御装置は、シミュレータの通信部から受信した呼び及び戸開延長信号を用いて実機の動きを制御し、それによって生じた当該実機の動きを示すデータを動作データとして出力する。
【0008】
上記態様1によれば、仮想実現処理部が実現する仮想的なエレベータについての動きを実機の動きに同期させることにより、学習データ(コピーされたものを含む)をシミュレータへ移行することなく、学習済みの実機の動きをそのままシミュレータで再現することが可能になる。しかも、シミュレータで発生させた呼び及び戸開延長信号を実機の群管理制御装置へ送信することにより、それらの情報に基づいた群管理を実機にて高い予測精度で実行させることができ、それに伴って生じる実機の動きに対しても仮想的なエレベータの動きを同期させることができる。従って、シミュレータで発生させた利用者を実機における実際の利用者であると想定した場合に生じる当該実機の動きを、エレベータ性能の検証が可能なシミュレータでの仮想的なエレベータの動きに反映させることが可能になる。
【0009】
上記態様1に係るエレベータ用シミュレータは、次のような構成を備えていてもよい(態様2)。このシミュレータは、群管理処理部と、駆動処理部と、を更に備える。群管理処理部は、仮想実現処理部が実現する仮想的なエレベータについての群管理を、実機の群管理制御装置から独立して実行する。駆動処理部は、群管理処理部が行う群管理に従って仮想的なエレベータを動作させる。そして、シミュレータは、群管理処理部と駆動処理部とを用いて仮想的なエレベータを動かすことでエレベータ性能を検証する第1検証処理と、通信部と同期処理部とを用いて仮想的なエレベータの動きを実機の動きに同期させることでエレベータ性能を検証する第2検証処理と、を選択的に実行する。
【0010】
上記態様2によれば、実機を用いずに行う通常のシミュレーション(第1検証処理)と、実機を用いて行う新たなシミュレーション(第2検証処理)と、を1つのシミュレータで選択的に行うことが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)
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