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公開番号
2025116837
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2025009235
出願日
2025-01-22
発明の名称
繊維強化樹脂組成物および成形体
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
C08L
23/00 20060101AFI20250801BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】成形体の耐衝撃性を顕著に向上させ、エラストマーを含んでも成形体の強度をさほど低下させない繊維強化樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】変性されていないポリオレフィン(A)と、変性ポリオレフィン(B)と、ブチレンブロックを有するスチレン系エラストマー(D)と、強化繊維(E)と、を含有し、変性されていないポリオレフィン(A)の含有量は20質量%以上70質量%以下であり、変性ポリオレフィン(B)の含有量は1質量%以上20質量%以下であり、スチレン系エラストマー(D)の含有量は10質量%以上30質量%以下であり、強化繊維(E)の含有量は10質量%以上50質量%以下であり、スチレン系エラストマー(D)は、スチレン含有率が30質量%以上60質量%以下のエラストマーである、繊維強化樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
変性されていないポリオレフィン(A)と、
変性ポリオレフィン(B)と、
ブチレンブロックを有するスチレン系エラストマー(D)と、
強化繊維(E)と、を含有する繊維強化樹脂組成物であって、
前記繊維強化樹脂組成物の全質量に対し、
前記変性されていないポリオレフィン(A)の含有量は20質量%以上70質量%以下であり、
前記変性ポリオレフィン(B)の含有量は1質量%以上20質量%以下であり、
前記スチレン系エラストマー(D)の含有量は10質量%以上30質量%以下であり、
前記強化繊維(E)の含有量は10質量%以上50質量%以下であり、
前記スチレン系エラストマー(D)は、スチレン含有率が30質量%以上60質量%以下のエラストマーである、
繊維強化樹脂組成物。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
炭素数が10以上の単量体に由来する構成単位を有するポリアミド(C)をさらに含有し、前記繊維強化樹脂組成物の全量に対し、前記ポリアミド(C)の含有量は1質量%以上20質量%以下である、
請求項1に記載の繊維強化樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリアミド(C)は、ポリアミド12である、
請求項2に記載の繊維強化樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリオレフィン(A)は、ポリプロピレンである、
請求項1に記載の繊維強化樹脂組成物。
【請求項5】
前記強化繊維(E)は、ガラス繊維または炭素繊維である、
請求項1に記載の繊維強化樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂組成物を成形してなる成形体。
【請求項7】
スポーツレジャー用品である、請求項6に記載の成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維強化樹脂組成物および成形体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂組成物に強化繊維を含有させた繊維強化樹脂組成物は、軽量かつ高強度な成形体を成形できることから、各種用途に使用されている。
【0003】
このような繊維強化樹脂組成物として、特許文献1には、ポリオレフィンおよびポリアミドを相分離させた構成の樹脂成分を有する繊維強化樹脂組成物が記載されている。特許文献1に記載の繊維強化樹脂組成物は、分散相(ポリオレフィンおよびポリアミドのうち一方の相)のうち、強化繊維の平均断面積以下の断面積を有する分散相の断面積の合計を、すべての分散相の断面積の合計に対して10面積%以下としている。そして、これにより、分散相により亀裂の発生および進行を抑制させて脆性破壊を生じにくくした成形体が得られると記載されている。また、特許文献2には、強化繊維と、樹脂からなるマトリックス部と、を含む強化繊維複合樹脂において、前記マトリックス部が、第1の樹脂と第2の樹脂の2種の樹脂からなり、かつ、互いに非相溶の2相からなり、前記第1の樹脂は、熱可塑性樹脂であり、前記第2の樹脂のガラス転移温度(Tg)が、-50~30℃である強化繊維複合樹脂が記載されている。特許文献2に記載の強化繊維複合樹脂は、上記構成により、高い剛性と、高いエネルギー吸収性とを両立することができると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-210379号公報
国際公開第2019/208823号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、ポリオレフィンおよびポリアミドを相分離させた繊維強化樹脂組成物を用いることで、脆性破壊が生じにくい成形体が得られると記載されている。一方で、成形体の用途によっては、瞬間的な衝撃によって破壊されにくい、耐衝撃性が高い成形体が求められる。また、特許文献2には、マトリックス部が、第1の樹脂と第2の樹脂の2種の樹脂からなり、かつ、互いに非相溶の2相からなり、前記第1の樹脂は、熱可塑性樹脂であり、前記第2の樹脂のガラス転移温度(Tg)が、-50~30℃である強化繊維複合樹脂を用いることで、高い剛性と、高いエネルギー吸収性とを両立することが記載されている。一方で、ある程度強度は確保できるものの、耐衝撃性に不満が残るものであった。
【0006】
上記事情に鑑み、本発明は、成形体の耐衝撃性を顕著に向上させ、エラストマーを含んでも成形体の強度をさほど低下させない繊維強化樹脂組成物、および当該繊維強化樹脂組成物を成形してなる成形体を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、下記[1]~[5]の繊維強化樹脂組成物に関する。
【0008】
[1] 変性されていないポリオレフィン(A)と、
変性ポリオレフィン(B)と、
ブチレンブロックを有するスチレン系エラストマー(D)と、
強化繊維(E)と、を含有する繊維強化樹脂組成物であって、
前記繊維強化樹脂組成物の全質量に対し、
前記変性されていないポリオレフィン(A)の含有量は20質量%以上70質量%以下であり、
前記変性ポリオレフィン(B)の含有量は1質量%以上20質量%以下であり、
前記スチレン系エラストマー(D)の含有量は10質量%以上30質量%以下であり、
前記強化繊維(E)の含有量は10質量%以上50質量%以下であり、
前記スチレン系エラストマー(D)は、スチレン含有率が30質量%以上60質量%以下のエラストマーである、
繊維強化樹脂組成物。
【0009】
[2] 炭素数が10以上の単量体に由来する構成単位を有するポリアミド(C)をさらに含有し、前記繊維強化樹脂組成物の全量に対し、前記ポリアミド(C)の含有量は1質量%以上20質量%以下である、
[1]に記載の繊維強化樹脂組成物。
【0010】
[3] 前記ポリアミド(C)は、ポリアミド12である、
[2]に記載の繊維強化樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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