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公開番号2025130092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2022127292
出願日2022-08-09
発明の名称繊維強化樹脂シートおよびその製造方法
出願人三井化学株式会社
代理人個人,個人
主分類C08J 5/04 20060101AFI20250901BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた縫製耐性を有する繊維強化樹脂シート、および、その製造方法を提供すること。
【解決手段】繊維強化樹脂シートは、強化繊維を含む繊維集合体と、繊維集合体の少なくとも一方面に含浸された樹脂とを含む。樹脂は、ウレア結合および架橋構造を含有しない第1ポリウレタン樹脂と、ウレア結合および/または架橋構造を含有する第2ポリウレタン樹脂とを含む。繊維強化樹脂シートは、第1複合領域と、第2複合領域とを備える。第1複合領域は、強化繊維、および、強化繊維に含浸された第1樹脂成分を含む。第1樹脂成分が、主成分として第1ポリウレタン樹脂を含む。第2複合領域は、強化繊維、および、強化繊維に含浸された第2樹脂成分を含む。第2樹脂成分が、主成分として第2ポリウレタン樹脂を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
強化繊維を含む繊維集合体と、
前記繊維集合体の少なくとも一方面に含浸された樹脂と
を含む繊維強化樹脂シートであって、
前記樹脂は、
ウレア結合および架橋構造を含有しない第1ポリウレタン樹脂と、
ウレア結合および/または架橋構造を含有する第2ポリウレタン樹脂と
を含み、
前記繊維強化樹脂シートは、
第1複合領域と、第2複合領域とを備え、
前記第1複合領域は、前記強化繊維と、前記強化繊維に含浸された第1樹脂成分とを含み、前記第1樹脂成分は、主成分として前記第1ポリウレタン樹脂を含み、
前記第2複合領域は、前記強化繊維と、前記強化繊維に含浸された第2樹脂成分とを含み、前記第2樹脂成分は、主成分として前記第2ポリウレタン樹脂を含む
、繊維強化樹脂シート。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記繊維強化樹脂シートは、さらに、
前記強化繊維を含み、実質的に前記樹脂を含まない繊維領域を備え、
前記第2複合領域が、前記繊維領域の少なくとも一方側に配置され、
前記第1複合領域が、前記第2複合領域の前記繊維領域が配置される側に対する反対側に配置されている、請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項3】
前記第2ポリウレタン樹脂が、ウレア結合を含む、請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項4】
前記第2ポリウレタン樹脂が、ウレア結合および架橋構造を含む、請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項5】
前記第1ポリウレタン樹脂が、ジイソシアネート成分とジオール成分とを含む第1原料成分の反応生成物を含み、
前記ジイソシアネート成分が、単環式脂環族ジイソシアネートを含む、請求項1に記載の繊維強化シート。
【請求項6】
前記単環式脂環族ジイソシアネートが、1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを含む、請求項5に記載の繊維強化樹脂シート。
【請求項7】
前記1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンが、80モル%以上の割合でトランス体を含有する、請求項6に記載の繊維強化樹脂シート。
【請求項8】
前記ジオール成分が、マクロジオールを含有し、
前記マクロジオールの数平均分子量が、400以上3000以下である、請求項5に記載の繊維強化樹脂シート。
【請求項9】
前記第1ポリウレタン樹脂のハードセグメント濃度が、8質量%以上55質量%以下である、請求項1に記載の繊維強化樹脂シート。
【請求項10】
前記第1ポリウレタン樹脂のウレタン基濃度が、1.7mmol/g以上4.5mmol/g以下である、請求項1に記載の繊維強化樹脂シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維強化樹脂シートおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、繊維強化プラスチックが知られている。繊維強化プラスチックは、繊維と、繊維に含浸された樹脂とを含む。繊維強化プラスチックの成形物は、優れた強度を有する。また、繊維強化プラスチックの成形物は、屈曲し難い性質を有する。
【0003】
一方、用途によっては、繊維強化プラスチックには、屈曲し易い性質(易屈曲性)が要求される場合がある。また、繊維強化プラスチックには、屈曲後に復元しやすい性質(屈曲復元性)が要求される場合がある。そこで、繊維強化プラスチックとして、樹脂含浸強化繊維シートが検討されている。樹脂含浸強化繊維シートは、強化繊維からなる織物に熱可塑性樹脂が含浸されてなる複合シートである。
【0004】
樹脂含浸強化繊維シートとして、より具体的には、以下の炭素繊維強化樹脂加工シートが提案されている。この炭素繊維樹脂加工シートは、炭素繊維布帛の両面に、熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムがラミネートされることによって、製造される。また、熱可塑性エラストマーとして、ポリウレタン系熱可塑性エラストマーが、例示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-179667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、上記の炭素繊維樹脂加工シートでは、炭素繊維布帛に、直接、熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムがラミネートされる。このような場合、炭素繊維樹脂加工シートは、十分な縫製耐性を有していない場合がある。より具体的には、縫製に使用される針が、炭素繊維布帛と、熱可塑性エラストマーフィルムもしくはゴムフィルムとを剥離させ、白化を生じさせる場合がある。
【0007】
本発明は、優れた縫製耐性を有する繊維強化樹脂シート、および、その製造方法である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明[1]は、強化繊維を含む繊維集合体と、前記繊維集合体の少なくとも一方面に含浸された樹脂とを含む繊維強化樹脂シートであって、前記樹脂は、ウレア結合および架橋構造を含有しない第1ポリウレタン樹脂と、ウレア結合および/または架橋構造を含有する第2ポリウレタン樹脂とを含み、前記繊維強化樹脂シートは、第1複合領域と、第2複合領域とを備え、前記第1複合領域は、前記強化繊維と、前記強化繊維に含浸された第1樹脂成分とを含み、前記第1樹脂成分は、主成分として前記第1ポリウレタン樹脂を含み、前記第2複合領域は、前記強化繊維と、前記強化繊維に含浸された第2樹脂成分とを含み、前記第2樹脂成分は、主成分として前記第2ポリウレタン樹脂を含む、繊維強化樹脂シートを、含んでいる。
【0009】
本発明[2]は、前記繊維強化樹脂シートは、さらに、前記強化繊維を含み、実質的に前記樹脂を含まない繊維領域を備え、前記第2複合領域が、前記繊維領域の少なくとも一方側に配置され、前記第1複合領域が、前記第2複合領域の前記繊維領域が配置される側に対する反対側に配置されている、上記[1]に記載の繊維強化シートを、含んでいる。
【0010】
本発明[3]は、前記第2ポリウレタン樹脂が、ウレア結合を含む、上記[1]または[2]に記載の繊維強化シートを、含んでいる。
(【0011】以降は省略されています)

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