TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025133458
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024031419
出願日
2024-03-01
発明の名称
パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人いくみ特許事務所
主分類
G03F
7/004 20060101AFI20250904BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】新規な方法でパターン構造を形成できるパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法を提供すること。
【解決手段】硬化性組成物2は硬化性成分と活性エネルギー線重合開始剤とを含有する。第1硬化工程では、フォトマスク14を介して、硬化性組成物2の一部に活性エネルギー線を照射する。活性エネルギー線が照射される一部において活性エネルギー線重合開始剤に起因するガスを発生させる。活性エネルギー線が照射される一部に対する残部においてガスに起因する窪み20を形成する。活性エネルギー線が照射される一部において硬化性成分を硬化させて凸部4を形成する。第2硬化工程では、フォトマスク14を取り外し残部に活性エネルギー線を照射して硬化性成分を硬化させて凹部5を形成する。その結果、硬化性成分の硬化物に凹凸構造6を形成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも活性エネルギー線の照射により硬化可能な硬化性組成物を準備する準備工程と、
前記硬化性組成物を配置する配置工程と、
前記硬化性組成物の少なくとも一方面を、活性エネルギー線透過性被覆材により被覆する被覆工程と、
前記活性エネルギー線透過性被覆材の前記一方面にフォトマスクを配置するマスキング工程と、
前記フォトマスクを介して、前記硬化性組成物の一部に活性エネルギー線を照射する第1硬化工程と、
前記第1硬化工程の後、前記硬化性組成物の前記一部に対する残部に活性エネルギー線を照射する、および/または、前記残部を加熱する第2硬化工程と
を備え、
前記硬化性組成物は、
活性エネルギー線の照射により硬化可能な硬化性成分と、活性エネルギー線重合開始剤とを、少なくとも含有し、
前記第1硬化工程では、
前記活性エネルギー線が照射される前記一部において、前記活性エネルギー線重合開始剤に起因するガスを発生させ、
前記活性エネルギー線が照射される前記一部に対する前記残部において、前記ガスに起因する空間を形成するとともに、
前記活性エネルギー線が照射される前記一部において、前記硬化性成分を硬化させて、前記空間を有しない第1硬化部を形成し、
前記第2硬化工程では、
前記フォトマスクを取り外し、
前記残部に活性エネルギー線を照射する、および/または、前記残部を加熱し、前記硬化性成分を硬化させて、前記空間を有する第2硬化部を形成することにより、前記硬化性成分の硬化物に、前記第1硬化部および前記第2硬化部を備えるパターン構造を形成する、
パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記パターン構造が、凹凸構造であり、
前記凹凸構造のアスペクト比(深さ/幅)が、5以上である、請求項1に記載のパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法。
【請求項3】
前記フォトマスクは、複数の透光部および遮光部を有し、
前記透光部および前記遮光部は、ラインアンドスペースパターンを有し、
前記ラインアンドスペースパターンにおけるライン幅が100μm未満であり、
前記ラインアンドスペースパターンにおけるスペース幅が100μm未満である、請求項1に記載のパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法。
【請求項4】
前記活性エネルギー線重合開始剤が、開裂型の活性エネルギー線ラジカル重合開始剤であり、
前記活性エネルギー線重合開始剤の含有割合が、
前記硬化性成分100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である、請求項1に記載のパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、パターン構造を有する樹脂硬化物が、知られている。パターン構造としては、例えば、凹凸パターンを有する凹凸構造が知られている。パターン構造を有する樹脂硬化物は、例えば、光学分野、撥水分野、放熱分野およびクッション分野において、使用される。
【0003】
パターン構造を有する樹脂組成物は、例えば、以下の方法で製造される。すなわち、この方法では、流動性物質としての活性エネルギー線硬化性ポリウレタン樹脂と、相溶性物質としての1-ヘキセンと、可塑剤と、反応性希釈剤と、重合開始剤とを混合し、組成物を得る。次いで、組成物を成膜し、塗膜を得る。次いで、フォトマスクを介して塗膜に活性エネルギー線を照射し、活性エネルギー線硬化性ポリウレタン樹脂を硬化させ、1-ヘキセンの相溶性を低下させる。その後、1-ヘキセンを揮発させ、1-ヘキセンが存在していた部分を凹部化する。以上により、パターン付き成形物を得る(例えば、特許文献1(実施例2)参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2022/041787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、樹脂硬化物において、パターン構造を形成するための新規な方法が、要求されている。
【0006】
本発明は、新規な方法でパターン構造を形成できる、パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明[1]は、少なくとも活性エネルギー線の照射により硬化可能な硬化性組成物を準備する準備工程と、前記硬化性組成物を配置する配置工程と、前記硬化性組成物の少なくとも一方面を、活性エネルギー線透過性被覆材により被覆する被覆工程と、前記活性エネルギー線透過性被覆材の前記一方面にフォトマスクを配置するマスキング工程と、前記フォトマスクを介して、前記硬化性組成物の一部に活性エネルギー線を照射する第1硬化工程と、前記第1硬化工程の後、前記硬化性組成物の前記一部に対する残部に活性エネルギー線を照射する、および/または、前記残部を加熱する第2硬化工程とを備え、前記硬化性組成物は、活性エネルギー線の照射により硬化可能な硬化性成分と、活性エネルギー線重合開始剤とを、少なくとも含有し、前記第1硬化工程では、前記活性エネルギー線が照射される前記一部において、前記活性エネルギー線重合開始剤に起因するガスを発生させ、前記活性エネルギー線が照射される前記一部に対する前記残部において、前記ガスに起因する空間を形成するとともに、前記活性エネルギー線が照射される前記一部において、前記硬化性成分を硬化させて、前記空間を有しない第1硬化部を形成し、前記第2硬化工程では、前記フォトマスクを取り外し、前記残部に活性エネルギー線を照射する、および/または、前記残部を加熱し、前記硬化性成分を硬化させて、前記空間を有する第2硬化部を形成することにより、前記硬化性成分の硬化物に、前記第1硬化部および前記第2硬化部を備えるパターン構造を形成する、パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法を、含んでいる。
【0008】
本発明[2]は、前記パターン構造が、凹凸構造であり、前記凹凸構造のアスペクト比(深さ/幅)が、5以上である、上記[1]に記載のパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法を、含んでいる。
【0009】
本発明[3]は、前記フォトマスクは、複数の透光部および遮光部を有し、前記透光部および前記遮光部は、ラインアンドスペースパターンを有し、前記ラインアンドスペースパターンにおけるライン幅が100μm未満であり、前記ラインアンドスペースパターンにおけるスペース幅が100μm未満である、上記[1]または[2]に記載のパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法を、含んでいる。
【0010】
本発明[4]は、前記活性エネルギー線重合開始剤が、開裂型の活性エネルギー線ラジカル重合開始剤であり、前記活性エネルギー線重合開始剤の含有割合が、前記硬化性成分100質量部に対して、1質量部以上10質量部以下である、上記[1]~[3]のいずれか一項に記載のパターン構造付き樹脂硬化物の製造方法を、含んでいる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三井化学株式会社
積層体
1か月前
三井化学株式会社
表示方法
25日前
三井化学株式会社
ハンガー
16日前
三井化学株式会社
ゴム組成物
1か月前
三井化学株式会社
遮音構造体
2か月前
三井化学株式会社
遮音構造体
2か月前
三井化学株式会社
吸音構造体
2か月前
三井化学株式会社
非水電解液二次電池
24日前
三井化学株式会社
抗菌部材及び抗菌製品
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物
2か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物
2か月前
三井化学株式会社
光学プレートの製造方法
3日前
三井化学株式会社
重合体組成物および成形体
2か月前
三井化学株式会社
樹脂成形体及び樹脂組成物
1か月前
三井化学株式会社
半導体装置及びその製造方法
1か月前
三井化学株式会社
積層体及び積層体の製造方法
2か月前
三井化学株式会社
成形体および高周波通信機器
1か月前
三井化学株式会社
非水電解液二次電池の製造方法
1か月前
三井化学株式会社
シート状シール材および積層体
1か月前
三井化学株式会社
培養容器及び培養容器の製造方法
2か月前
三井化学株式会社
半導体装置の製造方法及び積層体
1か月前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
非水電解液及び非水電解液二次電池
2か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
2か月前
三井化学株式会社
合成紙、フィルタ原紙及びフィルタ
12日前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および成形体
10日前
三井化学株式会社
伝動ベルト用組成物およびその用途
2か月前
三井化学株式会社
樹脂組成物および樹脂組成物の架橋体
17日前
三井化学株式会社
繊維強化樹脂シートおよびその製造方法
5日前
三井化学株式会社
パターン構造付き樹脂硬化物の製造方法
2日前
三井化学株式会社
加飾された立体構造物及びその製造方法
2日前
三井化学株式会社
発泡体および積層体、並びに、その用途
17日前
三井化学株式会社
熱可塑性エラストマー組成物および成形体
1か月前
三井化学株式会社
ポリアミド樹脂組成物および金属樹脂接合体
1か月前
続きを見る
他の特許を見る