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公開番号
2025148239
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2025003509
出願日
2025-01-09
発明の名称
重合体粒子とその製造方法、及び成形体の製造方法
出願人
三井化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
2/18 20060101AFI20250930BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】分子量の大きい重合体粒子を得、これを成形することにより、靭性、耐熱性、耐油性、耐水性等の耐久性に関する特性が向上した成形体を提供する。
【解決手段】水相中に、重合性モノマーと重合開始剤とを含む油相を懸濁させて懸濁重合させる重合体粒子の製造方法であって、前記水相が、リンのオキソ酸及びその塩、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属フッ化物、及び第四級アンモニウム塩からなる群から選択される一種以上を含み、前記重合開始剤が有機ホウ素化合物である、重合体粒子の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水相中に、重合性モノマーと重合開始剤とを含む油相を懸濁させて懸濁重合させる重合体粒子の製造方法であって、
前記水相が、リンのオキソ酸及びその塩、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属フッ化物、及び第四級アンモニウム塩からなる群から選択される一種以上を含み、
前記重合開始剤が有機ホウ素化合物である、重合体粒子の製造方法。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記重合開始剤の配合量が、前記重合性モノマー100質量部に対して、1.0~15.0質量部である、請求項1に記載の重合体粒子の製造方法。
【請求項3】
前記重合性モノマーが、(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択される一種以上である、請求項1に記載の重合体粒子の製造方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の重合体粒子の製造方法により重合体粒子を得、得られた重合体粒子を成形する成形体の製造方法。
【請求項5】
前記成形体が生体インプラント材である、請求項4に記載の成形体の製造方法。
【請求項6】
ホウ素元素の含有量が、重合体粒子の総質量に対して、0.01質量%以上0.30質量%以下である重合体粒子。
【請求項7】
前記重合体粒子が、(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択される一種以上の重合性モノマーに由来する単位を有する、請求項6に記載の重合体粒子。
【請求項8】
前記重合体粒子が、メチルメタクリレートに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が250,000以上である、請求項7に記載の重合体粒子。
【請求項9】
前記重合体粒子が、メチルアクリレートに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が1,200,000以上である、請求項7に記載の重合体粒子。
【請求項10】
前記重合体粒子が、ブチルメタクリレートに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が140,000以上である、請求項7に記載の重合体粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重合体粒子とその製造方法、及び成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリレートやスチレン等を用いた重合体は、人体への刺激が比較的低い点から、インプラント材として期待されている。しかし、これらの重合体を用いた成形体は、本来的に靭性に乏しく耐久性に問題が生じやすい。
そこで特許文献1では、エラストマー性高分子を配合して、靭性を向上させることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-59094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のようにエラストマーを配合すると、可撓性は改善されるが、機械的強度が落ちる。そのため、人工関節(人工関節固定用骨セメントを含む)、人工骨、椎体間ケージ等の椎体間癒合器具(材料)、頸椎スペーサ等の骨スペーサ、椎弓根スクリュ等の骨折(骨切り術を含む)の固定に用いる体内固定用器具(材料)等、機械的強度も要求される用途では、エラストマーに頼らずとも、耐久性に優れた成形体を得られる重合体が求められている。
【0005】
一般的に、重合体は、分子量が大きいほど、靭性、耐熱性、耐油性、耐水性等の耐久性に関する特性が向上した成形体を得やすい傾向にある。
本発明は、上記事情に鑑み、分子量の大きい重合体粒子を提供することを課題とする。また、分子量の大きい重合体粒子を成形することにより、靭性、耐熱性、耐油性、耐水性等の耐久性に関する特性が向上した成形体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の構成を採用した。
[1]水相中に、重合性モノマーと重合開始剤とを含む油相を懸濁させて懸濁重合させる重合体粒子の製造方法であって、
前記水相が、リンのオキソ酸及びその塩、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属フッ化物、及び第四級アンモニウム塩からなる群から選択される一種以上を含み、
前記重合開始剤が有機ホウ素化合物である、重合体粒子の製造方法。
[2]前記重合開始剤の配合量が、前記重合性モノマー100質量部に対して、1.0~15.0質量部である、[1]に記載の重合体粒子の製造方法。
[3]前記重合性モノマーが、(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択される一種以上である、[1]又は[2]に記載の重合体粒子の製造方法。
[4][1]~[3]のいずれかの重合体粒子の製造方法により重合体粒子を得、得られた重合体粒子を成形する成形体の製造方法。
[5]前記成形体が生体インプラント材である、[4]に記載の成形体の製造方法。
[6]ホウ素元素の含有量が、重合体粒子の総質量に対して、0.01質量%以上0.30質量%以下である重合体粒子。
[7]前記重合体粒子が、(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択される一種以上の重合性モノマーに由来する単位を有する、[6]に記載の重合体粒子。
[8]前記重合体粒子が、メチルメタクリレートに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が250,000以上である、[7]に記載の重合体粒子。
[9]前記重合体粒子が、メチルアクリレートに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が1,200,000以上である、[7]に記載の重合体粒子。
[10]前記重合体粒子が、ブチルメタクリレートに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が140,000以上である、[7]に記載の重合体粒子。
[11]前記重合体粒子が、メチル(メタ)アクリレートとスチレンに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が300,000以上である、[7]に記載の重合体粒子。
[12]前記重合体粒子が、スチレンに由来する単位を主成分とし、重量平均分子量(Mw)が150,000以上である、[7]に記載の重合体粒子。
【発明の効果】
【0007】
本発明の製造方法により得られた重合体粒子、及び本発明の重合体粒子は、分子量が大きい。
また、本発明の成形体の製造方法によれば、靭性、耐熱性、耐油性、耐水性等の耐久性に関する特性に優れた成形体を得やすい。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書及び特許請求の範囲において、「単位」とは、重合体中に存在して重合体を構成する、単量体(モノマー)に由来する部分を意味する。
また、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの総称である。
また、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及びメタクリル酸の総称であり、例えば、「(メタ)アクリル酸メチル」は、メチルアクリレート(アクリル酸メチル)及びメチルメタクリレート(メタクリル酸メチル)の総称である。
また、あるモノマーに由来する単位を「主成分とする」とは、当該単位が全単位に占める割合が90質量%以上であることを意味する。
【0009】
<重合体粒子の製造方法>
本発明の一態様に係る重合体粒子の製造方法は、水相中に、重合性モノマーと重合開始剤とを含む油相を懸濁させて懸濁重合させる重合体粒子の製造方法である。
本態様では、水相が、リンのオキソ酸及びその塩、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ金属フッ化物、及び第四級アンモニウム塩からなる群から選択される一種以上(以下総称して「特定分散剤」と称する場合がある。)を含む。また、本態様における重合開始剤は有機ホウ素化合物である。
【0010】
[重合性モノマー]
本態様において使用する重合性モノマーに特に限定はないが、重合によって得られる重合体粒子の生体為害性を低くする観点から、(メタ)アクリレート及びスチレンからなる群から選択される一種以上であることが好ましい。
(メタ)アクリレートとしては、使用目的に応じて単官能モノマー、多官能モノマーの何れも使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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