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公開番号2025117292
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012049
出願日2024-01-30
発明の名称減速機用回転軸固定治具、及び、減速機用回転軸固定方法
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 5/00 20060101AFI20250804BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】軸受けやカップリング等の取り外し作業を一人で行うことを可能にする。
【解決手段】減速機用回転軸固定治具10は、エレベータの巻上機に組まれた減速機1の回転軸に着脱可能に取り付けられて回転軸2を減速機1のフレーム3に対して固定する。治具10は、本体部11と、キー11kと、フランジ部20と、ネジ28と、ハンドル30と、を備える。本体部11は、筒状であり、回転軸2が挿入される。キー11kは、本体部11の内周面から突出して回転軸2に形成されたキー溝2kと係合する。フランジ部20は、本体部11の一端において、本体部11の端面又は外周面から、本体部11の径方向の外側に延び出す。フランジ部20には、その厚み方向に貫通する第1貫通孔が形成されている。ネジ28は、第1貫通孔に挿入される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エレベータの巻上機に組まれた減速機の回転軸に着脱可能に取り付けられて前記回転軸を前記減速機のフレームに対して固定する減速機用回転軸固定治具であって、
前記回転軸が挿入される筒状の本体部と、
前記本体部の内周面から突出して前記回転軸に形成されたキー溝と係合するキーと、
前記本体部の一端において、前記本体部の端面又は外周面から、前記本体部の径方向の外側に延び出すフランジ部であって、当該フランジ部の厚み方向に貫通する第1貫通孔が形成されたフランジ部と、
前記第1貫通孔に挿入されるネジと、
前記本体部の外周面又は前記フランジ部から、前記径方向の外側に延び出すハンドルと、
を備えた治具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ハンドルに前記ネジを挿通して保持するための第2貫通孔が形成されている、請求項1に記載の治具。
【請求項3】
前記フランジ部は、前記本体部と別体に形成され、
前記フランジ部は、前記本体部に対して当該本体部の周方向に回転不能に、当該本体部に接続されている、請求項1に記載の治具。
【請求項4】
前記フランジ部は、前記本体部に対して着脱可能に接続している、請求項3に記載の治具。
【請求項5】
前記フランジ部には、前記本体部が挿入される筒状部が接続されており、
前記筒状部は、前記本体部に対して当該本体部の周方向に回転不能に、当該本体部に接続されている、請求項1に記載の治具。
【請求項6】
前記ハンドルは、前記本体部の外周面又は前記フランジ部に着脱可能に接続している、請求項1に記載の治具。
【請求項7】
前記ハンドルは、前記本体部の外周面又は前記フランジ部から前記径方向の外側に延び出すハンドル基部と、前記ハンドル基部から前記径方向と交差する方向に延び出す取っ手とを含み、
前記取っ手は、前記ハンドル基部に着脱可能に接続している、請求項1に記載の治具。
【請求項8】
前記本体部の外周面又は前記フランジ部から前記径方向の外側に延び出す第1ハンドル及び第2ハンドルを含み、
前記本体部の軸線に沿った方向に見て、前記第1ハンドル及び前記第2ハンドルは、前記軸線に対して点対称となる位置において前記本体部又は前記フランジ部に接続している、請求項1に記載の治具。
【請求項9】
エレベータの巻上機に組まれた減速機の回転軸を当該減速機のフレームに対して固定する減速機用回転軸固定方法であって、
前記回転軸が挿入される筒状の本体部と、前記本体部の内周面から突出して前記回転軸に形成されたキー溝と係合するキーと、前記本体部の外周面から前記本体部の径方向の外側に延び出すハンドル基部及び前記ハンドル基部から前記本体部の軸線に沿った方向に延び出す取っ手を有するハンドルと、を含む治具を準備する工程と、
前記取っ手が前記フレームに対面するように、且つ、前記キー溝に前記キーが係合するように、前記回転軸を前記本体部に挿入する工程と、
前記回転軸が前記本体部に挿入された状態で、前記ハンドルを前記回転軸と共に回転させて、前記取っ手を前記フレームに前記回転軸の周方向に当接させる工程と、
を備える方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、減速機用回転軸固定治具、及び、減速機用回転軸固定方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
エレベータの巻上機に減速機が組まれている。減速機の回転軸には、軸受けやカップリングが取り付けられる。エレベータの改修工事等の際、回転軸に取り付けられた軸受けやカップリングを交換することがある。軸受けやカップリングの交換作業は、回転軸のブレーキを解除した状態で、回転軸から軸受けやカップリングを取り外し、新たな軸受けやカップリングを取り付けることにより行われる。
【0003】
回転軸から軸受けやカップリングを取り外す際、一般にギヤプーラのようなネジ構造を利用した引抜工具が用いられる。ギヤプーラは、押しネジが回転軸に対して回転可能且つ保持部が軸受けやカップリング(したがって、回転軸)に対して回転不能な状態で押しネジを回転軸に対して回転させることで、保持部を回転軸の軸方向に移動させて軸受けやカップリングを回転軸から引き抜く。上述したように、軸受けやカップリングの交換時には回転軸のブレーキが解除されている。このため、回転軸から軸受けやカップリングを取り外す際には、回転軸の一端側において回転軸を固定する作業者と、回転軸の他端側においてギヤプーラを操作する作業者と、を必要とする。回転軸は、特開昭64-2989号公報に開示されているような手巻きハンドルを回転軸に装着し、作業者がハンドルを掴んでハンドルの回転を防止することで、固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭64-2989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように従来の方法では、軸受けやカップリングの取り外し作業を一人で行うことができない。また、回転軸の固定には、多大な労力を必要とする。その一方で、上記取り外し作業の効率化が望まれている。
【0006】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、軸受けやカップリング等の取り外し作業を一人で行うことを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施の形態による減速機用回転軸固定治具は、
エレベータの巻上機に組まれた減速機の回転軸に着脱可能に取り付けられて前記回転軸を前記減速機のフレームに対して固定する減速機用回転軸固定治具であって、
前記回転軸が挿入される筒状の本体部と、
前記本体部の内周面から突出して前記回転軸に形成されたキー溝と係合するキーと、
前記本体部の一端において、前記本体部の端面又は外周面から、前記本体部の径方向の外側に延び出すフランジ部であって、当該フランジ部の厚み方向に貫通する第1貫通孔が形成されたフランジ部と、
前記第1貫通孔に挿入されるネジと、
前記本体部の外周面又は前記フランジ部から、前記径方向の外側に延び出すハンドルと、
を備える。
【0008】
また、本実施の形態による減速機用回転軸固定方法は、
エレベータの巻上機に組まれた減速機の回転軸を当該減速機のフレームに対して固定する減速機用回転軸固定方法であって、
前記回転軸が挿入される筒状の本体部と、前記本体部の内周面から突出して前記回転軸に形成されたキー溝と係合するキーと、前記本体部の外周面から前記本体部の径方向の外側に延び出すハンドル基部及び前記ハンドル基部から前記本体部の軸線に沿った方向に延び出す取っ手を有するハンドルと、を含む治具を準備する工程と、
前記取っ手が前記フレームに対面するように、且つ、前記キー溝に前記キーが係合するように、前記回転軸を前記本体部に挿入する工程と、
前記回転軸が前記本体部に挿入された状態で、前記ハンドルを前記回転軸と共に回転させて、前記取っ手を前記フレームに前記回転軸の周方向に当接させる工程と、
を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態による減速機用回転軸固定治具を減速機と共に示す斜視図である。
図2は、図1に示す治具及び減速機の断面図である。
図3は、図2の二点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す図である。
図4は、図3に対応する図であって、治具を手巻きハンドルとして用いる場合の治具の回転軸への装着方法を示す図である。
図5は、減速機の回転軸の端部を覆うカバーを示す斜視図である。
図6は、回転軸に取り付けられた治具を回転軸の中心軸線に沿った方向に見た図であって、治具を用いた回転軸の固定方法を説明するための図である。
図7は、図6に対応する図であって、治具を用いた回転軸の固定方法を説明するための図である。
図8は、治具の変形例を示す斜視図である。
図9は、図8のF9-F9線に沿った断面を示す図である。
図10は、治具の他の変形例を示す斜視図である。
図11は、図10のF11-F11線に沿った断面を示す図である。
図12は、図10に対応する図であって、フランジ部を本体部から取り外す方法を示す図である。
図13は、治具のさらに他の変形例を示す斜視図である。
図14は、図13に示す治具の分解斜視図である。
図15は、治具のさらに他の変形例を示す斜視図である。
図16は、図15のF16-F16線に沿った断面を示す図である。
図17は、治具のさらに他の変形例を示す斜視図である。
図18は、回転軸の固定方法の変形例を説明するための斜視図である。
図19は、図19に示す治具を手巻きハンドルとして用いる場合の治具の回転軸への装着方法を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1は、エレベータの巻上機に組まれる減速機1を示す斜視図である。図2は、減速機1の断面を示す図である。減速機1は、モータから入力された回転を減速して巻上機シーブに出力する。減速機1は、モータから回転が入力される回転軸2と、回転軸2に入力された回転を減速させて出力する減速機構(図示せず)と、回転軸2の一部及び減速機構を収容するフレーム3と、を有する。回転軸2は、フレーム3によって支持されている。回転軸2は、その中心軸線2Xの周りをフレーム3に対して回転可能である。以下では、回転軸2の中心軸線2Xを中心とした円の径方向を、回転軸2の径方向と呼ぶ。また、回転軸2の中心軸線2Xを中心とした円の周方向を、回転軸2の周方向と呼ぶ。
(【0011】以降は省略されています)

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