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公開番号
2025163371
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-29
出願番号
2024066537
出願日
2024-04-17
発明の名称
キーパッド作製用シリコーンゴム組成物及びキーパッド
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人英明国際特許事務所
主分類
C08L
83/07 20060101AFI20251022BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】一次加硫のみでも動的疲労耐久性に優れた硬化物が得られることから、キーパッド材料として好適なシリコーンゴム組成物を提供する。
【解決手段】(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有する、重量平均重合度が1,000~100,000の直鎖状オルガノポリシロキサン、
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上の沈降シリカ、
(C)下記式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025163371000009.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">112</com:WidthMeasure> </com:Image>
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基であり、nは、1~50の正数である。)で示されるオルガノシロキサン、
(D)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒
を含有するミラブル型シリコーンゴム組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有する、重量平均重合度が1,000~100,000の直鎖状オルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上の沈降シリカ:10~100質量部、
(C)下記式(1)
TIFF
2025163371000008.tif
33
124
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基であり、nは、1~50の正数である。)
で示されるオルガノシロキサン:5~50質量部、
(D)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分及び(C)成分中のアルケニル基の合計量に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、並びに、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒:触媒量
を含有するミラブル型シリコーンゴム組成物。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
(F)成分として、下記式(3)
R
2
Si(OR
3
)
3
(3)
(式中、R
2
は、炭素数1~12の1価炭化水素基であり、R
3
は、それぞれ独立して、炭素数1~4のアルキル基である。)
で示されるオルガノアルコキシシランの部分加水分解物0~10質量部を含有する請求項1記載のミラブル型シリコーンゴム組成物。
【請求項3】
請求項1又は2記載のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物。
【請求項4】
請求項3記載の硬化物からなるキーパッド。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キーパッド作製用シリコーンゴム組成物及びキーパッドに関し、更に詳述すると、動的疲労耐久性に優れた硬化物を与えることからキーパッド材料として好適なシリコーンゴム組成物及び該組成物を硬化成型してなるキーパッドに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
シリコーンゴムは、優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪性、耐熱性、耐寒性等の特性を有しているため、電気機器、自動車、建築、医療、食品を始めとして様々な分野で広く使用されている。例えば、リモートコントローラ、タイプライター、ワードプロセッサ、コンピュータ端末、楽器等のゴム接点として使用されるキーパッド、建築用ガスケット、オーディオ装置等の防振ゴム、コネクターシール、スパークプラグブーツ等の自動車部品、コンピュータに使用されるコンパクトディスク用パッキン、或いは、パンやケーキの型等の用途が挙げられる。現在、シリコーンゴムの需要は益々高まっており、優れた特性を有するシリコーンゴムの開発が望まれている。
【0003】
その中でキーパッド材料は、携帯電話、パソコンのキーボード等に広く用いられており、これらキーパッド材料に要求される特性としては、キーを打鍵したときの荷重変化が少ないことが要求される。通常、成型キーの打鍵を繰り返すと、打鍵回数が増えるにつれてキーの荷重は低下する。このピーク荷重の低下が少ないものほどキー特性としては良好であり、このような荷重特性を示す材料がキーパッド材料として優れている。
【0004】
このようなキーパッド材料としては、シリコーンゴム製のものが広く用いられており、特許文献1には、キーパッド用シリコーンゴム組成物が提案されている。
【0005】
しかし、近年、成型されるキー形状の複雑化に伴い、キーにかかる歪自体もより大きなものとなってきており、更に、近年使用される機器の小型化に伴い、材料により大きな歪がかかる形状のものが増えている。そのため、近年の厳しい要求に対し、動的疲労耐久性に関しては十分満足するものとなっていない。
【0006】
これに対し、特許文献2には、一部が塩素置換されたアルキル基のリン酸エステルを使用することで、動的疲労耐久性(打鍵耐久性)に優れた硬化物を与えるためキーパッド用として好適なシリコーンゴム組成物が提案されているが、打鍵耐久性がなお十分ではなく、製造装置が腐食してしまうため好ましくない。
これを解決するために、特許文献3には、分子中にアルケニル基を有するオルガノジシラザンと脂肪酸エステル及び/又は脂肪族アルコールのエステルとを使用することで、動的疲労耐久性に優れた硬化物が得られ、キーパッド用として好適なシリコーンゴム組成物が提案されている。特許文献4では、分子中にアルケニル基を有するオルガノジシラザンの代わりに、より安価かつ付加加硫時の触媒毒や硬化物の黄変が抑制されるビニル基含有アルコキシシランを使用して、動的疲労耐久性に優れた硬化物を得ることができ、キーパッド用として好適なシリコーンゴム組成物が提案されている。
しかし、いずれも200℃で4時間の二次加硫を行っており、一次加硫のみでは、耐久性が低下してしまう場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-164111号公報
特開2009-275158号公報
特開2011-105782号公報
特開2017-218487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、一次加硫のみでも動的疲労耐久性(打鍵耐久性)に優れた硬化物が得られることから、キーパッド材料として好適なシリコーンゴム組成物及び該組成物を硬化成型してなるキーパッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、沈降シリカを含むミラブル型シリコーンゴム組成物に特定のオルガノシロキサンを添加することで、一次加硫のみでも硬化物の動的疲労耐久性が良好なミラブル型シリコーンゴム組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
【0010】
したがって、本発明は、
1. (A)ケイ素原子に結合したアルケニル基を1分子中に2個以上有する、重量平均重合度が1,000~100,000の直鎖状オルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上の沈降シリカ:10~100質量部、
(C)下記式(1)
TIFF
2025163371000001.tif
30
112
(式中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~6のアルキル基であり、nは、1~50の正数である。)
で示されるオルガノシロキサン:5~50質量部、
(D)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン:(A)成分及び(C)成分中のアルケニル基の合計量に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、並びに、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒:触媒量
を含有するミラブル型シリコーンゴム組成物、
2. (F)成分として、下記式(3)
R
2
Si(OR
3
)
3
(3)
(式中、R
2
は、炭素数1~12の1価炭化水素基であり、R
3
は、それぞれ独立して、炭素数1~4のアルキル基である。)
で示されるオルガノアルコキシシランの部分加水分解物0~10質量部を含有する1記載のミラブル型シリコーンゴム組成物、
3. 1又は2記載のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物、
4. 3記載の硬化物からなるキーパッド
を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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