TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025144612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024044340
出願日2024-03-21
発明の名称光硬化性樹脂組成物
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類C08F 290/06 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】不透明な封筒等に塗布して活性エネルギー線で硬化し、下地が透けて見えるように加工する樹脂組成物において、浸透性に優れ、また紫外線に暴露された場合でも変色が小さい、透明加工紙用の光硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】吸収性の紙に浸透させた後、活性エネルギー線により硬化させて得られる透明加工紙用の樹脂組成物であり、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレートと、直鎖アルキル(メタ)アクリレートと、光重合開始剤と、を含み、前記エチレンオキサイド変性量が8以下であり、光重合開始剤がα-ヒドロキシアセトフェノン系を含み、25℃における粘度が50~800mPa・sであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
吸収性の紙に浸透させた後、活性エネルギー線により硬化させて得られる透明加工紙用の樹脂組成物であり、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート(A)と、直鎖アルキル(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤(C)と、を含み、前記(A)のエチレンオキサイド変性量が8以下であり、前記(C)がα-ヒドロキシアセトフェノン系を含み、25℃における粘度が50~800mPa・sであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記(A)の配合量が組成物全量に対し65~90重量%であることを特徴とする請求項1記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1又は2いずれか記載の光硬化性樹脂により透明化された加工紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性の紙に浸透させた後、活性エネルギー線照射により硬化させて得られる透明加工紙用の光硬化性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紙に樹脂を含浸して半透明にする技術としては、光紫外線硬化型インキを用紙に含浸させて、該用紙を透明化する方法がある。例えばその用紙に含浸させる組成物として、重合性ビニールオリゴマーと光重合性ビニールモノマーとを含む紫外線重合型組成物と、酸化重合型組成物とを含む無溶剤性組成物が提案されている(特許文献1)。しかしながらこの配合は速硬化型ではなく、また紫外線で硬化しない酸化成分を含んでおり徐々に硬化が進むため、透明度の経時変化、印刷中での印刷物汚れ、印刷後積載された場合のブロッキングという問題があった。
【0003】
こうした問題に対応できる速硬化性の組成物として、過去に出願人は、2官能EO変性ビスフェノールAジアクリレートと、多官能アクリルモノマーと、光重合開始剤とを含む、粘度が500~3000mPa・sの透明加工紙用樹脂組成物を発明している(特許文献2)。この組成物は、紙への浸透性が良好で硬化速度も非常に速く、透明加工紙用の光硬化性樹脂組成物として大変優れた発明であった。しかしながら、場合により紙への浸透性を更に高めるため加温養生が必要な時があり、更に硬化後に紫外線等に暴露され続けると経時的に黄変しやすいという問題があり、改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3282019号
特許第6793485号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、不透明な封筒等に塗布して、紫外線等の活性エネルギー線で硬化し、下地の印刷物や模様が透けて見えるように加工する樹脂組成物において、浸透性に優れ、また紫外線に暴露された場合でも変色が小さい、透明加工紙用の光硬化性樹脂組成物を提供する事にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、請求項1の発明は、吸収性の紙に浸透させた後、活性エネルギー線により硬化させて得られる透明加工紙用の樹脂組成物であり、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート(A)と、直鎖アルキル(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤(C)と、を含み、前記(A)のエチレンオキサイド変性量が8以下であり、前記(C)がα-ヒドロキシアセトフェノン系を含み、25℃における粘度が50~800mPa・sであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物を提供する。
【0007】
また請求項2の発明は、前記(A)の配合量が組成物全量に対し65~90重量%であることを特徴とする請求項1記載の光硬化性樹脂組成物を提供する。
【0008】
また請求項3の発明は、請求項1又は2いずれか記載の光硬化性樹脂により透明化された加工紙を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、紙への浸透性に優れ、また紫外線に暴露された場合でも変色が小さいため、不透明な封筒等に塗布して、下地の印刷物や模様が透けて見えるよう用紙を半透明に加工する、速硬化型で透明加工紙用の光硬化性樹脂組成物として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の組成物の構成は、エチレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート(A)と、直鎖アルキル(メタ)アクリレート(B)と、光重合開始剤(C)である。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレートとメタクリレートとの双方を包含する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

アイカ工業株式会社
成形用フィルム
15日前
アイカ工業株式会社
塗料仕上げ工法
16日前
アイカ工業株式会社
反射防止フィルム
2日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1日前
アイカ工業株式会社
ビードフィラー用ゴム組成物
25日前
アイカ工業株式会社
無溶剤型ハードコート樹脂組成物及びこれを用いた光学積層体
8日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
5日前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
株式会社コバヤシ
成形体
2日前
東レ株式会社
熱硬化性樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
引抜成形品の製造方法
1か月前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
15日前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
5日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
9日前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
1日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
23日前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
1日前
花王株式会社
樹脂組成物
2か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
23日前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
2か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1日前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
15日前
UBE株式会社
衝撃吸収材
5日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
15日前
住友化学株式会社
樹脂組成物
1日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
2か月前
デンカ株式会社
磁性ビーズの製造方法
1日前
ハイモ株式会社
油中水型エマルジョン重合体
1日前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
17日前
株式会社村田製作所
樹脂組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミド系樹脂フィルム
1日前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
2か月前
続きを見る