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公開番号2024140321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051411
出願日2023-03-28
発明の名称液圧ユニット
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F15B 1/02 20060101AFI20241003BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】アキュムレータのプラダにおけるガス圧をより簡単に検知する。
【解決手段】油圧ユニット(1)は、アキュムレータ(30)を含む油圧回路(2)を備える。油圧回路の運転開始時(S)、アキュムレータの油室(33)における油圧(PW)が目標圧力(P1)に達するまで、油室に対して作動油(W)を供給する。検知対象(F)の運転開始時において油圧が目標圧力に達するまで油室に対して供給される作動油の流量(Q)を時間(t)で積分した対象積分値(IF)を、検知基準(K)の運転開始時において油圧が目標圧力に達するまで油室に対して供給される作動油の流量を時間で積分した既知の基準積分値(IK)と比較することによって、アキュムレータのプラダ(32)におけるガス圧(PA)を検知する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
アキュムレータ(30)を含む液圧回路(2)を備え、
前記液圧回路(2)の運転開始時(S)、前記アキュムレータ(30)の液室(33)における液圧(PW)が目標圧力(P1)に達するまで、前記液室(33)に対して作動液(W)を供給しており、
検知対象(F)の前記運転開始時(S)において前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して供給される前記作動液(W)の流量(Q)を時間(t)で積分した対象積分値(IF)を、検知基準(K)の前記運転開始時(S)において前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して供給される前記作動液(W)の前記流量(Q)を前記時間(t)で積分した既知の基準積分値(IK)と比較することによって、前記アキュムレータ(30)のプラダ(32)におけるガス圧(PA)を検知する、液圧ユニット。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記液圧回路(2)は、液圧ポンプ(10)を含み、
前記液圧ポンプ(10)は、モータ(12)によって駆動する固定容量ポンプ(11)であり、
前記流量(Q)は、前記モータ(12)の回転数(N)に応じて変化しており、
前記対象積分値(IF)及び前記基準積分値(IK)は、前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して前記作動液(W)を供給するときの前記回転数(N)を前記時間(t)で積分することによって、求められる、請求項1に記載の液圧ユニット。
【請求項3】
前記液圧回路(2)は、液圧ポンプ(10)を含み、
前記液圧ポンプ(10)は、可変容量ポンプ(14)であり、
前記流量(Q)は、前記液圧ポンプ(10)の斜板角度(θ)又は斜軸角度に応じて変化しており、
前記対象積分値(IF)及び前記基準積分値(IK)は、前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して前記作動液(W)を供給するときの前記斜板角度(θ)又は前記斜軸角度を前記時間(t)で積分することによって、求められる、請求項1に記載の液圧ユニット。
【請求項4】
前記対象積分値(IF)が、前記基準積分値(IK)よりも大きな第1閾値(E1)よりもさらに大きい場合、前記ガス圧(PA)の低下を判定する、請求項1から3のいずれか1つに記載の液圧ユニット。
【請求項5】
前記対象積分値(IF)が、前記第1閾値(E1)よりも大きな第2閾値(E2)よりもさらに大きい場合又は前記基準積分値(IK)よりも小さな第3閾値(E3)よりもさらに小さい場合、前記プラダ(32)の破損を判定する、請求項4に記載の液圧ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液圧ユニットに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
アキュムレータを含む液圧回路を備える液圧ユニットがある。液圧ユニットにおける液圧回路を正常に運転するためには、アキュムレータのプラダにおけるガス圧を検知する必要がある。アキュムレータのプラダにおけるガス圧を検知する手法として、例えば特許文献1に示すように、種々の技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平5-007432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アキュムレータのプラダにおけるガス圧を検知するに際して、従来の検知手法では、専用のガス圧検知装置を準備したり、通常運転モードとは異なる専用のガス圧検知モードを準備したりする必要があるため、液圧ユニットの構成が複雑にならざるを得なかった。
【0005】
本開示の目的は、アキュムレータのプラダにおけるガス圧をより簡単に検知することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1態様に係る液圧ユニット(1)は、アキュムレータ(30)を含む液圧回路(2)を備え、前記液圧回路(2)の運転開始時(S)、前記アキュムレータ(30)の液室(33)における液圧(PW)が目標圧力(P1)に達するまで、前記液室(33)に対して作動液(W)を供給しており、検知対象(F)の前記運転開始時(S)において前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して供給される前記作動液(W)の流量(Q)を時間(t)で積分した対象積分値(IF)を、検知基準(K)の前記運転開始時(S)において前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して供給される前記作動液(W)の前記流量(Q)を前記時間(t)で積分した既知の基準積分値(IK)と比較することによって、前記アキュムレータ(30)のプラダ(32)におけるガス圧(PA)を検知する。
【0007】
第1態様に係る液圧ユニット(1)では、作動液(W)の液圧(PW)が目標圧力(P1)に達するまでアキュムレータ(30)の液室(33)に対して供給される作動液(W)の流量(Q)を時間(t)で積分することによって、対象積分値(IF)及び基準積分値(IK)が得られる。第1態様に係る液圧ユニット(1)では、対象積分値(IF)を基準積分値(IK)と比較するという簡単な手法によって、アキュムレータ(30)のプラダ(32)におけるガス圧(PA)を検知することができる。
【0008】
本開示の第2態様に係る液圧ユニット(1)は、第1態様に係る液圧ユニット(1)であって、前記液圧回路(2)は、液圧ポンプ(10)を含み、前記液圧ポンプ(10)は、モータ(12)によって駆動する固定容量ポンプ(11)であり、前記流量(Q)は、前記モータ(12)の回転数(N)に応じて変化しており、前記対象積分値(IF)及び前記基準積分値(IK)は、前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して前記作動液(W)を供給するときの前記回転数(N)を前記時間(t)で積分することによって、求められる。
【0009】
第2態様に係る液圧ユニット(1)では、作動液(W)の流量(Q)を用いることなく、液圧ポンプ(10)(固定容量ポンプ(11))におけるモータ(12)の回転数(N)を時間(t)で積分することによって、対象積分値(IF)及び基準積分値(IK)を簡単に求めることができる。
【0010】
本開示の第3態様に係る液圧ユニット(1)は、第1態様に係る液圧ユニット(1)であって、前記液圧回路(2)は、液圧ポンプ(10)を含み、前記液圧ポンプ(10)は、可変容量ポンプ(14)であり、前記流量(Q)は、前記液圧ポンプ(10)の斜板角度(θ)又は斜軸角度に応じて変化しており、前記対象積分値(IF)及び前記基準積分値(IK)は、前記液圧(PW)が前記目標圧力(P1)に達するまで前記液室(33)に対して前記作動液(W)を供給するときの前記斜板角度(θ)又は前記斜軸角度を前記時間(t)で積分することによって、求められる。
(【0011】以降は省略されています)

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