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公開番号2025059140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023168955
出願日2023-09-29
発明の名称トリガー式液体噴出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B05B 11/10 20230101AFI20250403BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】ストッパー部材のオーバーランを抑制できるトリガー式液体噴出器を提供する。
【解決手段】トリガー式液体噴出器1は、噴出器本体と、ノズル部材と、トリガー部材と、ストッパー部材6と、を備え、ストッパー部材6は、ノズル部材の径方向外側に配置され、ノズル部材と共に噴出孔3aの中心軸回りに回転するストッパー本体筒部121と、前後方向でトリガー部材と噴出器本体との間に介在し、トリガー部材の移動を規制するストッパー規制部122と、ストッパー本体筒部121とストッパー規制部122とを連結するストッパー連結部123と、を備え、ストッパー本体筒部121と噴出器本体との間に、規制解除位置に位置するストッパー部材6の、規制位置と反対側への回転を規制する回転規制部7が設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、
前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、
前記噴出器本体の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設され、後方への移動によって、前記噴出器本体から前記ノズル部材に液体を流通させるトリガー部材と、
前記トリガー部材の後方への移動を規制する規制位置と、前記トリガー部材の後方への移動を許容する規制解除位置との間で移動可能なストッパー部材と、を備え、
前記ストッパー部材は、
前記ノズル部材の径方向外側に配置され、前記ノズル部材と共に前記噴出孔の中心軸回りに回転するストッパー本体筒部と、
前記規制位置に位置するときに前記トリガー部材と前記噴出器本体との間に介在し、前記規制解除位置に位置するときに前記トリガー部材と前記噴出器本体との間から離脱するストッパー規制部と、
前記ストッパー本体筒部と前記ストッパー規制部とを連結するストッパー連結部と、を備え、
前記ストッパー本体筒部と前記噴出器本体との間に、前記規制解除位置に位置する前記ストッパー部材の、前記規制位置と反対側への回転を規制する回転規制部が設けられている、
トリガー式液体噴出器。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記ストッパー本体筒部は、
前記ノズル部材の外周面に沿って形成された内筒部と、
前記内筒部の径方向外側に形成された外筒部と、を備え、
前記回転規制部は、
前記ストッパー本体筒部に設けられ、前記内筒部と前記外筒部とを径方向で接続するリブ部と、
前記噴出器本体に設けられ、前記内筒部と前記外筒部との隙間に前後方向で挿入され、且つ、前記リブ部と周方向で当接可能な凸部と、を備える、
請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記ノズル部材と前記ストッパー部材は、別部材である、
請求項1または2に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項4】
前記ノズル部材の外周面に、前記ストッパー部材が前記規制位置、前記規制解除位置のいずれの位置に位置するかを示す表示部が設けられ、
前記外筒部には、前記表示部と対向する位置で間欠となる間欠部が設けられている、
請求項2に記載のトリガー式液体噴出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式液体噴出器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
トリガー部材の操作によって容器体内から液体を吸い上げ、噴出孔を通じて液体を噴出するトリガー式液体噴出器が知られている。下記特許文献1に記載されたトリガー式液体噴出器は、不使用時にトリガー部材の後方移動を規制するストッパー部材を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-98189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記トリガー式液体噴出器では、ストッパー部材がノズル部材と共に回動可能に配設され、ストッパー部材がトリガー部材とシリンダ(噴出器本体)との間に挟持されることで、トリガー部材の後方移動を規制する。
ところで、従来、このようなストッパー部材が、トリガー部材の後方移動を許容する位置に回転したときに過剰に回転(オーバーラン)しないように、ノズル部材と噴出器本体との間に回転規制部を設ける場合がある。しかしながら、この構造は、ノズル部材の回転軸に近い位置に回転規制部が形成されるため、ストッパー部材を回転させると、てこの原理によって強い回転力が作用し、回転規制部の乗り越えなどによって、ストッパー部材がオーバーランしてしまう可能性があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ストッパー部材のオーバーランを抑制できるトリガー式液体噴出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係るトリガー式液体噴出器は、液体が収容された容器体に装着される噴出器本体と、前記噴出器本体に装着され、液体を噴出する噴出孔が形成されたノズル部材と、前記噴出器本体の前方に前方付勢状態で後方に移動可能に配設され、後方への移動によって、前記噴出器本体から前記ノズル部材に液体を流通させるトリガー部材と、前記トリガー部材の後方への移動を規制する規制位置と、前記トリガー部材の後方への移動を許容する規制解除位置との間で移動可能なストッパー部材と、を備え、前記ストッパー部材は、前記ノズル部材の径方向外側に配置され、前記ノズル部材と共に前記噴出孔の中心軸回りに回転するストッパー本体筒部と、前記規制位置に位置するときに前記トリガー部材と前記噴出器本体との間に介在し、前記規制解除位置に位置するときに前記トリガー部材と前記噴出器本体との間から離脱するストッパー規制部と、前記ストッパー本体筒部と前記ストッパー規制部とを連結するストッパー連結部と、を備え、前記ストッパー本体筒部と前記噴出器本体との間に、前記規制解除位置に位置する前記ストッパー部材の、前記規制位置と反対側への回転を規制する回転規制部が設けられている。
【0007】
本発明に係るトリガー式液体噴出器によれば、ストッパー部材を規制位置から規制解除位置に回転させることで、トリガー部材の後方移動が可能となる。トリガー部材を操作して後方移動させると、噴出器本体が容器体内の液体を吸い上げて、当該液体をノズル部材の噴出孔から外部に噴出することができる。
ここで、ストッパー部材は、ノズル部材と共に回転するストッパー本体筒部と、規制位置に位置するときにトリガー部材と噴出器本体との間に介在するストッパー規制部と、ストッパー本体筒部とを連結するストッパー連結部と、を備える。
ストッパー部材のオーバーランを規制する回転規制部は、ストッパー本体筒部と噴出器本体との間に設けられている。ストッパー本体筒部は、ノズル部材の径方向外側に配置されているため、回転規制部をノズル部材と噴出器本体との間に設ける場合よりも、てこの原理の支点(回転中心)から作用点(回転規制部)までの距離を長くとることができる。これにより、ストッパー部材の回転を規制する際に、回転規制部に強い回転力が作用しなくなる。また、回転規制部をノズル部材の径方向外側に配置することで、回転規制部の形成範囲を、従来よりも大きくすることができる。回転規制部が大きくなると、回転規制時の応力集中が緩和されるため、回転規制部の破損を効果的に抑制できる。したがって、ストッパー部材のオーバーランを抑制できる。
加えて、回転規制部をストッパー本体筒部以外の場所に設ける場合と比較して、意匠的な制約を受けることは少ない。例えば、噴出器本体のカバー体に、ストッパー部材に干渉させる形状を形成する場合、その形状が外観に表れてしまうため意匠的な制約が生じてしまうが、本発明によればこの制約を受けることは少ない。
【0008】
(2)前記ストッパー本体筒部は、前記ノズル部材の外周面に沿って形成された内筒部と、前記内筒部の径方向外側に形成された外筒部と、を備え、前記回転規制部は、前記ストッパー本体筒部に設けられ、前記内筒部と前記外筒部とを径方向で接続するリブ部と、前記噴出器本体に設けられ、前記内筒部と前記外筒部との隙間に前後方向で挿入され、且つ、前記リブ部と周方向で当接可能な凸部と、を備えてもよい。
【0009】
この場合には、噴出器本体に設けられた凸部が、ストッパー本体筒部に設けられたリブ部と周方向で当接することで、ストッパー部材の回転を規制できる。ここで、凸部は、ストッパー本体筒部に設けられた内筒部と外筒部との間に挿入されているため、仮に凸部がリブ部との当接により変形などしても、リブ部を乗り越え難くなる。これにより、ストッパー部材のオーバーランを効果的に抑制できる。
【0010】
(3)前記ノズル部材と前記ストッパー部材は、別部材であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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