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公開番号2025088294
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202905
出願日2023-11-30
発明の名称蓄圧式吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 83/00 20060101AFI20250604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】吐出する内容物にオイル成分が含まれていても、押下ヘッドの押し下げ時に、副ピストンが、下部筒体の内周面に張り付くように変形するのを抑制する。
【解決手段】主シリンダ内から上方に向けて突出し、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたプランジャ体の副ピストン72は、下方から上方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びる上側シール筒部13と、上方から下方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びる下側シール筒部14と、上側シール筒部のうち、上端部13aより下方に位置する部分の外周面、および下側シール筒部のうち、下端部14aより上方に位置する部分の外周面同士を上下方向に連結し、周方向に間隔をあけて配設された複数の縦リブ15と、を備え、縦リブは、上側シール筒部の上端部および下側シール筒部の下端部より径方向の内側に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に延び、内側が容器本体内に連通する主シリンダと、
前記主シリンダ内から上方に向けて突出し、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたプランジャ体と、
前記プランジャ体の上方に設けられ、内容物が吐出される吐出孔が形成された押下ヘッドと、
前記押下ヘッドが装着された上部筒体、および前記プランジャ体の上端部が内側に下方移動可能に収容された下部筒体を有するとともに、前記上部筒体内と前記下部筒体内とを上下方向に連通する連通孔が形成された副シリンダと、を備え、
前記プランジャ体は、
前記主シリンダ内に下方移動可能に嵌合された主ピストンと、
前記下部筒体内に下方移動可能に嵌合された副ピストンと、
前記連通孔を前記連通孔の下側から閉塞する上部弁体と、
前記下部筒体内のうち、前記副ピストンに区画され、かつ前記連通孔が開口した蓄圧空間と、前記主シリンダ内と、を連通する連通路と、を備え、
前記副ピストンは、
下方から上方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びる上側シール筒部と、
上方から下方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びる下側シール筒部と、
前記上側シール筒部のうち、上端部より下方に位置する部分の外周面、および前記下側シール筒部のうち、下端部より上方に位置する部分の外周面同士を上下方向に連結し、周方向に間隔をあけて配設された複数の縦リブと、を備え、
前記縦リブは、前記上側シール筒部の上端部および前記下側シール筒部の下端部より径方向の内側に位置している、蓄圧式吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄圧式吐出器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1に示されるように、上下方向に延び、内側が容器本体内に連通する主シリンダと、主シリンダ内から上方に向けて突出し、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたプランジャ体と、プランジャ体の上方に設けられ、内容物が吐出される吐出孔が形成された押下ヘッドと、押下ヘッドが装着された上部筒体、およびプランジャ体の上端部が内側に下方移動可能に収容された下部筒体を有するとともに、上部筒体内と下部筒体内とを上下方向に連通する連通孔が形成された副シリンダと、を備え、プランジャ体は、主シリンダ内に下方移動可能に嵌合された主ピストンと、下部筒体内に下方移動可能に嵌合された副ピストンと、連通孔を連通孔の下側から閉塞する上部弁体と、下部筒体内のうち、副ピストンに区画され、かつ連通孔が開口した蓄圧空間と、主シリンダ内と、を連通する連通路と、を備えた蓄圧式吐出器が知られている。
【0003】
この蓄圧式吐出器において、押下ヘッドを押し下げると、副シリンダおよびプランジャ体が主シリンダに対して下降することで、主シリンダ内が加圧され、主シリンダ内の内容物が連通路を通して蓄圧空間に流入する。そして、蓄圧空間の内圧が所定値に達したときに、副シリンダに対してプランジャ体が下降する。これにより、上部弁体が連通孔を開放し、蓄圧空間と吐出孔とが連通孔を通して連通する。その結果、内容物が吐出孔を通して外部に吐出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭55-124564号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した蓄圧式吐出器では、吐出する内容物にオイル成分が含まれていると、プランジャ体を副シリンダに対して下降させるのに要する蓄圧空間の内圧が高くなり、この下降が生ずる前に、蓄圧空間の内圧によって、副ピストンが、下部筒体の内周面に張り付くように変形するおそれがあった。このような張り付きが生ずると、プランジャ体が副シリンダに対して下降しにくくなり、内容物を吐出するのに要する押下ヘッドの押し下げ力が高くなる。この問題は、吐出器が置かれた雰囲気温度が高いと、副ピストンが軟化するため特に現れやすい。
【0006】
本発明は、吐出する内容物にオイル成分が含まれていても、押下ヘッドの押し下げ時に、副ピストンが、下部筒体の内周面に張り付くように変形するのを抑制することができる蓄圧式吐出器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る蓄圧式吐出器は、上下方向に延び、内側が容器本体内に連通する主シリンダと、前記主シリンダ内から上方に向けて突出し、上方付勢状態で下方移動可能に支持されたプランジャ体と、前記プランジャ体の上方に設けられ、内容物が吐出される吐出孔が形成された押下ヘッドと、前記押下ヘッドが装着された上部筒体、および前記プランジャ体の上端部が内側に下方移動可能に収容された下部筒体を有するとともに、前記上部筒体内と前記下部筒体内とを上下方向に連通する連通孔が形成された副シリンダと、を備え、前記プランジャ体は、前記主シリンダ内に下方移動可能に嵌合された主ピストンと、前記下部筒体内に下方移動可能に嵌合された副ピストンと、前記連通孔を前記連通孔の下側から閉塞する上部弁体と、前記下部筒体内のうち、前記副ピストンに区画され、かつ前記連通孔が開口した蓄圧空間と、前記主シリンダ内と、を連通する連通路と、を備え、前記副ピストンは、下方から上方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びる上側シール筒部と、上方から下方に向かうに従い径方向の外側に向けて延びる下側シール筒部と、前記上側シール筒部のうち、上端部より下方に位置する部分の外周面、および前記下側シール筒部のうち、下端部より上方に位置する部分の外周面同士を上下方向に連結し、周方向に間隔をあけて配設された複数の縦リブと、を備え、前記縦リブは、前記上側シール筒部の上端部および前記下側シール筒部の下端部より径方向の内側に位置している。
【0008】
副ピストンが、上側シール筒部の外周面、および下側シール筒部の外周面同士を上下方向に連結し、周方向に間隔をあけて配設された複数の縦リブを備えているので、副ピストンが、蓄圧空間の内圧上昇に伴い、下部筒体の内周面に張り付くように変形しようとしても、縦リブが梁の役目を果たし、副ピストンの変形を規制することとなる。したがって、吐出する内容物にオイル成分が含まれていて、蓄圧空間の内圧が高くなりやすくても、押下ヘッドの押し下げ時に、副ピストンが、下部筒体の内周面に張り付くように変形するのを抑制することができる。
縦リブが、上側シール筒部のうち、上端部より下方に位置する部分の外周面、および下側シール筒部のうち、下端部より上方に位置する部分の外周面同士を上下方向に連結し、かつ上側シール筒部の上端部および下側シール筒部の下端部より径方向の内側に位置しているので、縦リブが、下部筒体の内周面に当接するのを抑制することが可能になり、縦リブを設けたことで、内容物を吐出するのに要する押下ヘッドの押し下げ力が高くなってしまうのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る蓄圧式吐出器によれば、吐出する内容物にオイル成分が含まれていても、押下ヘッドの押し下げ時に、副ピストンが、下部筒体の内周面に張り付くように変形するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態の蓄圧式吐出器の縦断面図である。
図1の副ピストンの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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