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公開番号2025088093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202555
出願日2023-11-30
発明の名称ストッパーを備えるトリガー式吐出器
出願人株式会社吉野工業所
代理人弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類B65D 47/34 20060101AFI20250604BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ノズルヘッドの押し下げを阻止するためのストッパーに、ポンプ機構の付勢部材としての構成を付与し、廃棄時の分別の手間を省くと共に、該付勢部材に対して長期に亘って付勢力を付与(維持)する。
【解決手段】ベースキャップ2と、基部3と、中空ステム41と、ノズルヘッド4と、基部3につながる支持アーム61に回動可能に支持される操作レバー5と、を備え、操作レバー5を牽曳および回動させてノズルヘッド4を押し込むことにより、容器本体1内の内容物をノズルヘッド4から吐出させるトリガー式吐出器であって、基部3は、その側壁に回動可能に保持されノズルヘッド4の下面に当接させてその押し下げを規制する一方、ノズルヘッド4の下面からの離反によりその押し下げを許容するストッパー6を備え、ストッパー6にノズルヘッド4のロック状態を解除したときにのみノズルヘッド4を、操作レバー5とともに弾性支持する付勢部67を設けたこと。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
内容物を収容する容器本体の口頚部に装着され、天面壁に開口部を有するベースキャップと、
該ベースキャップの天面壁に設けられ、該開口部につながる貫通開口部を有する筒状の基部と、
前記開口部および前記貫通開口部に挿通され、起立姿勢に保持される中空ステムを有し、該ベースキャップの上方に位置するノズルヘッドと、
該ノズルヘッドの外側壁に形成された軸部に連係可能な連係部を有し、前記筒状の基部につながる支持アームの先端に枢軸を介して回動可能に支持される操作レバーと、を備え、
該操作レバーを該枢軸を基点に牽曳および回動させて、前記ノズルヘッドを、前記中空ステムとともに繰り返し押し込むことにより、前記容器本体の口頚部の内側に吊り下げ保持されたポンプ機構を駆動させて該容器本体内の内容物を、該ノズルヘッドのノズル部から吐出させるトリガー式吐出器であって、
前記筒状の基部は、その側壁に設けられた係合軸部を介して回動可能に保持され、前記ノズルヘッドの下面に当接させて該ノズルヘッドおよび該中空ステムの押し下げを規制し、ロック状態に維持する一方、該ノズルヘッドの下面からの離反により、ロック状態を解除して該ノズルヘッドおよび該中空ステムの押し下げを許容するストッパーを備え、
該ストッパーに、前記ノズルヘッドのロック状態を解除したときにのみ該ノズルヘッドおよび該中空ステムを、前記操作レバーとともに弾性支持する付勢部を設けたことを特徴とするストッパーを備えるトリガー式吐出器。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
前記付勢部は、前記ノズルヘッドのロック状態が解除された際に、前記連係部および前記軸部の下方にその自由端を当接させて前記ノズルヘッドおよび前記中空ステムを前記操作レバーとともに弾性支持する片持ち支持形式のばね片からなることを特徴とする請求項１に記載のストッパーを備えるトリガー式吐出器。
【請求項３】
前記自由端は、前記ノズルヘッドのロック状態が解除された際に前記連係部および前記軸部に引っかかり、前記ばね片の、該連係部および該ノズルヘッドに対する位置決めを行う係止爪部を有することを特徴とする請求項２に記載のストッパーを備えるトリガー式吐出器。
【請求項４】
前記付勢部は、前記ノズルヘッドのロック状態が解除された際にその自由端を、前記操作レバーの把持部の内面に当接させて前記ノズルヘッドおよび前記中空ステムを前記操作レバーとともに弾性支持するする片持ち支持形式のばね片からなることを特徴とする請求項１に記載のストッパーを備えるトリガー式吐出器。
【請求項５】
前記ストッパーは、前記中空ステムを挟む対向位置で起立姿勢に保持可能な一対の脚部と、該一対の脚部の相互間に設けられ、該一対の脚部が起立姿勢にあるときに前記中空ステムの胴体部分に合わさるとともにその上端面を前記ノズルヘッドの下面に当接可能なストッパー本体と、該一対の脚部の側端にそれぞれにつながり、前記支持アームを内側に収めるＵ字形状をなす周壁とを備え、該周壁は、該ストッパーを回動させる際に前記支持アームに形成された誘導凸部に縁部を沿わせて該ストッパーの回動をガイドする窓孔を有することを特徴とする請求項１に記載のストッパーを備えるトリガー式吐出器。
【請求項６】
前記窓孔は、前記縁部の行き止まり端の少なくとも２カ所において前記誘導凸部をアンダーカット嵌合させる嵌合凹部を有することを特徴とする請求項５に記載のストッパーを備えるトリガー式吐出器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、液状物からなる内容物をノズル部を通して吐出させるノズルヘッドを備え、該ノズルヘッドの押し下げを規制するストッパーを備えるトリガー式吐出器に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来より、化粧品や洗剤等の液状物からなる内容物を吐出させる容器として、トリガーの操作により容器本体内から内容物を吸い上げてノズルから吐出するトリガー式液体噴出器が知られている。
【０００３】
このような容器では、トリガーを引くことでポンプが作動して内容物をノズルを通して簡単に吐出することができるように構成されているため、流通時や取扱時等において該トリガーが意図せず操作されることを阻止するためのストッパーが提案されている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０－７００７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記トリガー式液体噴出器では、一般にポンプを構成する中空ステムを上方付勢状態にするため、スプリングなどの金属材料からなる付勢部材が、ポンプのシリンダー内に収容されている。このような噴出器を廃棄する際には、金属材料からなる付勢部材を、他の合成樹脂材料からなる部材と分別する必要があるが、該付勢部材をシリンダーから取り出すことが困難で、非常に手間がかかる点に課題があった。
【０００６】
そのため、従来より、前記付勢部材として金属材料の代わりに、合成樹脂材料を用いることも検討されている。しかし、合成樹脂材料からなる付勢部材は、耐久性が低く、とくに吐出器の流通や保管時において、長期にわたって付勢部材を圧縮変形したままにしておくと、その形状で付勢部材がへたってしまい、付勢部材の付勢力を維持することができない点に問題があった。
【０００７】
そこで、本発明では、ノズルヘッドの意図しない押し下げを阻止するためのストッパーに、ポンプ機構の付勢部材としての構成を付与し、廃棄時の分別の手間を省くことのできると共に、該付勢部材に対して、長期に亘って付勢力を付与（維持）することのできるストッパーを備えるトリガー式吐出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を実現するために開発した本発明のストッパーを備えるトリガー式吐出器は、
内容物を収容する容器本体の口頚部に装着され、天面壁に開口部を有するベースキャップと、
該ベースキャップの天面壁に設けられ、該開口部につながる貫通開口部を有する筒状の基部と、
前記開口部および前記貫通開口部に挿通され、起立姿勢に保持される中空ステムを有し、該ベースキャップの上方に位置するノズルヘッドと、
該ノズルヘッドの外側壁に形成された軸部に連係可能な連係部を有し、前記筒状の基部につながる支持アームの先端に枢軸を介して回動可能に支持される操作レバーと、を備え、
該操作レバーを該枢軸を基点に牽曳および回動させて、前記ノズルヘッドを、前記中空ステムとともに繰り返し押し込むことにより、前記容器本体の口頚部の内側に吊り下げ保持されたポンプ機構を駆動させて該容器本体内の内容物を、該ノズルヘッドのノズル部から吐出させるトリガー式吐出器であって、
前記筒状の基部は、その側壁に設けられた係合軸部を介して回動可能に保持され、前記ノズルヘッドの下面に当接させて該ノズルヘッドおよび該中空ステムの押し下げを規制し、ロック状態に維持する一方、該ノズルヘッドの下面からの離反により、ロック状態を解除して該ノズルヘッドおよび該中空ステムの押し下げを許容するストッパーを備え、
該ストッパーに、前記ノズルヘッドのロック状態を解除したときにのみ該ノズルヘッドおよび該中空ステムを、前記操作レバーとともに弾性支持する付勢部を設けたことを特徴とする。
【０００９】
なお、本発明のストッパーを備えるトリガー式吐出器においては、前記付勢部は、前記ノズルヘッドのロック状態が解除された際に、前記連係部および前記軸部の下方にその自由端を当接させて前記ノズルヘッドおよび前記中空ステムを前記操作レバーとともに弾性支持する片持ち支持形式のばね片からなることが好ましい。
【００１０】
また、本発明のストッパーを備えるトリガー式吐出器においては、前記自由端は、前記ノズルヘッドのロック状態が解除された際に前記連係部および前記軸部に引っかかり、前記ばね片の、該連係部および該ノズルヘッドに対する位置決めを行う係止爪部を有することが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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