TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025062302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171266
出願日
2023-10-02
発明の名称
インダクタ
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
H01F
17/04 20060101AFI20250407BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】Q特性を改善することが可能なインダクタを提供する。
【解決手段】複数の非導電性材料層19が積層されてなる積層構造を有する部品本体12を有するインダクタ11は、部品本体12の内部に、複数のライン導体23と複数のビア導体24とを有する。ライン導体23は、ビア導体24と接続されるパッド部25とパッド部25に接続されるライン配線部30とを有し、ライン導体23とビア導体24とが交互に接続した螺旋状のコイル20と、を備える。ビア導体24は、ライン導体23に沿って延びる長手形状の長手ビア導体24を含む。パッド部25は、長手ビア導体24と接続される長手パッド部25を含み、その幅方向寸法は、ライン配線部30の幅方向寸法より大きく、コイル20の軸線方向に透視したとき、長手パッド部25の幅方向の中心位置は、ライン配線部30の幅方向の中心位置から、螺旋状の軌道の内周側及び外周側の少なくとも一方にずれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の非導電性材料層が積層されてなる積層構造を有する、部品本体と、
前記部品本体の内部に配置されるものであって、前記非導電性材料層間の界面に沿ってそれぞれ延びる複数のライン導体と、前記非導電性材料層を厚み方向に貫通する複数のビア導体と、をもって構成され、前記ライン導体は、前記ビア導体と接続されるパッド部と前記パッド部に接続されるライン配線部とを有し、前記ライン導体と前記ビア導体とが交互に接続されることによって螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされた、コイルと、を備え、
前記ビア導体は、前記ライン導体に沿って延びる長手形状の長手ビア導体を含み、
前記パッド部は、前記長手ビア導体と接続される長手パッド部を含み、
前記長手パッド部の幅方向寸法は、前記ライン配線部の幅方向寸法より大きく、
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部の幅方向の中心位置は、前記ライン配線部の幅方向の中心位置から、前記螺旋状の軌道の内周側及び外周側の少なくとも一方にずれている、
インダクタ。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記部品本体の外表面から露出するように設けられ、前記コイルのいずれかの端に接続された外部端子電極を更に備え、
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部のうち、少なくとも前記外部端子電極と最隣接する部分の幅方向の中心位置が、前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の内周側にずれている、
請求項1に記載のインダクタ。
【請求項3】
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部のうち、少なくとも前記部品本体の表面と最隣接する部分の幅方向の中心位置が、前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の内周側にずれている、
請求項1又は2に記載のインダクタ。
【請求項4】
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部は、前記ライン配線部の幅方向の中心位置からずれる方向が互いに異なる複数の長手パッド部を含む、
請求項1又は2に記載のインダクタ。
【請求項5】
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部は、前記ライン配線部の幅方向の中心位置からずれる方向が当該ライン導体の延びる方向における位置によって異なる長手パッド部を含む、
請求項1又は2に記載のインダクタ。
【請求項6】
前記部品本体の外表面から露出するように設けられ、前記コイルのいずれかの端に接続された外部端子電極を更に備え、
前記コイルの軸線方向に透視したときの、前記外部端子電極の前記ライン配線部側を向く角部と前記ライン配線部の外周縁との最短距離をdとすると、
前記ライン配線部は、前記外部端子電極の内側端面又は前記部品本体の表面との間隔がdと同じか、又はdより小さい第1の領域と、前記外部端子電極の内側端面又は前記部品本体の表面との間隔がdより大きい第2の領域と、を有し、
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部のうち、前記第1の領域に重なる部分の幅方向の中心位置が、前記第1の領域の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の内周側にずれており、
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記長手パッド部のうち、前記第2の領域に重なる部分の幅方向の中心位置が、前記第2の領域の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の外周側にずれている、
請求項1又は2に記載のインダクタ。
【請求項7】
dは、10μm以上である、
請求項6に記載のインダクタ。
【請求項8】
前記長手パッド部は、幅方向の中心位置が前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の内周側にずれた第1の部分と、幅方向の中心位置が前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の外周側にずれた第2の部分と、を含み、
前記コイルの軸線方向に透視したとき、前記ライン配線部の前記第1の部分に重なる領域と、前記外部端子電極の内側端面又は前記部品本体の表面との間隔は、前記ライン配線部の前記第2の部分に重なる領域と、前記外部端子電極の内側端面又は前記部品本体の表面との間隔より小さい、
請求項1又は2に記載のインダクタ。
【請求項9】
前記部品本体は、直方体形状であり、実装面と、前記実装面に対向する天面と、前記実装面及び前記天面間を連結し、かつ互いに対向する第1側面及び第2側面と、前記実装面及び前記天面間並びに前記第1側面及び前記第2側面間をそれぞれ連結し、かつ互いに対向する第1端面及び第2端面と、を有し、
前記コイルは、前記部品本体の前記第1端面又は前記第2端面に対向する湾曲部と、前記天面に対向する直線部と、を有し、
前記長手パッド部のうち、前記天面と平行に対向する少なくとも一部の幅方向の中心位置が、前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の内周側にずれており、
前記長手パッド部のうち、前記天面と平行に対向しない少なくとも一部の幅方向の中心位置が、前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の外周側にずれている、
請求項1又は2に記載のインダクタ。
【請求項10】
複数の非導電性材料層が積層されてなる積層構造を有する、部品本体と、
前記部品本体の内部に配置されるものであって、前記非導電性材料層間の界面に沿ってそれぞれ延びる複数のライン導体と、前記非導電性材料層を厚み方向に貫通する複数のビア導体と、をもって構成され、前記ライン導体は、前記ビア導体と接続されるパッド部と前記パッド部に接続されるライン配線部とを有し、前記ライン導体と前記ビア導体とが交互に接続されることによって螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされた、コイルと、を備え、
前記ビア導体は、前記ライン導体に沿って延びる長手形状の長手ビア導体を含み、
前記パッド部は、前記長手ビア導体と接続される長手パッド部を含み、
前記長手パッド部は、幅方向寸法が均一でない不均一パッド部を含み、
前記不均一パッド部の幅方向寸法の最大値は、前記ライン配線部の幅方向寸法より大きく、
前記不均一パッド部の幅方向寸法の最小値は、前記ライン配線部の幅方向寸法と同じか、又はより大きく、
前記不均一パッド部のうち、幅方向寸法が前記ライン配線部の幅方向寸法より大きい部分の幅方向の中心位置が、前記ライン配線部の幅方向の中心位置から前記螺旋状の軌道の外周側にずれている、
インダクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インダクタの特性指標であるQ値(Q特性)を向上させるためには、ライン導体とビア導体(長手ビア導体を含む)とが交互に接続されることによって構成される螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされたコイルの内部に発生する磁束を遮らないようにすることが求められる。例えば、特許文献1には、長手ビア導体が張り出す度合いを低減するため、長手ビア導体が螺旋状の軌道の内周側だけでなく、外周側にずれている構造が開示されている(図13参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-47357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような長手ビア導体をずらした場合であっても充分なQ値の向上を得られなくなってきている。特に近年のインダクタの低背化小型化の要求に伴い、本傾向は顕著になっている。これは、長手ビア導体は、その長手方向の長さが長く、かつ、ビア導体は、積層方向に接続する導体であることから積層方向の厚みを抑えることが難しく、また、ライン導体間の短絡抑制の観点から積層方向の厚みが厚いことが好ましいため、長手ビア導体を螺旋状の軌道の内周側にずらした場合、コイル内部を通過する磁束を遮蔽する影響が大きく、Q特性の劣化を抑制できない可能性があるためである。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、Q特性を改善することが可能なインダクタを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のインダクタは、第1の態様において、複数の非導電性材料層が積層されてなる積層構造を有する、部品本体と、上記部品本体の内部に配置されるものであって、上記非導電性材料層間の界面に沿ってそれぞれ延びる複数のライン導体と、上記非導電性材料層を厚み方向に貫通する複数のビア導体と、をもって構成され、上記ライン導体は、上記ビア導体と接続されるパッド部と上記パッド部に接続されるライン配線部とを有し、上記ライン導体と上記ビア導体とが交互に接続されることによって螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされた、コイルと、を備え、上記ビア導体は、上記ライン導体に沿って延びる長手形状の長手ビア導体を含み、上記パッド部は、上記長手ビア導体と接続される長手パッド部を含み、上記長手パッド部の幅方向寸法は、上記ライン配線部の幅方向寸法より大きく、上記コイルの軸線方向に透視したとき、上記長手パッド部の幅方向の中心位置は、上記ライン配線部の幅方向の中心位置から、上記螺旋状の軌道の内周側及び外周側の少なくとも一方にずれている。
【0007】
本発明のインダクタは、第2の態様において、複数の非導電性材料層が積層されてなる積層構造を有する、部品本体と、上記部品本体の内部に配置されるものであって、上記非導電性材料層間の界面に沿ってそれぞれ延びる複数のライン導体と、上記非導電性材料層を厚み方向に貫通する複数のビア導体と、をもって構成され、上記ライン導体は、上記ビア導体と接続されるパッド部と上記パッド部に接続されるライン配線部とを有し、上記ライン導体と上記ビア導体とが交互に接続されることによって螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされた、コイルと、を備え、上記ビア導体は、上記ライン導体に沿って延びる長手形状の長手ビア導体を含み、上記パッド部は、上記長手ビア導体と接続される長手パッド部を含み、上記長手パッド部は、幅方向寸法が均一でない不均一パッド部を含み、上記不均一パッド部の幅方向寸法の最大値は、上記ライン配線部の幅方向寸法より大きく、上記不均一パッド部の幅方向寸法の最小値は、上記ライン配線部の幅方向寸法と同じか、又はより大きく、上記不均一パッド部のうち、幅方向寸法が上記ライン配線部の幅方向寸法より大きい部分の幅方向の中心位置が、上記ライン配線部の幅方向の中心位置から上記螺旋状の軌道の外周側にずれている。
【0008】
本発明のインダクタは、第3の態様において、複数の非導電性材料層が積層されてなる積層構造を有する、部品本体と、上記部品本体の内部に配置されるものであって、上記非導電性材料層間の界面に沿ってそれぞれ延びる複数のライン導体と、上記非導電性材料層を厚み方向に貫通する複数のビア導体と、をもって構成され、上記ライン導体は、上記ビア導体と接続されるパッド部と上記パッド部に接続されるライン配線部とを有し、上記ライン導体と上記ビア導体とが交互に接続されることによって螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされた、コイルと、上記部品本体の外表面から露出するように設けられ、上記コイルのいずれかの端に接続された外部端子電極と、を備え、上記ビア導体は、上記ライン導体に沿って延びる長手形状の長手ビア導体を含み、上記パッド部は、上記長手ビア導体と接続される長手パッド部を含み、上記部品本体は、直方体形状であり、実装面と、上記実装面に対向する天面と、上記実装面及び上記天面間を連結し、かつ互いに対向する第1側面及び第2側面と、上記実装面及び上記天面間並びに上記第1側面及び上記第2側面間をそれぞれ連結し、かつ互いに対向する第1端面及び第2端面と、を有し、上記コイルの軸線は、上記実装面に直交する方向に向けられており、上記長手パッド部の幅方向寸法は、上記ライン配線部の幅方向寸法より大きく、上記部品本体の表面と上記ライン配線部の外周縁との最短距離をDとすると、上記長手パッド部のうち、上記外部端子電極の内側端面又は上記部品本体の表面との間隔がDと同じか、又はDより小さい部分の幅方向の中心位置が、上記ライン配線部の幅方向の中心位置から上記螺旋状の軌道の内周側にずれており、上記長手パッド部のうち、上記外部端子電極の内側端面又は上記部品本体の表面との間隔がDより大きい部分の幅方向の中心位置が、上記ライン配線部の幅方向の中心位置から上記螺旋状の軌道の外周側にずれている。
【0009】
本発明のインダクタは、第4の態様において、複数の非導電性材料層が積層されてなる積層構造を有する、部品本体と、上記部品本体の内部に配置されるものであって、上記非導電性材料層間の界面に沿ってそれぞれ延びる複数のライン導体と、上記非導電性材料層を厚み方向に貫通する複数のビア導体と、をもって構成され、上記ライン導体は、上記ビア導体と接続されるパッド部と上記パッド部に接続されるライン配線部とを有し、上記ライン導体と上記ビア導体とが交互に接続されることによって螺旋状の軌道に沿って延びる形態とされた、コイルと、を備え、上記ビア導体は、上記ライン導体に沿って延びる長手形状の長手ビア導体を含み、上記パッド部は、上記長手ビア導体と接続される長手パッド部を含み、上記長手パッド部の幅方向寸法は、上記ライン配線部の幅方向寸法より大きく、上記ライン配線部は、線対称な形状を有する線対称ライン配線部を含み、上記線対称ライン配線部に接続される長手パッド部は、当該ライン導体の延びる方向に順に配置された第3の部分及び第4の部分を含み、上記線対称ライン配線部をその対称軸で上記第3の部分及び上記第4の部分の方へ折り返したものを仮想ライン配線部としたとき、上記第3の部分の内周縁は、上記仮想ライン配線部の内周縁上に位置し、上記第3の部分の外周縁は、上記仮想ライン配線部の外周縁から張り出し、上記第4の部分の内周縁は、上記仮想ライン配線部の内周縁から張り出し、上記第4の部分の外周縁は、上記仮想ライン配線部の外周縁上に位置する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、Q特性を改善することが可能なインダクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社村田製作所
電池
24日前
株式会社村田製作所
電池
24日前
株式会社村田製作所
半導体装置
2日前
株式会社村田製作所
圧電ポンプ
10日前
株式会社村田製作所
インダクタ
20日前
株式会社村田製作所
同軸コネクタ
2日前
株式会社村田製作所
位置調整装置
24日前
株式会社村田製作所
インダクタ部品
4日前
株式会社村田製作所
電池および電池パック
24日前
株式会社村田製作所
推定装置、推定方法、および推定プログラム
2日前
株式会社村田製作所
エピタキシャル成長基板及び半導体装置の製造方法
2日前
株式会社村田製作所
固体電池
24日前
株式会社村田製作所
端末装置、管理装置、システム、制御方法、及びプログラム
10日前
株式会社村田製作所
フィルタ装置およびそれを備えたアンテナモジュール、ならびに通信装置
10日前
株式会社村田製作所
積層セラミックコンデンサ
23日前
株式会社村田製作所
熱ショックタンパク質遺伝子発現調整剤、医薬品、化粧品、及び熱ショックタンパク質遺伝子発現調整剤の製造方法
4日前
個人
超音波接合
18日前
日星電気株式会社
平型電線
27日前
株式会社FLOSFIA
半導体装置
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
2日前
オムロン株式会社
電磁継電器
3日前
オムロン株式会社
電磁継電器
3日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
26日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
17日前
株式会社村田製作所
電池
24日前
株式会社村田製作所
電池
24日前
株式会社村田製作所
電池
24日前
日星電気株式会社
ケーブルの接続構造
24日前
キヤノン株式会社
無線通信装置
19日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
26日前
シチズン電子株式会社
発光装置
17日前
株式会社村田製作所
電池
25日前
住友電装株式会社
コネクタ
24日前
ローム株式会社
半導体装置
25日前
株式会社バンダイ
電池収容構造及び玩具
2日前
続きを見る
他の特許を見る