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公開番号2025062867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172218
出願日2023-10-03
発明の名称情報処理システム、データ構造、情報処理方法、プログラム、および非一時的な記録媒体
出願人国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人IPX
主分類G06Q 50/20 20120101AFI20250408BHJP(計算;計数)
要約【課題】教育等のカリキュラム作成を支援する情報処理システム、データ構造、情報処理方法、プログラム及び非一時的な記録媒体を提供する。
【解決手段】情報処理システムでは、少なくとも1つのプロセッサにより次の各ステップがなされる。取得ステップA1では、所定のカリキュラムに含まれる複数のタスクの関係性を表すグラフネットワークを取得する。指定ステップA3では、属性が未定または初期状態である未定ノードの1つを指定ノードとして指定する。質問出力ステップA4では、属性が未定または初期状態である指定ノードに対する質問を出力する。第1の設定ステップA7では、出力された質問に対するユーザからの回答に応じて、質問情報に対応する指定ノードの属性の状態設定等を行うことにより、ユーザの個別カリキュラムに対応する部分グラフを形成可能とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理システムであって、
次の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能な少なくとも1つのプロセッサを備え、
取得ステップでは、所定のカリキュラムに含まれる複数のタスクの関係性を表すグラフネットワークによって表現可能に構成されるデータ構造に関する情報を取得し、
前記データ構造は、前記タスクのそれぞれに対応する複数のノードと、前記タスクの関係性を表す複数の有向エッジとを含み、
前記複数のノードのそれぞれは、第1の属性と、第2の属性とに対応付けられ、
前記第1の属性は、前記カリキュラムにおける前記タスクの性質を示し、
前記第2の属性は、前記タスクに対するユーザの認識を示し、
ここで、前記第1の属性および前記第2の属性のそれぞれは、第1の状態、第2の状態、および第3の状態のいずれか1つをとるように構成され、前記第3の状態は、属性の状態が未定または初期状態であることを示し、
前記複数の有向エッジのそれぞれは、前記複数のノード同士を接続することにより前記タスクの関係性を示し、
指定ステップでは、前記第3の状態をとる属性を含むノードである未定ノードの1つを指定ノードとして指定し、
質問出力ステップでは、前記指定ノードの属性のうち、前記第3の状態をとる属性に対応する質問情報を出力し、前記質問情報は、前記指定ノードに対応する前記タスクに関する質問を示し、前記第1の属性および前記第2の属性のそれぞれに対応付けられており、
第1の設定ステップでは、出力された前記質問に対するユーザからの回答に応じて、前記質問情報に対応する前記指定ノードの属性の状態を前記第1の状態および前記第2の状態のいずれか1つに設定し、
第2の設定ステップでは、
前記指定ノードの状態が前記第1の状態に設定された場合に、前記指定ノードを終点とする有向道を有する少なくとも1つのノードの状態を前記第1の状態に設定し、
前記指定ノードの状態が前記第2の状態に設定された場合に、前記指定ノードを始点とする有向道を有する少なくとも1つのノードの状態を前記第2の状態に設定し、
これにより、前記指定ノードとして指定可能な未定ノードに関する所定の終了条件が満たされる場合に、前記ユーザの個別カリキュラムに対応する部分グラフを形成可能とし、ここで、前記部分グラフは、前記第1の属性が前記第1の状態をとり、かつ、前記第2の属性が前記第2の状態をとるノードである特定ノードと、当該特定ノード間を接続する有向エッジである特定有向エッジと、により構成される、情報処理システム。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記指定ステップでは、前記未定ノードのうち、前記第1の属性が第2の状態をとるまたは前記第2の属性が第1の状態をとるノードに対応する前記未定ノードを、前記指定ノードとして指定しない、情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記指定ステップでは、前記未定ノードのそれぞれのスコアに基づき前記未定ノードの1つを前記指定ノードとして指定し、ここで、前記スコアは、前記第1の設定ステップおよび前記第2の設定ステップの処理によって状態が変化するノードの数と、前記第1の設定ステップおよび前記第2の設定ステップの処理による指定可能な前記未定ノードの数の変化と、に基づいて設定される、情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記指定ステップでは、全てのノードが前記未定ノードの場合に、前記ユーザの目的に関する質問に対応する前記未定ノードを前記指定ノードとして指定する、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記質問出力ステップでは、選択式の質問によって構成される質問情報を出力し、ここで、前記選択式の質問は、前記第1の状態に対応する回答を表す選択肢と、前記第2の状態に対応する回答を表す選択肢とにより回答可能に構成される、情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の属性は、前記タスクが前記カリキュラムのなかで必須であるか否かを示す属性を含み、
あるノードの前記第1の属性が前記第1の状態であることは、当該ノードに対応するタスクが前記カリキュラムのなかで必須であることを示し、
あるノードの前記第1の属性が前記第2の状態であることは、当該ノードに対応するタスクが前記カリキュラムのなかで必須でないことを示し、
前記第2の属性は、前記ユーザが前記タスクを実行済みであるか否かを示す属性を含み、
あるノードの前記第2の属性が前記第1の状態であることは、前記ユーザが当該ノードに対応するタスクを達成済みであることを示し、
あるノードの前記第2の属性が前記第1の状態であることは、前記ユーザが当該ノードに対応するタスクを未達成であることを示す、情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記グラフネットワークは、有向非巡回グラフにより構成されるグラフを含む、情報処理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
さらに第1の提示ステップでは、前記指定ノードとして指定可能な未定ノードの数が前記終了条件を満たした場合に、前記部分グラフに含まれる特定ノードに対応するタスクと、当該タスクの達成順序とを含むカリキュラムを、ユーザに対して提示させる、情報処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記質問出力ステップでは、さらに、前記質問に対する回答を入力可能な回答領域と、さらに前記質問の内容または意図の理解を補助する補助情報とを一覧可能な視覚情報を出力する、情報処理システム。
【請求項10】
データ構造であって、
所定のカリキュラムに含まれる複数のタスクの関係性を表すグラフネットワークによって表現可能に構成され、前記タスクのそれぞれに対応する複数のノードと、前記タスクの関係性を表す複数の有向エッジとを含み、
前記複数のノードのそれぞれは、第1の属性と、第2の属性と、前記第1の属性および前記第2の属性のそれぞれに対応付けられている質問情報とに対応付けられ、
前記第1の属性は、前記カリキュラムにおける前記タスクの性質を示し、
前記第2の属性は、前記タスクに対するユーザの認識を示し、
ここで、前記第1の属性および前記第2の属性のそれぞれは、第1の状態、第2の状態、および第3の状態のいずれか1つをとるように構成され、前記第3の状態は、属性の状態が未定または初期状態であることを示し、
前記質問情報は、ユーザに対するノードに対応する前記タスクに関する質問に関する情報を示し、
前記データ構造は、少なくとも1つのコンピュータに次の各ステップを実行させるように構成され、
指定ステップでは、前記第3の状態をとる属性を含むノードである未定ノードの1つを指定ノードとして指定し、
質問出力ステップでは、前記指定ノードの属性のうち、前記第3の状態をとる属性に対応する前記質問情報を出力し、
第1の設定ステップでは、出力された前記質問に対するユーザからの回答に応じて、前記質問情報に対応する前記指定ノードの属性の状態を前記第1の状態および前記第2の状態のいずれか1つに設定し、
第2の設定ステップでは、
前記質問情報に対応する属性の状態が前記第1の状態に設定された場合に、前記指定ノードを終点とする有向道を有するノードの属性のうち、前記質問情報に対応する属性の状態を前記第1の状態に設定し、
前記質問情報に対応する属性の状態が前記第2の状態に設定された場合に、前記指定ノードを始点とする有向道を有するノードの属性のうち、前記質問情報に対応する属性の状態を前記第2の状態に設定し、
抽出ステップでは、前記指定ノードとして指定可能な未定ノードに関する所定の終了条件が満たされた場合に、前記グラフネットワークから、記第1の属性が前記第1の状態をとり、かつ、前記第2の属性が前記第2の状態をとるノードである特定ノードと、当該特定ノード間を接続する有向エッジである特定有向エッジとにより構成される部分グラフに基づき、前記ユーザの個別カリキュラムを抽出する、データ構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、データ構造、情報処理方法、プログラム、および非一時的な記録媒体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、操作対象物の操作に関する教育が、被験者の状況に応じて効果的に行われるように支援する教育支援システムが開示されている。教育支援システムは、パーソナルコンピュータの操作実績データを取得するデータ抽出部と、操作実績データに基づき、予め定められた評価項目の各々について合否を判定する第1評価部と、第1評価部の合否判定結果に基づき共教育の再受講の要否を判定する第2評価部と、第2評価部が再受講が必要と判定したときに、第1評価部が不合格と判定した評価項目を参照して個別教育カリキュラムを設定するカリキュラム設定部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-048280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術には、未だ改良の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムでは、次の各ステップがなされるようにプログラムを実行可能な少なくとも1つのプロセッサを備える。取得ステップでは、所定のカリキュラムに含まれる複数のタスクの関係性を表すグラフネットワークによって表現可能に構成されるデータ構造に関する情報を取得する。データ構造は、タスクのそれぞれに対応する複数のノードと、タスクの関係性を表す複数の有向エッジとを含む。複数のノードのそれぞれは、第1の属性と、第2の属性とに対応付けられる。第1の属性は、カリキュラムにおけるタスクの性質を示す。第2の属性は、タスクに対するユーザの認識を示す。ここで、第1の属性および第2の属性のそれぞれは、第1の状態、第2の状態、および第3の状態のいずれか1つをとるように構成され、第3の状態は、属性の状態が未定または初期状態であることを示す。複数の有向エッジのそれぞれは、複数のノード同士を接続することによりタスクの関係性を示す。指定ステップでは、第3の状態をとる属性を含むノードである未定ノードの1つを指定ノードとして指定する。質問出力ステップでは、指定ノードの属性のうち、第3の状態をとる属性に対応する質問情報を出力し、質問情報は、指定ノードに対応するタスクに関する質問を示し、第1の属性および第2の属性のそれぞれに対応付けられており、第1の設定ステップでは、出力された質問に対するユーザからの回答に応じて、質問情報に対応する指定ノードの属性の状態を第1の状態および第2の状態のいずれか1つに設定する。第2の設定ステップでは、指定ノードの状態が第1の状態に設定された場合に、指定ノードを終点とする有向道を有する少なくとも1つのノードの状態を第1の状態に設定する。指定ノードの状態が第2の状態に設定された場合に、指定ノードを始点とする有向道を有する少なくとも1つのノードの状態を第2の状態に設定する。これにより、指定ノードとして指定可能な未定ノードに関する所定の終了条件が満たされる場合に、ユーザの個別カリキュラムに対応する部分グラフを形成可能とする。部分グラフは、第1の属性が第1の状態をとり、かつ、第2の属性が第2の状態をとるノードである特定ノードと、当該特定ノード間を接続する有向エッジである特定有向エッジと、により構成される。
【0006】
このような構成によれば、よりよい技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
情報処理システム1を表す構成図である。
情報処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。
ユーザ端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。
データベースDB1、およびデータベースDB1に格納されるデータ構造D1の構成例を説明するための図である。
情報処理システム1において実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。
データ構造D1の状態遷移の一例を示す概念図である。
部分グラフG4の抽出方法の一例を説明するための概念図である。
アクティビティA4にて出力される質問情報を含む画面である質問画面4の一例を示す図である。
アクティビティA12にて個別カリキュラムを提示するための画面である結果画面5の一例を示す図である。
データ構造D1の別例としてのグラフG5の概念図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0009】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0010】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0または1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、または量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
(【0011】以降は省略されています)

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