TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025063312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2025011102,2023000356
出願日2025-01-27,2016-12-16
発明の名称抗C5抗体および使用方法
出願人中外製薬株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 16/18 20060101AFI20250408BHJP(有機化学)
要約【課題】本発明の目的は、抗C5抗体およびその使用方法を提供することである。
【解決手段】本発明は、抗C5抗体およびその使用方法を提供する。いくつかの態様において、本発明の単離された抗C5抗体は、酸性pHにおいてよりも中性pHにおいて高いアフィニティでC5のβ鎖内のエピトープに結合する。本発明はまた、本発明の抗C5抗体をコードする単離された核酸を提供する。本発明はまた、本発明の核酸を含む宿主細胞を提供する。本発明はまた、抗体を製造する方法であって、抗体が製造されるように本発明の宿主細胞を培養する工程を含む方法を提供する。本発明はさらに、C5のβ鎖のMG1-MG2ドメインを含むポリペプチドに対して動物を免疫化する工程を含む、抗C5抗体を製造する方法を提供する。本発明の抗C5抗体は、医薬品として使用するためのものであり得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)アミノ酸配列DX
1
GYX
2
X
3
PTHAMX
4
X
5
(ここでX
1
はGまたはA、X
2
はV、QまたはD、X
3
はTまたはY、X
4
はYまたはH、X
5
はLまたはYである)(配列番号:128)を含むHVR-H3と、(b)アミノ酸配列QX
1
TX
2
VGSSYGNX
3
(ここでX
1
はS、C、NまたはT、X
2
はFまたはK、X
3
はA、TまたはHである)(配列番号:131)を含むHVR-L3と、(c)アミノ酸配列X
1
IX
2
TGSGAX
3
YX
4
AX
5
WX
6
KG(ここでX
1
はC、AまたはG、X
2
はYまたはF、X
3
はT、DまたはE、X
4
はY、KまたはQ、X
5
はS、DまたはE、X
6
はAまたはVである)(配列番号:127)を含むHVR-H2とを含む、C5に結合する単離された抗体。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
(a)アミノ酸配列SSYYX
1
X
2
(ここでX
1
はMまたはV、X
2
はCまたはAである)(配列番号:126)を含むHVR-H1と、(b)アミノ酸配列X
1
IX
2
TGSGAX
3
YX
4
AX
5
WX
6
KG(ここでX
1
はC、AまたはG、X
2
はYまたはF、X
3
はT、DまたはE、X
4
はY、KまたはQ、X
5
はS、DまたはE、X
6
はAまたはVである)(配列番号:127)を含むHVR-H2と、(c)アミノ酸配列DX
1
GYX
2
X
3
PTHAMX
4
X
5
(ここでX
1
はGまたはA、X
2
はV、QまたはD、X
3
はTまたはY、X
4
はYまたはH、X
5
はLまたはYである)(配列番号:128)を含むHVR-H3とを含む、C5に結合する単離された抗体。
【請求項3】
(a)アミノ酸配列X
1
ASQX
2
IX
3
SX
4
LA(ここでX
1
はQまたはR、X
2
はN、QまたはG、X
3
はGまたはS、X
4
はD、KまたはSである)(配列番号:129)を含むHVR-L1と;(b)アミノ酸配列GASX
1
X
2
X
3
S(ここでX
1
はK、EまたはT、X
2
はLまたはT、X
3
はA、H、EまたはQである)(配列番号:130)を含むHVR-L2と;(c)アミノ酸配列QX
1
TX
2
VGSSYGNX
3
(ここでX
1
はS、C、NまたはT、X
2
はFまたはK、X
3
はA、TまたはHである)(配列番号:131)を含むHVR-L3とをさらに含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
(a)アミノ酸配列X
1
ASQX
2
IX
3
SX
4
LA(ここでX
1
はQまたはR、X
2
はN、QまたはG、X
3
はGまたはS、X
4
はD、KまたはSである)(配列番号:129)を含むHVR-L1と;(b)アミノ酸配列GASX
1
X
2
X
3
S(ここでX
1
はK、EまたはT、X
2
はLまたはT、X
3
はA、H、EまたはQである)(配列番号:130)を含むHVR-L2と;(c)アミノ酸配列QX
1
TX
2
VGSSYGNX
3
(ここでX
1
はS、C、NまたはT、X
2
はFまたはK、X
3
はA、TまたはHである)(配列番号:131)を含むHVR-L3とを含む、C5に結合する単離された抗体。
【請求項5】
配列番号:132~134のいずれか1つのアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインフレームワークFR1と;配列番号:135~136のいずれか1つのアミノ酸配列を含むFR2と;配列番号:137~139のいずれか1つのアミノ酸配列を含むFR3と;配列番号:140~141のいずれか1つのアミノ酸配列を含むFR4とをさらに含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項6】
配列番号:142~143のいずれか1つのアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインフレームワークFR1と;配列番号:144~145のいずれか1つのアミノ酸配列を含むFR2と;配列番号:146~147のいずれか1つのアミノ酸配列を含むFR3と;配列番号:148のアミノ酸配列を含むFR4とをさらに含む、請求項4に記載の抗体。
【請求項7】
(a) 配列番号:10、106~110のいずれか1つのアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するVH配列;(b) 配列番号:20、111~113のいずれか1つのアミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有するVL配列;または(c) (a)のVH配列および(b)のVL配列を含む、C5に結合する単離された抗体。
【請求項8】
配列番号:10、106~110のいずれか1つのVH配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項9】
配列番号:20、111~113のいずれか1つのVL配列を含む、請求項7に記載の抗体。
【請求項10】
配列番号:10、106~110のいずれか1つのVH配列および配列番号:20、111~113のいずれか1つのVL配列を含む、抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抗C5抗体およびその使用方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
補体系は、免疫複合体のクリアランスにおいて、ならびに感染性病原体、外来抗原、ウイルス感染細胞および腫瘍細胞に対する免疫応答において、中心的な役割を果たしている。約25~30種の補体タンパク質が存在しており、これらは血漿タンパク質と膜補因子の複雑な集合体として見出される。補体成分は、一連の複雑な酵素切断および膜結合事象において相互作用することによって、それらの免疫防御機能を達成する。結果として生じる補体カスケードは、オプソニン機能、免疫調節機能、および細胞溶解機能を有する産物の製造を導く。
【0003】
補体系は3つの異なる経路:古典経路、レクチン経路、および副経路を介して活性化されることが、現在、広く受け入れられている。これらの経路は多くの要素を共有しており、初期の段階では異なっているが、収束し、標的細胞の活性化および破壊に関与する同じ終末補体成分(C5からC9)を共有している。
【0004】
古典経路は、通常、抗原-抗体複合体の形成によって活性化される。これとは無関係に、レクチン経路の活性化の第1段階は、マンナン結合レクチン(MBL)、H-フィコリン、M-フィコリン、L-フィコリン、およびC型レクチンCL-11などの特定のレクチンの結合である。対照的に副経路は、低レベルのターンオーバー活性化を自発的に受け、これは、外来のまたは他の異常な表面(細菌、酵母、ウイルス感染細胞、または損傷組織)上で容易に増幅され得る。これらの経路は、補体成分C3が活性プロテアーゼによって切断されてC3aとC3bをもたらす箇所で収束する。
【0005】
C3aはアナフィラトキシンである。C3bは、細菌および他の細胞だけでなく、特定のウイルスおよび免疫複合体にも結合し、循環からの除去のためにそれらをタグ付けする(オプソニンとして知られる役割)。C3bはまた、他の成分と複合体を形成してC5転換酵素を形成し、これはC5をC5aとC5bに切断する。
【0006】
C5は、約80μg/ml(0.4μM)で正常血清中に見出される190kDaのタンパク質である。C5はグリコシル化されており、その質量の約1.5~3%が炭水化物に起因する。成熟C5は、75kDaのβ鎖にジスルフィド結合された115kDaのα鎖のヘテロダイマーである。C5は、1676アミノ酸の単鎖前駆タンパク質(プロC5前駆体)として合成される(例えば、特許文献1および特許文献2を参照されたい)。プロC5前駆体は切断され、アミノ末端断片としてβ鎖を、カルボキシル末端断片としてα鎖をもたらす。α鎖およびβ鎖ポリペプチド断片は、ジスルフィド結合を介して相互に連結されて、成熟C5タンパク質を構成する。
【0007】
成熟C5は、補体経路の活性化の間にC5aおよびC5b断片に切断される。C5aは、C5転換酵素によって、α鎖の最初の74アミノ酸を含むアミノ末端断片としてC5のα鎖から切断される。成熟C5の残りの部分は断片C5bであり、これはβ鎖にジスルフィド結合されたα鎖の残部を含む。11kDa質量のC5aの約20%は炭水化物に起因する。
【0008】
C5aは別のアナフィラトキシンである。C5bは、C6、C7、C8およびC9と結合して、標的細胞の表面で膜侵襲複合体(MAC、C5b-9、終末補体複合体(TCC))を形成する。充分な数のMACが標的細胞膜に挿入されると、MAC孔が形成され、標的細胞の急速な浸透圧溶解を媒介する。
【0009】
上述したように、C3aおよびC5aはアナフィラトキシンである。これらは、マスト細胞の脱顆粒を誘発することができ、これによりヒスタミンおよび他の炎症メディエーターが放出され、このことが平滑筋の収縮、血管透過性の増加、白血球の活性化、および他の炎症現象、例えば、細胞過形成をもたらす細胞増殖をもたらす。C5aはまた、好中球、好酸球、好塩基球および単球などの顆粒球を補体活性化部位に引き寄せるのに役立つ走化性ペプチドとしても機能する。
【0010】
C5aの活性は、C5aからカルボキシ末端アルギニンを除去してC5a-des-Arg誘導体を形成する血漿酵素カルボキシペプチダーゼNによって、調節される。C5a-des-Argは、未改変C5aのアナフィラキシー活性および多形核球走化活性(polymorphonuclear chemotactic activity)のうちたった1%しか示さない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

中外製薬株式会社
細胞傷害誘導治療剤
27日前
中外製薬株式会社
抗C5抗体および使用方法
29日前
中外製薬株式会社
抗CTLA-4抗体およびその使用
1か月前
中外製薬株式会社
プレフィルドシリンジ製剤の調製方法
5日前
中外製薬株式会社
改変された抗体可変領域を含む抗原結合分子
22日前
中外製薬株式会社
リガンド結合活性が調整可能なリガンド結合分子
1か月前
中外製薬株式会社
立体障害の大きなアミノ酸を含むペプチド化合物の製造方法
1か月前
中外製薬株式会社
膜透過性の高い環状ペプチド化合物、及びこれを含むライブラリ
1か月前
中外製薬株式会社
糖鎖受容体結合ドメインを含む抗原の血漿中からの消失を促進する抗原結合分子
14日前
中外製薬株式会社
C5関連疾患の治療または予防用の医薬組成物およびC5関連疾患を治療または予防するための方法
27日前
中外製薬株式会社
血液凝固第VIII因子(FVIII)補因子機能代替活性を有する多重特異性抗原結合分子および当該分子を有効成分として含有する薬学的製剤
1か月前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体
1か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
1か月前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
1か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
1か月前
日産化学株式会社
ピリジン化合物の製造方法
1日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
1か月前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
2か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
2か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
2か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
1か月前
株式会社トクヤマ
グルコンアミド誘導体の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
結晶形Iのリオシグアトの製造方法
2か月前
国立大学法人京都大学
細胞質送達ペプチド
27日前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
1か月前
石原産業株式会社
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
1か月前
ダイキン工業株式会社
分離方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
2か月前
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
27日前
ダイキン工業株式会社
SF5含有シラン化合物
22日前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
今日
小川香料株式会社
化合物及び香料組成物
27日前
石原産業株式会社
シクラニリプロールの製造中間体の製造方法
2か月前
オリザ油化株式会社
新規化合物及びその用途
1か月前
株式会社アイティー技研
炭化水素の合成方法及び合成装置
2か月前
株式会社トクヤマ
精製第4級アンモニウム化合物水溶液の製造方法
13日前
続きを見る