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公開番号2025063567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172899
出願日2023-10-04
発明の名称鉄骨造建物の断熱構造
出願人積水ハウス株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250409BHJP(建築物)
要約【課題】自立性に優れて均質な断熱性能を得やすいボード状の断熱材を躯体軸組の構面内に隙間なく建て込むのに適した鉄骨造建物の断熱構造を提供する。
【解決手段】鉄骨造建物の外周部分に架設された梁材3のフランジ31には、その材長方向に沿って適宜間隔で取付孔33が形成されている。その取付孔33の複数箇所に、例えば円柱状の断熱材取付部材51が、その下部を梁材3の下方に突出させて嵌挿される。一方、梁材3の下方に建て込まれるボード状の梁下断熱材41には、円筒状または半円筒状の取付凹部52、53が形成されており、それらの取付凹部52、53に断熱材取付部材51の下部が挿入されることにより、梁下断熱材41が屋内外方向に倒れないように保持される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉄骨造建物の外周部分に架設され、少なくとも一片のフランジを有して、前記フランジには前記フランジを貫通する取付孔が材長方向に沿って複数箇所に形成されている梁材と、
前記梁材の下方に建て込まれるボード状の梁下断熱材と、
前記取付孔に挿通されるとともに前記梁下断熱材の上端縁に嵌挿される断熱材取付部材と、
を備え、
前記梁下断熱材が前記断熱材取付部材を介して前記梁材に位置決めされ、屋内外方向に倒れないように保持される
ことを特徴とする鉄骨造建物の断熱構造。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
請求項1に記載された鉄骨造建物の断熱構造において、
前記梁下断熱材が前記梁材の下方に複数枚、建て込まれ、
前記梁下断熱材同士の隣接箇所が外周部分における柱配置の通り芯からずれるように割り付けられるとともに、
少なくとも一枚の前記梁下断熱材が前記断熱材取付部材を介して前記梁材に位置決めされる
ことを特徴とする鉄骨造建物の断熱構造。
【請求項3】
請求項2に記載された鉄骨造建物の断熱構造において、
前記梁下断熱材同士が隣接する各側端縁が所定の前記取付孔の下方位置にそれぞれ配置され、
前記断熱材取付部材が前記側端縁のそれぞれに嵌挿される
ことを特徴とする鉄骨造建物の断熱構造。
【請求項4】
請求項3に記載された鉄骨造建物の断熱構造において、
前記断熱材取付部材は二つの断熱材取付部材分割体から構成され、
前記断熱材取付部材分割体のそれぞれが前記側端縁のそれぞれに嵌挿される
ことを特徴とする鉄骨造建物の断熱構造。
【請求項5】
請求項2、請求項3または請求項4に記載された鉄骨造建物の断熱構造において、
前記梁下断熱材が外周部分の柱材よりも屋内側で連続するように建て込まれ、
前記柱材に面して建て込まれる梁下断熱材には、前記柱材との干渉部分を切り欠いた柱形凹部が形成されている
ことを特徴とする鉄骨造建物の断熱構造。
【請求項6】
請求項5に記載された鉄骨造建物の断熱構造において、
前記柱形凹部が形成される梁下断熱材は、前記柱形凹部が形成されない他の梁下断熱材よりも熱伝導率の低い材料によって形成されている
ことを特徴とする請求項4に記載の鉄骨造建物の断熱構造。
【請求項7】
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項2を引用する請求項5に記載された鉄骨造建物の断熱構造において、
前記梁下断熱材は、前記フランジの屋内側の側縁よりも屋内側に迫り出すようにして建て込まれるとともに、
前記梁下断熱材の上方に、前記梁材の屋内側の側面を被覆する梁横断熱材が建て込まれる
ことを特徴とする鉄骨造建物の断熱構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願が開示する発明は、鉄骨造建物の外周部分の断熱構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
鉄骨造建物の外周部分に採用される断熱構造として、外周部分の柱材と梁材とによって囲まれる躯体軸組の構面内または該構面のやや屋内側に、枠体と断熱材とを一体化した内壁下地パネルを建て込んで断熱ラインを形成し、その内壁下地パネルに石こうボードや壁紙等の内壁仕上げ材を施工する構造が公知である。このような内壁下地パネルの枠体は木材または軽量鉄骨材を用いて形成され、断熱材にはポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム等の発泡樹脂成形体からなるボード状の断熱材や、グラスウール、ロックウール等の鉱物繊維をマット状に成形した繊維系断熱材がよく利用される。本出願人も、その種の内壁下地パネルを躯体軸組の屋内側に建て込む断熱構造を、特許文献1、2等において提案し、実用化している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-266417公報
特開2010-037873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記従来のような断熱構造では、内壁下地パネルが金属製の取付部材を介して躯体軸組を構成する柱材や梁材に固定される。したがって、内壁下地パネルが躯体軸組から若干、離隔して建て込まれるにしても、躯体軸組と内壁下地パネルとを連結する取付部材を介して熱橋が形成され、これが断熱設計上の弱点となりかねない。内壁下地パネルを構成する枠体に熱伝導率の高い軽量形鋼材が用いられる場合は、とりわけその懸念が大きくなる。また、取付部材の設置箇所周辺において躯体軸組と内壁下地パネルとの間に形成される隙間それ自体も、断熱ラインの切れ目になりやすい。
【0005】
本願が開示する発明は、前述のような断熱設計上の弱点を解消すべく着想されたものであり、鉄骨造建物の外周部分の躯体軸組と内壁下地との間に切れ目のない断熱ラインを形成することを目的とする。そのために、自立性に優れて均質な断熱性能を得やすいボード状の断熱材を採用することとし、その断熱材を躯体軸組の構面内に隙間なく建て込むのに適した鉄骨造建物の断熱構造を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の目的を達成するために本願が採用した鉄骨造建物の断熱構造は、鉄骨造建物の外周部分に架設され、少なくとも一片のフランジを有して、前記フランジには前記フランジを貫通する取付孔が材長方向に沿って複数箇所に形成されている梁材と、前記梁材の下方に建て込まれるボード状の梁下断熱材と、前記取付孔に挿通されるとともに前記梁下断熱材の上端縁に嵌挿される断熱材取付部材と、を備え、前記梁下断熱材が前記断熱材取付部材を介して前記梁材に位置決めされ、屋内外方向に倒れないように保持される、ものとして特徴付けられる。
【0007】
さらに、前記梁下断熱材が前記梁材の下方に複数枚、建て込まれ、前記梁下断熱材同士の隣接箇所が外周部分における柱配置の通り芯からずれるように割り付けられるとともに、少なくとも一枚の前記梁下断熱材が前記断熱材取付部材を介して前記梁材に位置決めされる、ものとして特徴付けられる。
【0008】
さらに、複数枚、建て込まれる前記梁下断熱材同士の隣接する各側端縁が所定の前記取付孔の下方位置にそれぞれ配置され、前記断熱材取付部材が前記側端縁のそれぞれに嵌挿される、ものとすることができる。
【0009】
この場合、前記断熱材取付部材が二つの断熱材取付部材分割体から構成され、前記断熱材取付部材分割体のそれぞれが前記側端縁のそれぞれに嵌挿される、ものとすることもできる。
【0010】
また、前述の鉄骨造建物の断熱構造は、前記梁下断熱材が外周部分の柱材よりも屋内側で連続するように建て込まれ、前記柱材に面して建て込まれる梁下断熱材には、前記柱材との干渉部分を切り欠いた柱形凹部が形成されている、ものとすることもできる。
(【0011】以降は省略されています)

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