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公開番号2025064510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174340
出願日2023-10-06
発明の名称クラッチユニット
出願人NTN株式会社,トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類F16D 41/08 20060101AFI20250410BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】レバー操作時の異音発生を抑制又は防止できるクラッチユニットを提供する。
【解決手段】入力側クラッチ10及び出力側クラッチ20等を収容した筒状のハウジング3と、ハウジング3の外周に装着された戻しばね8とを備え、戻しばね8は、ハウジング3及び操作レバー5と周方向で係合可能な係止部8Bが一端及び他端に設けられると共に、両係止部8B間にハウジング3の外周を周回する螺旋状のばね部8Aが設けられたねじりコイルばねからなり、レバー操作に伴って操作レバー5を中立位置に復帰させるための弾性復元力がばね部8Aに蓄積されるクラッチユニット1である。ばね部8Aの始端側円弧状部8A1及び終端側円弧状部8A2は、戻しばね8の自由状態ではばね部8Aの残部8A3よりも径方向外側に配置され、ハウジング3への装着に伴って径方向内側に弾性的に変位することにより上記残部8A3と同心配置されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
操作レバーを回転操作することにより入力されるトルクの伝達及び遮断を制御する入力側クラッチと、該入力側クラッチからのトルク入力により逆入力遮断状態が解除されて出力軸をその軸心回りに回転させる出力側クラッチと、これらを収容した筒状のハウジングと、該ハウジングの外周に装着された戻しばねと、を備え、
前記戻しばねは、前記ハウジング及び前記操作レバーと周方向で係合可能な係止部が一端及び他端に設けられると共に、両係止部間に前記ハウジングの外周を周回する螺旋状のばね部が設けられたねじりコイルばねからなり、前記操作レバーの回転操作に伴って操作力解放後の前記操作レバーを中立位置に復帰させる弾性復元力が前記ばね部に蓄積されるクラッチユニットにおいて、
前記ばね部の始端側円弧状部及び終端側円弧状部は、前記戻しばねの自由状態では前記ばね部の残部よりも径方向外側に配置され、前記戻しばねを前記ハウジングに装着するのに伴って径方向内側に弾性的に変位することにより前記ばね部の残部と同心配置されていることを特徴とするクラッチユニット。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記ばね部のうち少なくとも前記始端側及び終端側円弧状部が設けられた周方向範囲において、前記ばね部と前記ハウジングとの間に両者を非接触とする径方向隙間が介在する請求項1に記載のクラッチユニット。
【請求項3】
前記径方向隙間が全周に亘って設けられている請求項2に記載のクラッチユニット。
【請求項4】
前記径方向隙間の隙間幅を0.5mm以上5mm以下とした請求項2又は3に記載のクラッチユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチユニットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、下記の特許文献1には、自動車の座席シートの座面高さを調整するシートリフタ用のクラッチユニットが記載されている。このクラッチユニットは、レバー操作(操作レバーの回転操作)により入力されるトルクの伝達及び遮断を制御する入力側クラッチと、逆入力遮断クラッチからなる出力側クラッチと、入力側及び出力側クラッチが外嵌された出力軸と、これらを収容した筒状のハウジングとを備えており、レバー操作に伴って入力側クラッチから出力側クラッチへのトルク入力があると、出力側クラッチのロック状態(逆入力遮断状態)が解除されて出力軸が軸心回りに回転する。
【0003】
上記クラッチユニットにおいて、筒状をなすハウジングの外周には、操作力が解放された(操作力が入力されない)操作レバーを中立位置に復帰させるための戻しばねが装着されている。中立位置とは、入力側クラッチに対するトルク入力がなされない位置である。
【0004】
従来の戻しばね、及び当該戻しばねのハウジングに対する装着態様等を図10(a)(b)に基づいて説明する。なお、図10は、特徴的な部分のみをピックアップして描いた概念図であり、操作レバーについては係止片120のみを描いている。同図に示す戻しばね100は、入力側及び出力側クラッチを収容したハウジング110(の筒部111)の外周を周回する螺旋状のばね部101を具備したコイルばね(ねじりコイルばね)からなり、レバー操作に伴ってばね部101に操作レバーを中立位置に復帰させるための弾性復元力が蓄積されるようにハウジング110に装着される。具体的には、戻しばね100の一端及び他端(両自由端)に径方向外向きに延びる係止部102,103をそれぞれ設け、各係止部102,103を、軸方向から見て交差させた上でハウジング110に設けられた係止片(ハウジング側係止片)112及び操作レバーに設けられた係止片(レバー側係止片)120と周方向で係合させている。
【0005】
この場合、図10(b)示すように、操作レバーが図中時計回りに回転操作されると、一方の係止部102が回転側であるレバー側係止片120と周方向で係合してレバー側係止片120とともに周方向に移動する一方で、他方の係止部103は静止側であるハウジング側係止片112との周方向での係合状態が維持される。これに伴い、戻しばね100のばね部101が弾性変形して操作レバーを中立位置に復帰させるための弾性復元力がばね部101に蓄積される。従って、操作レバーが解放されると、操作レバーは、戻しばね100(ばね部101)の弾性復元力を受けて中立位置に復帰する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019―32070号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記クラッチユニットの各種構成部材は、耐久性等を考慮して基本的に金属製である。このため、操作レバーを回転操作すると、金属(部材)同士の接触・摺動に起因する異音(摺動音)が発生する場合があり、その異音は、レバー操作に伴って弾性的に縮径変形した戻しばねのばね部とハウジングが強く接触した状態で相対移動(摺動)していることが主な要因であることが判明した。
【0008】
上記の異音発生は、例えば、ハウジングと戻しばねの接触・摺動部にグリース等の潤滑剤を介在させる、という対策を講じることによって防止できると考えられる。しかしながら、特に自動車のシートリフタ用のクラッチユニットに対して係る対策を講じると、操作者(運転者)やシートを汚す汚物となり得る潤滑剤の外部漏洩を確実に防止するためのシール装置やシール構造が別途必要になるため、クラッチユニットが高コスト化するという新たな問題が生じる。
【0009】
また、上記の異音発生は、例えば、レバー操作に伴ってばね部が弾性的に縮径変形した場合でも、ハウジングとの接触を確実に回避できるだけの大きな内径を有するばね部を備えた戻しばねを採用する、という対策を講じることによって防止できるとも考えられる。しかしながら、係る対策を講じると、戻しばねがクラッチユニットの周辺部品と干渉する可能性が高まる他、ハウジングの外周面でばね部の変形・移動を適切に案内することができず、操作レバーを中立位置に適切に復帰させることが難しくなる懸念がある。
【0010】
そこで、本発明は、操作レバーを中立位置に復帰させるための戻しばねをハウジングの外周に装着したクラッチユニットにおいて、操作レバーの回転操作時における異音発生をコスト増を招来することなく抑制又は防止可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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