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公開番号2025068919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023179036
出願日2023-10-17
発明の名称転がり軸受
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16C 33/38 20060101AFI20250422BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】保持器の挙動を安定化すると共に、摩耗の低減等を図れる保持器を備えた転がり軸受を提供する。
【解決手段】転がり軸受の保持器6は、互いに軸方向に重なる二枚の環状体10,10を有する。各環状体10は、円周方向に一定の間隔で並びそれぞれがポケットの内壁面を構成する複数のポケット壁部13と、円周方向に隣り合うポケット壁部13同士を連結する複数の結合板部14とを有する。二枚の環状体10,10が各結合板部14で互いに重なって結合される。各ポケット12の円周方向両端部には、玉に対し保持器軸方向C1に間隔を隔てて複数点で接触する接触部Pが設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪の間に介在する複数の玉と、各玉を保持するポケットが形成された保持器とを備え、この保持器は互いに軸方向に重なる二枚の環状体を有し、各環状体は、円周方向に一定の間隔で並びそれぞれが前記ポケットの内壁面を構成する複数のポケット壁部と、円周方向に隣り合う前記ポケット壁部同士を連結する複数の結合板部とを有し、前記二枚の環状体が前記各結合板部で互いに重なって結合された転がり軸受であって、
前記各ポケットの円周方向両端部には、前記玉に対し保持器軸方向に間隔を隔てて複数点で接触する接触部が設けられている転がり軸受。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載の転がり軸受において、前記各ポケットの円周方向両端部には、保持器軸心を含み且つポケット中心を通る平面に対し、傾斜する複数のテーパ面が形成され、各テーパ面に前記接触部がそれぞれ設けられている転がり軸受。
【請求項3】
請求項2に記載の転がり軸受において、前記各ポケットの円周方向一端部に形成される複数のテーパ面は、一枚の前記環状体に設けられている転がり軸受。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受において、前記玉がセラミックボールである転がり軸受。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の転がり軸受において、モータ用転がり軸受である転がり軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関し、例えば、モータ用転がり軸受等において、保持器挙動の安定化を図ると共に、摩耗、過度の昇温等の低減を図ることが可能な技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
転がり軸受に使用する合成樹脂製保持器が提案されている(特許文献1,2)。この合成樹脂製保持器は、二枚の同一形状の環状体を係合させた保持器である。
【0003】
グリースにより潤滑を行う転がり軸受において、回転するボール表面に付着したグリースが、保持器ポケットないし軌道面に挟まれることにより、軸受の昇温、振動、騒音値等のパラメータに影響を与えることがわかっており、軸受内部のグリース流動が軸受の性能に影響を与えていると言える。近年、軸受の高速化に対する需要が高まっており、グリース流動に対して影響の大きい保持器の高速対応化が求められている。
【0004】
特許文献1の合成樹脂製保持器は、ボールに付着したグリースを掻き取るため、ポケット壁部の内径面または外径面に切り欠き部を設けている。特許文献2の合成樹脂製保持器では、遠心力による保持器の変形を考慮して、ポケット軸方向の逃がし形状がボールピッチ円より内径側で保持器半径方向に延びる円筒面となるように形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-159548号公報
特許第5876237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、ポケット壁部の内径面または外径面に切り欠き部を設けることで、ボールの表面に付着したグリースの掻き取り性を向上させ、慣らし時間を削減している。また、静止空間に滞留するグリースの一部を、前記切り欠き部で掻き取り、ボール、ポケット間へ基油を供給することで発熱を抑えている。前記切り欠き部の形状は実際に有効ではあるが、高速回転する保持器に遠心力が作用することで、ボール、ポケット間の軸方向のすきまを小さくする方向にポケット部が変形し、軸方向でポケットにボールが干渉するおそれがある。これにより異常摩耗、発熱等軸受のパラメータが悪化するおそれがある。
【0007】
遠心力による保持器の変形によって、ポケット、ボール間の干渉を防ぐ方法として、特許文献2がある。この特許文献2では、遠心力によって保持器ポケットの軸方向部で変形が生じても、ポケット、ボール間で干渉しないように、ポケット軸方向の逃がしの形状をボールピッチ円より内径側で保持器半径方向に延びる円筒面として逃がしている。この形状により、遠心力でポケットが変形しても、ポケット、ボール間で干渉することはなくなるため、異常摩耗等を防ぐことができる。しかし、保持器、ボール間の軸方向隙間が大きくなるため、振動が大きくなりやすいといった問題がある。
【0008】
高速回転時では、遠心力の影響が大きくなるため、保持器の挙動が不安定になりやすい。特に、保持器自体の重量バランス、または、保持器に付着するグリース量のばらつきによるアンバランス等により保持器の挙動が安定しない。また、図10に示す従来保持器70のように、ポケット形状、特に回転周方向でボールと接触する部分が、図11および図12のように部分球面71である場合、以下の問題がある。
【0009】
図13Aのように、ボール72が回転進行周方向A2に動いた場合、図13Bのように、保持器とボール72との周方向の接触位置は一点接触であり、保持器ポケットの出来栄えによっても接触部Pが変化するため、保持器70の挙動が安定しない。保持器70の回転が不安定になることで、ボール72と保持器70が異常接触し、摩耗、過度の昇温等の問題が生じる。
【0010】
本発明の目的は、保持器の挙動を安定化すると共に、摩耗の低減等を図れる保持器を備えた転がり軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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