特許ウォッチ

公開番号2025068672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178606
出願日2023-10-17
発明の名称防水仕様の冷却衣服用ポンプ
出願人山真製鋸株式会社
代理人個人,個人
主分類A41D 13/005 20060101AFI20250422BHJP(衣類)
要約【課題】衣服本体に取り付けたチューブとポンプを連結させた状態のまま、衣服本体を洗濯することを可能とする防水仕様の冷却衣服用ポンプの提供。
【解決手段】防水性で且つ弾性変形可能な材料としての合成ゴムによって本体と蓋体104が別体として成形されている。本体にポンプ本体を収容すると、ケーブル69aにケーブル挿通穴103eの内周面が弾接している。更に、蓋体の凸部104aを開口部に嵌め込むと、ポンプ69の送出管80、流入管82が送出管貫通穴104c、流入管貫通穴104dを弾接状態で貫通する。また、蓋体のフランジ部104bが本体の開口部の縁端面に突き当たった状態で蓋体が本体を閉じている。従って、防水仕様になる。また、ケーブルのプラグ69bをコントローラから外して、そこに防水キャップを被せれば、防水仕様にできる。従って、冷却衣服を、ポンプとチューブ付きのまま洗濯機で洗濯できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
チューブが衣服本体の内面側に取付けられ、前記チューブに封入された冷却流体をポンプの作動により循環させる冷却衣服用ポンプであって、
防水性で且つ弾性変形可能な材料で形成されて、一端側に底部を備え他端側に開口部を有して前記ポンプの外形に相似した形状に構成された容器状の本体と、前記開口部を閉鎖する蓋体とでなり、
前記底部または前記蓋体には前記ポンプのケーブルが気密に挿通されるケーブル挿通穴が形成され、前記蓋体または前記底部には前記チューブに連結する前記ポンプの送出管が気密に貫通する送出管貫通入穴と、前記ポンプの流入管が気密に貫通する流入管貫通穴が形成されている防水ケースに前記冷却衣服用ポンプのポンプ本体が収容されることを特徴とする防水仕様の冷却衣服用ポンプ。
続きを表示（約 830 文字）【請求項２】
請求項１に記載した防水仕様の冷却衣服用ポンプにおいて、
防水ケースの蓋体は本体の開口部に嵌り込んで気密に弾接する凸部と、前記凸部に対し一体に形成されたフランジ部とが嵌り込み方向に並んで構成されており、前記凸部が嵌り込むと、前記フランジ部は前記開口部の縁端面に突き当たることを特徴とする冷却衣服用ポンプ。
【請求項３】
請求項２に記載した防水仕様の冷却衣服用ポンプにおいて、
防水ケースの凸部とフランジ部の境界の隅部ではフランジ部側が軸方向に平行に小さく切り欠かれて環状溝部が形成されていることを特徴とする冷却衣服用ポンプ。
【請求項４】
請求項３に記載した防水仕様の冷却衣服用ポンプにおいて、
防水ケースの蓋体は本体よりも肉厚に構成されており、流入管貫通穴と送出管貫通穴は蓋体に形成されていることを特徴とする冷却衣服用ポンプ。
【請求項５】
請求項４に記載した防水仕様の冷却衣服用ポンプにおいて、
防水ケースの本体の内周面の開口部の近傍には環状の溝が形成されており、蓋体の凸部が前記開口部に嵌り込んだときに、前記溝は前記凸部よりも奥方に位置することを特徴とする冷却衣服用ポンプ。
【請求項６】
請求項１から５のいずれかに記載した防水仕様の冷却衣服用ポンプにおいて、
冷却衣服用ポンプのケーブルのプラグに着脱自在に被せる防水キャップが前記ケーブルに取り付けられていることを特徴とする冷却衣服用ポンプ。
【請求項７】
請求項６に記載した防水仕様の冷却衣服用ポンプにおいて、
防水キャップは、冷却衣服用ポンプのケーブルに対して摺動可能な取付け部を有していることを特徴とする冷却衣服用ポンプ。
【請求項８】
請求項１から５のいずれかに記載した冷却衣服用ポンプのポンプ本体を収容して防水仕様にする防水ケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は冷却衣服の冷却流体循環経路に冷却流体を循環させる冷却衣服用ポンプに関するものである。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、特許文献１に示す衣服本体の内面側に冷却流体循環経路を備え、この冷却流体循環経路に冷却流体を循環させる冷却衣服が開発されている。
冷却衣服の衣服本体を構成する後身ごろにはポケットが設けられており、このポケットにはポンプが伸縮自在なポンプホルダによって保持された状態で収容されている。
ポンプには冷却流体の送出管と、流入管が設けられており、送出管と流入管に冷却流体循環経路を構成するチューブの一端部と他端部がそれぞれ連結されている。
ポンプのケーブルは、左前身ごろのポケットに収容されたコントローラに脱着自在に接続されている。コントローラにはバッテリとマイコンが収容されており、ケーブルを介してポンプのモータに給電してポンプを作動させる。ポンプの作動により、冷却流体循環経路に封入された冷却流体が循環して、冷却衣服を着用する者の体が冷却される。
ところで、冷却衣服は工場、建設現場等で作業する者が着用する場合が殆どであり、衣服本体に埃、油脂類が付着することが多く、更に着用者の汗も付着するので、衣服本体は頻繁に洗濯したい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－１１４８３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記冷却衣服に備えられるポンプは防水性がないため、衣服本体を洗濯する際には、ポンプを衣服本体か取り外す必要があるが、ポンプを洗濯の度に着脱するのは面倒で抵抗を持つ人は多い。また、ポンプをチューブから分離すると、チューブの両端開口が開放されてしまう。従って、チューブを衣服本体に取り付けたまま洗濯すればチューブ内に衣服からほつれた糸や洗剤等が流入して閉塞する恐れも出てくる。かといって、チューブは衣服本体側の複数の挿通型ガイド部に順次挿通されて蛇行状に這い回された状態になっており、衣服本体の内面全面にわたって網羅されていることから、チューブの衣服本体からの取外しと取付けは極めて面倒な作業になる。
【０００５】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、衣服本体に取り付けたチューブとポンプを連結させた状態のまま、衣服本体を洗濯することを可能とする防水仕様の冷却衣服用ポンプの提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は上記課題を解決するために為されたものであり、チューブが衣服本体の内面側に取付けられ、前記チューブに封入された冷却流体をポンプの作動により循環させる冷却衣服用ポンプであって、防水性で且つ弾性変形可能な材料で形成されて、一端側に底部を備え他端側に開口部を有して前記ポンプの外形に相似した形状に構成された容器状の本体と、前記開口部を閉鎖する蓋体とでなり、前記底部または前記蓋体には前記ポンプのケーブルが気密に挿通されるケーブル挿通穴が形成され、前記蓋体または前記底部には前記チューブに連結する前記ポンプの送出管が気密に貫通する送出管貫通入穴と、前記ポンプの流入管が気密に貫通する流入管貫通穴が形成されている防水ケースに前記冷却衣服用ポンプのポンプ本体が収容されることを特徴とする防水仕様の冷却衣服用ポンプである。
【０００７】
好ましくは、防水ケースの蓋体は本体の開口部に嵌り込んで気密に弾接する凸部と、前記凸部に対し一体に形成されたフランジ部とが嵌り込み方向に並んで構成されており、前記凸部が嵌り込むと、前記フランジ部は前記開口部の縁端面に突き当たる。
好ましくは、防水ケースの凸部とフランジ部の境界の隅部ではフランジ部側が軸方向に平行に小さく切り欠かれて環状溝部が形成されている。
好ましくは、防水ケースの蓋体は本体よりも肉厚に構成されており、流入管貫通穴と送出管貫通穴は蓋体に形成されている。
好ましくは、防水ケースの本体の内周面の開口部の近傍には環状の溝が形成されており、蓋体の凸部が前記開口部に嵌り込んだときに、前記溝は前記凸部よりも奥方に位置する。
【０００８】
好ましくは、冷却衣服用ポンプのケーブルのプラグに着脱自在に被せる防水キャップが前記ケーブルに取り付けられている。
好ましくは、防水キャップは、冷却衣服用ポンプのケーブルに対して摺動可能な取付け部を有している。
【０００９】
上記の防水ケースは、別体として提供され得る。
【発明の効果】
【００１０】
本発明では、冷却ポンプの本体は防水ケースに収容されて、簡易な構造ながら信頼性の有る防水仕様になっている。そして、ケーブルのプラグ側も防水キャップを被せることで防水仕様になる。
従って、衣服本体に取り付けたチューブとポンプを連結させた状態のまま、衣服本体を洗濯することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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